ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【神奈川県 平塚市美術館】「湘南の美術館」訪問

こんにちは。前回の『平塚地下道ミュージアム』に続く「平塚」ぶらり散歩。今回は『平塚市美術館』の散策録です。
『平塚市美術館』は、前庭に展示されている屋外彫刻も充実しており、「湘南の美術・光」をメインテーマとする湘南地区を代表する美術館です。

平塚八幡宮

『平塚美術館』の開館は9時30分。まだ少し時間があるので、『平塚八幡宮』を参拝する事にします。平塚に来たからには、立ち寄らない訳にはいきませんね。

拝殿

『平塚八幡宮』は「相模六社」のひとつ。
御祭神は、応神天皇、神功皇后、武内宿禰の3柱。仁徳天皇の御代68年(380年)の創建と云われています。

「相模六社巡り」に関しては、以下の記事をご参考に!

献華殿

境内案内を見ると、ここは「献華殿」。
二の鳥居の横にありますが、何やら飾ってあるのが気になり、見に行くと日本全国の神社の絵馬を掛けた屏風が展示されています!

いやぁ…これは見応えありますね。美術館のコレクションを見ているかのよう。
2年程前に『平塚八幡宮』を参拝した時、「献華殿」は閉まっていたので、気が付きませんでしたが、こういう展示をしている神社は、あまり見掛けません。常設かどうかは不明。

まぁ、色々な絵柄の絵馬がありますね。観ていて飽きません。貴重なコレクションを見させて頂きました。

さて、時間になったので『平塚市美術館』へ向かいます。

Muロード

『平塚市美術館』前を通る「Muロード」。Museum Roadの略のようです。この通り沿いに美術館があります。

平塚市美術館

『平塚市美術館』入口前に到着。
位置的には、平塚市役所から徒歩3分程の場所にあります。

美術館の前庭に展示された「屋外彫刻」。ひとつひとつ、鑑賞していきます。

「コンストラクション♯115」

ホセ・デ・リベラ作

『平塚市美術館』で一番大きな屋外彫刻。
こういう大型作品は、どうやって創るのか、製作過程を見てみたいですね。

「意味の自由区 No.4-88」

湯原和夫 作

作品タイトルの解釈がなかなか難しい作品です。「コンストラクション♯115」とのコラボがいい感じ!

「大黒玉」

樋口健彦 作

作品名の通りの”黒い球体”。
特殊な方法で創られているらしく、シリーズ作品のようです。

「赤錆の幕舎」

保田晴彦 作

この方の「幕舎」シリーズは美術館や公園等、色々な場所に展示されています。

「海」

淀井敏夫 作

『平塚市美術館』屋外彫刻の中で、個人的に一番気に入った作品。同じ作者の方のシリーズ作品らしき彫刻が、国内のあちこちにあるようです。

「海の顕彰碑…渚」

船越保武 作

「座る女」

柳原義達 作

美術館のエントランスホールと展示ホールを繋ぐ真ん中の広場に展示されている2体の彫刻。「海の顕彰碑…渚」の”顕彰碑”って聞きなれない単語ですが、著名でない人の功績などを称えて、広く世間に知らしめる為に建てられた石碑の意味らしい。粋なタイトルです。

美術館に併設されたレストランの入口付近の彫刻。作品名、作者は不明。

Animal2007-01、02」

三沢厚彦 作

美術館のエントランスホールに入ると、大きな2体の「ユニコーン」がお出迎え。

2020年3月から1年間限定の展示が、2022年7月時点でも展示継続されていました。
写真撮影もOKで、とても絵になる2体。記念撮影にもピッタリです。
『平塚市美術館』のシンボルとして長く展示して欲しいですね。

広くて綺麗な館内。展示室は2階にあります。

手前の作品は、淀井敏夫氏の「海辺の女」。

工藤麻紀子展

現在開催中の展覧会『工藤麻紀子展 花が咲いて存在に気が付くみたいな』。
開催期間は、7月9日~9月11日まで。
美術館HPによると、工藤麻紀子氏の国内美術館初の個展との事。なお今回の展覧会は写真撮影OKでした。
観覧料は、一般800円/高大生500円。中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料。

展示室

展示室はこんな感じの雰囲気で、約120点の作品展示。

展示室には、工藤麻紀子氏の作品イメージに合わせて、こんなオブジェの展示もありました。
個人的に気に入った作品を何点か、ピックアップしてみました。

日常生活で出会った風景や物と夢の世界が混在した不思議な心象風景を描くのが、特徴のようです。長閑で何となく懐かしい雰囲気に溢れ、どの作品も綺麗な色合いです。

絵画の下に作品名が書かれたプレートが無く、入室の際に配られた一覧表を見ながら、作品名を確認するのですが、一覧表を無くしてしまい、全ての作品名がわかりません。
カピバラらしき動物が描かれている作品のタイトルが面白く、記憶に残っていたので、ネットで再確認しました。
作品名は『迷子か家出かポケモンかもしれない』!

工藤麻紀子氏は、平塚市にアトリエをかまえていた事もある”平塚にゆかりのある人”なのだそう。略歴を見ると、国内外の個展、グループ展で活躍され、国際的な評価も高い方のようです。

「気になる!大好き!これなぁに?こどもたちのセレクション」

もうひとつの企画展「こどもたちのセレクション」を鑑賞。

この企画展は定期的に開催されている「乳幼児とその保護者向けの展覧会鑑賞ツアー」で、乳幼児と美術作品との出会いの場を用意し、美術鑑賞を通じて親子のコミュニケーションを図ることを目的としたプログラムなのだそう。(平塚市美術館HPより引用)

写真撮影OKの作品が数点あったので、ご紹介。

「貌の遠近法」

林敬二 作

説明板によると、描かれている顔は、作家自身で、イチゴは生命を象徴しているのだそうです。

「緋奈々」

深堀隆介 作

ライブペインティングで描かれた作品のようです。パフォーマンス・アートって一度、見てみたい。

「聞こえる」

宮川慶子 作

「ペコちゃん」をテーマに製作された作品。
やはり、小さい頃から色々なアートを見て、右脳を刺激するのはいいんだろうなぁ。

「地を這うかたち」

保田晴彦 作

展示室と展示室の間の屋外作品を館内からガラス越しに鑑賞。

これにて、美術館散策は終了。
少し、駅から遠いかも知れませんが、ゆったり鑑賞ができる『平塚市美術館』。
再訪したくなる場所です。

基本情報

・名称:平塚市美術館
・住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3
・電話:0463-35-2111
・開館時間:9時30分~17時
・休館日:月曜、年末年始
 ※月曜祝日は、翌火曜休館
・駐車場:あり(有料)
 ※利用時間8~22時
・HP:平塚市美術館

アクセス

〇JR東海道本線
『平塚駅』下車、徒歩17分
※バス「美術館入口」徒歩1分
※バス「コンフォール平塚前」徒歩5分

【神奈川県三浦市 妙音寺】心静かに参拝する『三浦大師 花山曼荼羅』

こんにちは。今回は、京浜急行の終点「三崎口駅」近くの『飯盛山 妙音寺』の参拝。
神奈川県・三浦半島の静かな場所に、ひっそりと佇む「東国花の寺百ヶ寺」のひとつとして知られています。

飯盛山 妙音寺

三浦半島・京浜急行線『三崎口駅』から徒歩15分、車だと5分程度。細い生活道路を進んだ住宅街の外れにありました。

案内板

境内の外壁に、何とも大きな”お寺紹介のパネル”が設置されています。
「三浦大師」の名で親しまれている『飯盛山 妙音寺』は、鎌倉時代初期の創建と云われる高野山真言宗のお寺で、天正年間(1580年代)に現在の地に移されたとの事。ご本尊は不空羂索観世音菩薩。

花山曼荼羅

『妙音寺』は「東国花の寺百ヶ寺」のひとつで、”山ゆりの寺”として知られています。
本堂裏の山は、大日如来を中心に200尊ほどの石仏と、四季折々に咲く花によって構成、『花山曼荼羅』と呼ばれ、浄土の世界を再現しているそう。
参拝したのは、7月上旬だったので、紫陽花は、もう終わりかけているし、ヤマユリには若干早いと言う事で、石仏を中心に観てきました。

四国八十八ヶ所お砂踏み巡礼

境内に入る前に、駐車場に隣接した場所にあった「四国八十八ヶ所お砂踏み巡礼」をやってみる事に。
お砂踏みとは、四国八十八ヶ所霊場各札所の「お砂」をそれぞれ集め、その「お砂」を札所と考え、「お砂」を踏みながらお参りする事です。

意外にも立派な巡礼コース!

修行大師と五鈷杵

弘法大師が、修行時代をしていた頃の「修行大師像」。

随分と大きな「五鈷杵(ごこしょう)」。八十八箇所を巡り終わったら、撫でるとご利益があるようです。

早速、ひとつひとつ巡ってみます。参拝は裸足、土足厳禁です。

四国のリアルなお遍路は、以前、徳島県のお寺を5~6ヶ所参拝した事がありますが、こういう”簡易的な八十八所霊場巡礼”をするのは初めて。なかなか興味深かったです。

駐車場付近には、他にもたくさんの石仏があり、『妙音寺』の見どころのひとつになっています。

山門

山門までのアプローチが良く出来ていて、気持ちがいいです。

なかなか立派な仁王像。

両側に通路がある変わった入口です。

「墓参り・参拝者のみ入山可。境内・山内では静かに。大声/笑い声禁止」
このような看板を掲げているお寺は珍しいですが、そもそも、お寺は心静かに参拝するもの。まして、ここは”観光的なお寺”でも無いし…と言う事ですね。

山門をくぐると正面に、すぐに本堂。

河童のいる手水舎。

本堂

高野山なので、お馴染みの「こうやくん」がお出迎え。

三浦七福神・鶴園福禄寿

三浦半島には「三浦七福神」なる5つのお寺と2つの神社で構成される「七福神めぐり」があり、『妙音寺』には「鶴園福禄寿」が御鎮座しています。
全部巡ると、総距離24キロにもなるそうで、徒歩だと少しキツイかも知れませんね。

「花山曼荼羅」入山

本堂で参拝後、「花山曼荼羅」へ向かいます。入山する際もお賽銭。

階段に貼られた”注意書き”のプレートがスゴイですね。
・これより先は、祈りの聖域(曼荼羅)
・観光・花見・撮影・散歩目的の方は入山禁止
・決して歩きながらしゃべらない
花が綺麗な場所なので、参拝そっちのけの人もいるんでしょうね。

「話し声、笑い声 厳禁!」駄目押しの看板ですね。
はい、心得ていますよ。

本堂の屋根が見下ろせるところまで上がってきました。

ぼけ封じ 白寿観音

小高い裏山「花山曼荼羅」から、境内を見下ろすようにご鎮座する「ぼけ封じ 白寿観音」。

びっしりと石仏が立ち並ぶ参道をさらに上がっていきます。

釈迦如来諸尊

象に乗った「普賢菩薩」や獅子に乗った「文殊菩薩」などの像がある「釈迦如来諸尊」のエリア。このエリアの隣に「大日如来」がご鎮座しています。

大日如来

見晴らしが良く、気持ちのいい場所です。「大日如来」は総高7mなのだそう。

し~っかりと参拝!
アジサイが見頃の時は、もっと華やかなんでしょうね。やはり、次回は「アジサイ」「ヤマユリ」が咲き誇る時期に参拝してみたい。

紫陽花と石仏

だいぶ色褪せていますが、所どころに、まだアジサイが残っていました。「石仏とアジサイのコラボ」。風情ありますね。

石仏群

とにかく、石仏の多さに圧倒されます。以下、何点かピックアップしてご紹介。

様々な表情をした石仏。観ていて飽きませんね。

無事、参拝は終了。心静かに参拝させて頂きました。
次回は、季節の花々が咲き誇る時期に参拝してみよう。

基本情報

・名称:飯盛山妙音寺
・住所:神奈川県三浦市初声町下宮田119
・電話:046-888-2226
・駐車場:あり
・HP:http://www.myoonji.com/index.html

アクセス

〇京浜急行線
『三崎口駅』より徒歩15分

小田原散歩【小田原城・報徳二宮神社・ミナカ小田原】

こんにちは。今回は『小田原駅』周辺の散歩録です。
『小田原城址公園』内の『小田原城』『報徳二宮神社』を散策、複合商業施設『ミナカ小田原』にも立ち寄ってみました。
ちょっと小雨がぱらついていましたが、ここ最近、猛暑が続いていたので、散策にはピッタリ!

小田原駅

今回の散策スタート地点「小田原駅」のJR改札前。
天井から巨大な”小田原提灯”が吊るされています。童謡「お猿のかごや」の歌詞にも出てきますね。

「小田原城」が描かれた階段アート。

北条早雲公の像

小田原駅西口ロータリーにある彫刻「北条早雲公像」。
彫刻の台座部分が高く、見上げるように鑑賞します。高さ5.7m、重さ7tもあるそう。

駅の東口へ移動して、『ミナカ小田原』を散策します。

二宮金次郎像

小田原と言えば、やはりこの方「二宮金次郎」。
お馴染みの”薪を背負って、本を読み勉学に勤しむ姿”の像。東口通路に設置されています。二宮金次郎の像はこの後も何体か登場します!

ミナカ小田原

2020年12月オープンの小田原駅に直結する『ミナカ小田原』。
『ミナカ小田原』は14階のタワー棟と江戸・宿場町風「小田原新城下町」で構成される複合商業施設です。

江戸情緒あふれる佇まいの「小田原新城下町」。

「LAWSON」も宿場町風の造りですね。

金次郎広場

「小田原新城下町」3階の中庭的な「金次郎広場」。イベントスペースとしても使われているみたいです。

映画・二宮金次郎夫婦像

二宮金次郎の夫婦像と言うのも珍しいですね。2019年公開の映画「二宮金次郎」の夫婦像との事で、『ミナカ小田原』開業にあたり、設置されたようです。

展望足湯庭園

14階・屋上には「展望足湯庭園」があり、ちょっと立ち寄ってみます。足湯は無料で開放されています。3F「金次郎広場」から専用エレベーターを使って14Fへ。

足湯に浸かりながら、小田原市街を一望。夜景が綺麗そうですね。営業時間は10~19時。なお、位置的に『小田原城』は、足湯の正面からは見られません。

庭園の奥からの眺望。『小田原城』と『小田原城址公園』がよく見渡せます。

『ミナカ小田原』を後にして、『小田原城』へ。『ミナカ小田原』は帰りにもう一度、立ち寄ります。

『小田原城』には「お堀端通り」経由で城のお堀を目指します。時間にして約10分程度。商店街の歩道に埋め込まれた”道案内”を見ながら、歩いて行きます。

案内図

小田原駅から「お堀端通り」に入り、真っすぐ歩いて行くと、お堀が右手に見えてきます。さらに進むと正面入口「馬出門土橋」があり、ここを渡るコースで天守閣を目指します。

学橋

お堀が見え始めたら、その先には赤い橋「学橋」。

住吉橋

お堀を渡って城内へ。

銅門

「銅門」というと名前は、扉などに使われた飾り金具に、銅が使われた事に由来。現在の「銅門」は、平成9年に復元されたものなのだそう。重厚な雰囲気ですね。

ビャクシン

小田原市指定の天然記念物「ビャクシン」。遠くに見えるのは「銅門」です。
『小田原城址公園』には、「古木・巨木」が点在しているのも魅力のひとつです。

イヌマキ

この「イヌマキ」も小田原市指定の天然記念物。ビャクシンの近くにあります。思わず見入ってしまう存在感。『小田原城址公園』を訪れる度に、じっくり観賞しています。樹高は約20m、幹回りは4.5mほどある巨木です。

本丸の斜面に植栽されている「アジサイ」。もう時期は過ぎていますが、一部は見頃でした。『小田原城址公園』は、紫陽花の名所でもあります。

常磐木門

本丸の正門である「常磐木門」。現在のものは1971年に市制30周年事業として再建した門です。ここを抜けると天守閣が見えてきます。

天守閣

小田原市のシンボルである『小田原城 天守閣』。
1960年に市制20周年記念事業として復興。

今回は天守閣には上らず、本丸の散歩のみ。なお、天守閣への入館料は、一般/510円、小中学生/200円(2022年7月時点)。

城址本丸の巨マツ

「イヌマキ」に比べると、迫力に欠けますが、この「クロマツ」も小田原市指定の天然記念物、かつ「かながわの名木100選」にも選定されています。
樹高約30m、樹齢推定420年とされる古木・巨木です。松は虫に弱いイメージがありますが、その中で400年以上も残っている事が貴重なのだろうか。

小田原郷土文化館前の「クスノキ」。枝ぶりに迫力があり、写真を一枚。

城内で発見した小田原仕様のマンホールの蓋。

報徳二宮神社

『小田原城址公園』散策の最後に、園内にご鎮座する『報徳二宮神社』を参拝します。
二宮尊徳翁を御祭神とする、明治27年(1894年)創建の神社です。

三の鳥居越しの拝殿。社殿奥の森が神々しい雰囲気です。

拝殿

傘をさしながら、そぼ降る雨の中の参拝になりましたが、意外と風情がありますね。
雨に濡れた拝殿の屋根が光っていて、綺麗です。

二宮金次郎像

三の鳥居近くに佇む「二宮金次郎像」。
説明板に書かれている事が、なかなか興味深い。この像、貴重な一体なんですね。

『小田原城址公園』散策を終え、小田原駅に戻ります。

さて、帰りがけに『ミナカ小田原』に再び立ち寄り。本日、2度目の「二宮金次郎 夫婦像」とのご対面です。今度は、提灯にあかりが灯っていました。

建物内の提灯を眺められる休憩スペースを見つけて、しばし観賞。これだけ沢山の提灯が吊るされていると絵になりますね。

二宮金次郎のデザイン。

小田原城のデザイン。

そして、これは金太郎のデザイン。
小田原の隣りの街、神奈川県足柄に伝わる「金太郎伝説」。童謡「金太郎」の歌詞にも出てきますね。
これにて、今回の『小田原散歩』は終了。
『小田原城址公園』は桜の名所としても知られているので、次回は花見しながらの散策をしてみようか。

※『小田原城址公園』散策の過去記事です。

burariwalking.hatenablog.com

基本情報

〇小田原城址公園・小田原城
・住所:神奈川県小田原市城内3-22
・電話:0465-23-1373
・駐車場:なし
 ※周辺コインパーキング利用
・HP:https://odawaracastle.com/
〇報徳二宮神社
・住所:神奈川県小田原市城内8-10
・電話:0465-22-2250
・HP:https://www.ninomiya.or.jp/

〇ミナカ小田原
・住所:神奈川県小田原市栄町1-1-15
・電話:0465-22-1000
・駐車場:あり(有料)
・HP:https://www.minaka-odawara.jp/

アクセス

〇JR/小田急線
『小田原駅』下車

【駒込富士神社・吉祥寺】『東京・本駒込』の神社仏閣巡り

こんにちは。「東京都文京区・本駒込」の神社仏閣巡りに行ってきました。『駒込富士神社』と『吉祥寺』の参拝です。
「本駒込」と言えば、国指定特別名勝の都立庭園「六義園」がある事で知られていますが、今回は、少し地味目の神社仏閣を散策してみました。

諏訪山 吉祥寺

まずは『吉祥寺』の参拝から。
ずいぶん立派な寺標です。「吉祥寺」と言えば、「東京都の住みたい町No.1」の武蔵野市・吉祥寺駅を思い浮かべますが、このお寺『吉祥寺』は、武蔵野市吉祥寺にあるのではなく、何故か文京区本駒込。逆に武蔵野市吉祥寺に『吉祥寺』と言うお寺はありません。
何故なのか調べてみると、江戸城近くにあった『吉祥寺』が「明暦の大火」と呼ばれる大火事により類焼し、今の地・駒込に移転。
火事によって焼き出された人々は、現在の武蔵野市の土地へ移住、開墾してつくった村の名前を、昔住んでいた場所を懐かしみ「吉祥寺」とつけたらしい。

山門

立ち止まって、ちょっと見入ってしまいたくなるような立派な山門。200年以上前の建造なのだそう。では早速、境内へ。

参道

本堂まで真っすぐに延びる参道がいい雰囲気。

乳根が見事なイチョウ。

吉祥寺大仏

参道途中にご鎮座する1722年鋳造の「吉祥寺大仏」。

本堂

意外にも随分と大きい本堂。
『吉祥寺』は、江戸城築城の際、井戸の中から「吉祥」と彫られたの金印が発見されたことから「吉祥寺」と命名、現在の千代田区和田倉門に創建したとの事です。
開基は江戸城を築いた太田道灌。

『吉祥寺』概要
・山号:諏訪山
・宗派:曹洞宗
・創建:長禄二年(1458年)
・本尊:釈迦如来

”ゆる狛犬”ですかね。

経堂

1804年建造の「経堂」で、文京区指定有形文化財です。扉上部の彫刻が見事。

参拝を終え、『駒込富士神社』へ。

駒込富士神社

『吉祥寺』山門前を通っている、東京都道455号をJR駒込方面へ歩いて行くと、程なく「富士神社入口」交差点に到着。
右手に『駒込富士神社』の鳥居が見えてきます。「富士社」と書かれた扁額が目を引きますね。
『駒込富士神社』の主祭神は、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)。
詳細な創建時期は不明ですが、江戸期に富士山本宮浅間大社から木花咲耶姫を勧請、富士塚を築いて、多くの庶民に信仰されたとの事です。

御神木のカヤ

御神木らしい大きなカヤ。文京区の保護樹木にもなっています。

拝殿に向かう階段前に置かれた賽銭箱。向こう側の小高い丘が富士塚です。富士山登頂の安全祈願をすると言う事らしい。

写真だとわかりづらいかも知れませんが、この階段かなり急です。こけたら怪我だけでは済まないかも知れませんね。
丘には、沢山の木が生い茂っていたりして、自然の地形かとも思いましたが、これが江戸時代に富士山に模して造られた「富士塚」なんですね。

階段両側の斜面に置かれている石碑群。色々なものが描かれた華やかな石碑です。
ひとつひとつ見ていきます。

富士信仰に関連した石碑が色々と建てられていますね。

特に町の火消しを担っていた鳶職人に深く信仰されていたとの事なので、その関連の石碑が多いようです。

江戸の町火消が制度化されたのは、8代将軍徳川吉宗の「享保の改革」の時。有名な町奉行・大岡越前が町火消の組織化を整備したとの事です。民家が密集していた江戸は火事が多く、町火消は大活躍だったのでしょうね。「火事と喧嘩は江戸の華」なんて諺を思い出しました。

拝殿

急な階段を上り切ると、正面に社殿、”富士山登頂”成功!
"富士塚”は何となく心惹かれるものがありますね。東京都内には他にも色々な場所に、富士塚が点在していますので、”富士塚めぐり”をするのも面白いかも知れません。

※東京都内にある「富士塚」の記事です。

基本情報

〇吉祥寺
・住所:東京都文京区本駒込3-19-17
・電話:03-3823-2010

〇駒込富士神社
・住所:東京都文京区本駒込5-7-20
・電話:03-3823-7894

アクセス

〇吉祥寺
・東京メトロ南北線
 『本駒込駅』から徒歩7分
・都営三田線
 『白山駅』から徒歩12分
〇駒込富士神社
・東京メトロ南北線
 『本駒込駅』から徒歩13分
・JR山手線/東京メトロ南北線
 『駒込駅』から徒歩12分
・都営地下鉄三田線
 『千石駅』から徒歩12分
Google Map
吉祥寺 ⇒ 駒込富士神社

【山梨県富士吉田市 新屋山神社】金運アップのパワースポット参詣

こんにちは。山梨県富士吉田市にご鎮座する『新屋山神社』とその「奥宮」の参拝に行ってきました。
日本三大金運神社の一つとも云われる”金運アップの神社”として知られており、遠方から参拝される方も多いとの事。何故、”金運神社”と呼ばれるようになったか、色々調べて見ると、コンサルティング事業を展開する船井総研の創業者、故・舩井幸雄氏が「お金に困りたくなかったら、この神社に行きなさい」と言ったのが始まりとか。
特に『新屋山神社奥宮』が富士山の強力なエネルギーに溢れたパワースポットです。

富士山遠望

「富士急ハイランド」近くから、富士山を眺めます。
送電塔の向こうにジェットコースターが見えますね。ここから『新屋山神社』までは車で10分くらいです。

新屋山神社

『新屋山神社』に到着。
場所的には「北口本宮冨士浅間神社」の近くにあります。
国道138号線をそれて、狭い道を入った奥にある為、神社駐車場までは、少しわかりずらいかも知れません。
駐車場は第一・第二駐車場の二つがあり、比較的大きく割と立派な駐車場。15年くらい前は、こんなに立派では無かったと記憶していますが、金運アップの神社として有名になったからなのか。

深い森の奥に延びる「千本鳥居」。
立札を見ると、社殿や神社境内を囲うこの森は、溶岩流の上にある富士北麓東部の貴重な代表的落葉広葉樹林と書かれています。山梨県自然環境保全条例により”自然記念物”に指定されているようです。

”丸太のまんま”の木の鳥居がいい雰囲気。『新屋山神社』の詳細は次の通りです。
〇御祭神
・大山祗命(おおやまつのみこと)
・天照大御神(あまてらすおおみかみ)
・木花開耶姫命(このはなさくやひめ)
〇ご由緒
創建は、室町時代後期、後奈良天皇の御時天文3年(1534年)。
富士山二合目に奥宮があり、古くから山を守る神、産業の神として、地域の林業、農業に携わる人々などに信仰される。
(引用元:新屋山神社HPより)

鳥居がたくさん立ち並ぶ森の中の参道。

参道の階段を上ると、拝殿が見えてきます。

最後の鳥居をくぐります。今までくぐってきた中で一番立派な鳥居ですね。しっかりと固定されています。

こじんまりとした境内。

まだ、朝8時前。社務所も開いていないので、参拝客もおらずとても静か。

現在の幣殿、拝殿は1973年に改築、本殿は1934年に再建したものだそう。

拝殿上の”天狗”のお面。

「山神社」と書かれたパネルのデザインも”天狗のウチワ”が描かれています。天狗は山の守護神と言う事なのでしょう。

小御岳社

布袋様・恵比寿様のいる末社「小御岳社」。

夫婦木社

ちょうど本殿の横のあたりにご鎮座する「夫婦木社」。
説明板によると、二本の木が途中で繋がった事から名付けられたらしい。

「夫婦木社」の小さな祠の下に、立て掛けてあった「心と赤い手形」が気になって、写真を一枚。ちょっと恐い気もしますが、これは一体何だろうか。

神玉

境内散策時に見つけた看板。
富士山麓の神社7社を参拝し、神様の力が宿る7つの神玉を集めて大願成就を祈ると言う神社巡拝の企画のようですね。富士五湖観光を絡めて、参拝するのが楽しいかと。

本宮の参拝を終え、”金運神社”と言われる「奥宮」へ向かいます。
若干、遠くになりますが『新屋山神社』から13㎞、車で20分くらいです。

林道からの富士山

『新屋山神社奥宮』までは、「林道滝沢線」を富士山二合目のあたりまで上って行きます。バスは通っていませんので、公共交通機関での参拝の方は、タクシーを使うしかありません。ネットで調べたら「新屋山神社奥宮参拝バスツアー」なるものを発見しましたが、11人乗り以上の車両は通行禁止になっている為、『新屋山神社奥宮』へ参拝する時だけは、タクシーに乗り換えるプランみたいです。
なお「林道滝沢線」は、11月下旬から4月頃まで、冬季通行止めとなります。

人里からだいぶ離れた山奥の林道途中にある『新屋山神社奥社』。
Google Mapはちゃんと場所を示してくれますが、見落としてしまいそうな看板です。駐車場らしき場所は無さそうなので、林道の脇に車を止めて参拝へ。富士山二合目にご鎮座しているので、標高が1700mもあるらしい!

新屋山神社奥宮

林道から歩いてすぐに『新屋山神社奥社』に到着。鳥居が二つあります。

まずは、左側の鳥居から。まだ朝早いので、社務所らしき小屋も社も開いていませんが、お賽銭をして、しっかり参拝!

次に右側の鳥居へ。この小さな祠の”金運パワー”がスゴイようですね。
ちなみに「日本三大金運神社」とは、『新屋山神社』の他に、石川県「金劔宮(きんけんぐう)」、千葉県「安房神社(あわじんじゃ)」なのだそう。

富士山麓の”磁場”や”森林内に溢れるマイナスイオン”のパワーによって「運気が上昇すると金運もあがる」と言う事なんでしょうね。

これにて『新屋山神社』参拝は終了。
ひとつ驚いた事があって、自宅に戻った時、着ているTシャツについた”コガネムシ”を発見!スピリチュアル的には「金運上昇の虫」と言われているみたいで、『新屋山神社』参拝の後だけに、偶然にしても凄すぎ!
一体、どこからついてきたのか。何かいい事がある兆しなのかな。

基本情報

・名称:新屋山神社
・住所:山梨県富士吉田市新屋4-2-2
・電話:0555-24-0932
・駐車場:あり
・HP:http://yamajinja.jp/
※奥宮住所
山梨県富士吉田市大字上吉田字侭5615番地

アクセス

〇車
・中央自動車道河口湖ICより約10分
・東富士五胡道路富士吉田ICより約10分
〇電車
・富士急行『富士山駅』よりバス
 「新屋公民館入口」下車徒歩約5分

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新屋山神社 ⇒ 新屋山神社奥宮

【神奈川県伊勢原市 大山阿夫利神社・大山寺】『大山詣り』参拝トレッキング

こんにちは。関東総鎮護『大山阿夫利神社』と『大山寺』参拝に行ってきました。
古くから庶民の山岳信仰の対象とされた標高1,252mの「大山(おおやま)」にご鎮座する古社です。「大山」は『大山阿夫利神社下社』付近まで、ケーブルカーが運行している事もあり、登りやすい山として人気です。

案内板

『大山阿夫利神社』は、大山の頂上に「本社」、中腹に「下社」があります。
ちなみに頂上までの所要時間は、麓の駐車場から、休憩しながら登ったとして2時間30分~3時間くらい。

市営大山第2駐車場近くの案内板。各地点までの所要時間は、こんな感じです。
まだケーブルカーも運行していない時間帯での参拝の為、「下社」までは歩いて登っていきます。今回は「大山」頂上の本社までは行かず、「下社」参拝後、下山する”プチ・トレッキング”にしました。
登山客、参拝客が多い割には、駐車場が少ないのが難点。土日祝日は、朝早い時間帯に満車になってしまいます。ちなみに、登山口に一番近い「市営大山第2駐車場」は、週末土曜の朝7時には満車だったので、すぐ近くの民間コインパーキングに駐車。なお、駐車場が非常に狭く、バックで入らないと駐車できない場所もあります。

御神燈

大きな「御神燈」を左手に見ながら進んでいきます。

こま参道

「こま参道」の入口に到着。参道の名前は、伊勢原市に伝わる「大山コマ」から名付けられたのだろう。

大山コマのタイル

「こま参道」から「大山ケーブル駅」までは徒歩10~15分程度。ところどころに踊り場がある石段をずっと上がっていきます。踊り場は全部で27か所。そこには「大山コマ」が描かれたタイルが埋め込まれており、何番目の踊り場にいるのか、わかるようになっています。

ちなみに「こま参道」の階段は、全部で362段。

女坂の七不思議

『大山阿夫利神社下社』までの徒歩ルートには、「男坂」と「女坂」があります。
所要時間の差は、10分程度なのですが「男坂」ルートはひたすら登るだけ、「女坂」ルートは、”女坂の七不思議”と「大山寺」参拝など、見どころが多い為、上りは「女坂」、下りは「男坂」を選択。

大山とうふ

参道にはお土産屋さんや食事処が立ち並んでいますが、「大山とうふ」が有名なので、とうふ料理のお店が何軒か。「和仲荘」さんは、大山とうふ料理誕生の店なのだそう。

「こま参道」最後の27番目の踊り場に到着。「大山ケーブル駅」はすぐそこです。

大山ケーブル駅

大山ケーブルカーの麓の駅「大山ケーブル駅」。「阿夫利神社駅」まで約6分。徒歩だと30~40分なので全然違いますね。徒歩だと、ほとんど登山コースを進む事になるので、特にお年寄りの方には力強い味方です。

男坂・女坂

「男坂」と「女坂」の分岐点に到着。

男坂

「男坂」の入口はこんな感じ。階段がかなり急です。

帰りに「男坂」を下ってきた時の写真。階段の形にはなっていますが、段差が大きく、つまずいて転んだら、下まで転がって大怪我しそうですね。翌日、筋肉痛必至の階段。

女坂

と言う事で、「女坂」をゆっくりと進んで行きます。途中見るべきものもあるし。ただ、「下社」直下のあたりは、「女坂」でもキツイ登りが続きます…。色々見ながら登っていくので、『阿夫利神社下社』到着は1時間後くらい。

新緑が綺麗な登山道を進んでいきます。

登山道脇の苔むす石仏。
こういう風情あるものが「男坂」には無いので、行きは「女坂」で正解!

子育て地蔵

『阿夫利神社下社』に辿り着くまでの道中にある「女坂の七不思議」。その中から何点かピックアップしてご紹介します。
上の写真は「子育て地蔵」。最初は普通のお地蔵様として安置されたが何時の頃からか顔が”わらべ”に変わり、この地蔵に祈ると子供がすくすくと丈夫に育つと言われているとか。

爪切地蔵

弘法大師が道具を使わず、一晩のうちに手の爪で彫刻されたと伝えられている。何事も努力すれば実現できるとの教えのようです。

眼形石

この仏像が載っている、人の眼の形をした石に、手を触れてお祈りすれば、不思議に目の病が治ると伝えられているそう。

大山寺・前不動堂

「雨降山大山寺・前不動堂」に到着。
「大山寺」は、奈良の東大寺を開いた良弁僧正が天平勝宝七年(755年)に開山したと云われる古いお寺です。
大山は、別名「あめふり山」とも呼ばれ、古来より雨乞い信仰の地としても親しまれてきたとの事。

「前不動堂」の隣りにある「倶利伽羅堂」。

青もみじが綺麗な登山道をさらに登って「本堂」へ向かいます。

「本堂」へ向かう階段。階段両脇に佇む「三十六童子」像、階段中央の「石灯籠」がいい雰囲気です。

このあたりは”紅葉スポット”として知られており、シーズン中は多くの観光客で賑わいます。「三十六童子」と紅葉のコラボが絵になるんですね。

様々な表情・格好の童子たち。思わず、見入ってしまいます。

大山寺・本堂

「本堂」到着。

〇大山寺 概要
・山号:雨降山
・宗派:真言宗大覚寺派
・創建:天平勝宝七年(755年)
・本尊:不動明王

行基菩薩の高弟である光増和尚は、開山良弁僧正を継いで、大山寺二世となり、大山全域を開き、その後、大山寺第三世として弘法大師が、数々の霊所が開き、霊地信仰を確立したとの事。(引用元:雨降山大山寺HPより)

「女坂」を登ってきた、ほとんどの方が、ここで休憩。奥深い山の中の静かなお寺です。

宝篋印塔

「本堂」横に建つ大きな塔が立派で、写真を一枚。塔のまわりを3回まわると願いが叶うと云われているそう。

『大山寺』を後にして、再び登山道へ戻ります。「下社」までの最後の上りが結構キツイ。

『大山阿夫利神社』の鳥居が見えてきました。最後の階段を上ります。

『阿夫利神社 下社』に到着。非常に気の良い場所です。

「下社」の標高は725m。400m以上登ってきました。

振り返るとなかなかの絶景!

お馴染み”無事かえる”の石像が可愛らしく、写真を一枚。

「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」改訂第4版に「大山阿夫利神社からの眺望」が”2つ星”で紹介されています。

大山阿夫利神社・下社

〇御祭神
・大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)
・高おかみ神(たかおかみのかみ)
大雷神(おおいかずちのかみ)

〇ご由緒
創建は、今から二千二百余年以前の人皇第十代崇神天皇の御代と云われる古社。奈良時代以降は神仏習合の霊山として栄え、人々の心の拠り所となり、国を護る山・神の山として崇められる。江戸時代には「大山詣り」が、庶民の間で人気を博し、隆盛を極める。(引用元:大山阿夫利神社HPより)

まだケーブルカーが運行していない時間帯に登ってきたので、人もまばら。ほとんどが「大山」山頂まで登山する方です。参拝を終え、境内を散策します。

獅子山

富士山の溶岩を使って、造られた「大山獅子」。大きくて立派ですね。「日本三大獅子山」と彫られていますが、残り二つはどこなのだろうか。

日本遺産「大山詣り」

「大山詣り」が日本遺産に認定された事を記念した像でしょうか。像が手にしている”スキー板”のようなものは木刀。昔、源頼朝が平家打倒のために挙兵する際、『阿夫利神社』に太刀を納めたと伝えられている事が、庶民にも広く知られ、競って、木刀を奉納する事が流行ったそう。最初は小さかった木刀が、より立派なものを納めたいとの風潮となり、こんなに大きくなってしまったようです。

境内奥に「大山」頂上への登山口があります。上り90分、下り60分。
子供の頃、一度登った事がありますが、今回はパス。「本社」参拝は、また次回です。

境内社には「天満宮」も。合格祈願の看板が目立ちますね。

大山名水

本殿下の巡拝道にある神泉「大山名水」の入口。
拝殿の左側に入口があるのですが、存在に気がつかない参拝者の方も多いようです。

龍の口から流れ出る”御神水”を持参した容器に入れて、持ち帰ります。

「大山名水」ラベルの空の容器も社務所で購入可能。

巡拝道には、他にも「一礼来福」や「ぼけ防止の守護神」などの像が御鎮座。本殿の下、地下道に安置されています。

久しぶりの『大山阿夫利神社』参拝は、これにて終了。
次回は秋晴れの日に、紅葉狩りをしつつ、大山頂上まで登山したく思います。

基本情報

〇大山阿夫利神社
・住所:神奈川県伊勢原市大山355
・電話:0463-95-2006
・駐車場:なし
 ※麓の市営駐車場等を利用
・HP:http://www.afuri.or.jp/

〇大山寺
・住所:神奈川県伊勢原市大山724
・電話:0463-95-2011
・駐車場:なし
 ※麓の市営駐車場等を利用
・HP:https://oyamadera.jp/

市営駐車場について
市営大山第2駐車場:普通車/44台、二輪/6台
 →普通車/1回1000円、二輪/1回200円
市営大山第1駐車場:普通車/84台、二輪
 →普通車/1回600円、二輪/1回200円
 ※2022年6月時点 

アクセス

〇小田急線
『伊勢原駅』よりバス約25分
「大山ケーブル駅(終点)」下車

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西伊豆ドライブと富士山【だるま山高原/黄金崎/恋人岬/御浜岬】

こんにちは。今回は『静岡県・西伊豆』ドライブ紀行。
熱海・伊東・下田など、有名な温泉リゾートや観光施設が点在する「東伊豆」に比べて、地味なイメージがありますが、駿河湾越しに見える数々の富士山・絶景ビューポイントや美しい夕陽が見られるエリアとして、ドライブには最適!

今回のドライブコース

だるま山高原レストハウス ⇒ 西伊豆スカイライン(戸田駐車場)⇒ 黄金崎公園 ⇒ 恋人岬 ⇒ 旅人岬 ⇒ 御浜岬(諸口神社)⇒ 道の駅くるら戸田

だるま山高原レストハウス

修善寺駅から車で15~20分くらい、峠道の途中にある、見晴らしの良い『だるま山高原レストハウス』。富士山と駿河湾を見渡す絶景ポイントとして知られています。近くには、アニメ「ゆるキャン△2」にも登場したキャンプ場も。

展望台からの眺め。
駿河湾越しに見える富士山がいいですね。本日、最初の雄姿をパチリ。気持ちの良い朝の空気を吸って、小休憩した後、「西伊豆スカイライン」へ出発。

西伊豆スカイライン

戸田峠から土肥峠の約10.8㎞を結ぶ、西伊豆の尾根伝いを走る「西伊豆スカイライン」。小規模ではありますが、ところどころに駐車場が設けられており、周辺の景色を楽しむ事ができます。景色が良さそうな「戸田駐車場」に車を止めて、しばし散策。

このあたりは、尾根伝いをハイキングできるよう、クマザサの中に、このような登山道が整備されています。富士山が見える位置まで上ってみます。

なかなかの絶景!駐車場から達磨山への登山道が延びているのが見えます。

戸田港と、その先には『御浜岬』もきれいに見えますね。後ほど、岬の先端にご鎮座する神社に参拝もします。

黄金崎公園

『黄金崎公園』に到着。
西伊豆は、夕陽の名所が点在するエリアですが、『黄金崎公園』も”夕陽を浴びて岬全体が黄金色に輝く”と言うところから名付けられた名称。伊豆半島を代表するジオサイトです。

駐車場が2か所あり、岬の突き当りにある駐車場へ。

荒々しい岩場と青い海が、いい雰囲気です。

なんか特徴のある地形だな~と思って眺めていると、こんな看板が。

馬ロック

「馬ロック」!
見事なまでに”馬”の形をした岩壁ですね。「日本奇石百景」?なるものに選定されている模様。

遊歩道の入口。きれいに整備されているので、歩きやすいです。

岬の先端まで続いている遊歩道。起伏があって面白そう。

ところどころに設けられた展望スペース。

岬の先端への最後の階段。

岬の先端には「富士見の丘」なる展望台が。

「富士見の丘」からの眺望。やはり、西伊豆は海越しに見る富士山が魅力的です。
散策を終了し、次の目的地『恋人岬』へ。

恋人岬

『恋人岬』駐車場入口に到着。国道136号沿いにあります。
駅のホームみたいですね。次の駅は「けっこん」だそう。
恋人たちのみならず、ファミリー、友達同士など多くの観光客に人気のスポットです。

大きな手のモニュメントが表す”I Love you”のハンドサイン。「こいびとみさき」の看板の隣りに設置されています。海が見えて記念撮影の場所にはピッタリ。

恋人岬遊歩道

駐車場の奥の森を抜け「展望デッキ」まで下って行きます。700m、約15分の距離。

森を抜け視界が開けてきます。そこからは、ボードウォークの遊歩道が続きます。
愛称「手をつなぐみち」!命名者の方の名前まで載っています。決定したのは2月14日、バレンタインデーなんですね。

遠くに海を見ながら、遊歩道を下って行きます。気持ちの良い場所ですね。

「展望台」へ行く前に、「金の鐘」と「メガネ記念碑」に立ち寄ります。
上の写真は「金の鐘」と呼ばれるベル。グアムにある恋人岬と提携関係を結んだ際に、贈られたものだそう。『恋人岬』と名の付く岬は、他にもあり、Google先生によると、新潟県柏崎市と和歌山県すさみ町にもあるようです。
よ~く見ると、5円玉と10円玉がいっぱい!

「金の鐘」の隣りには「メガネ記念碑」。遊歩道竣工の記念碑のようです。勿論、オブジェに空いた穴に富士山を入れて、写真を一枚。

「展望台」に到着。ここでも富士山が綺麗に見えますね。
デッキの先端に「ラブコールベル」と名付けれた鐘があるのですが、カップルの方が、動画撮影をしていたので写真は割愛。鐘よりもパブリックアートが気になります。

「AMORE(アモーレ)」と言う重岡健治氏の作品。伊豆にゆかりのある彫刻家なのだそう。それにしても絶景。富士山とのコラボは絵になりますね。
尚、次の目的地『旅人岬』にも重岡健治氏の作品が設置されています。

旅人岬

『旅人岬』に到着。土肥温泉の近く、17号線沿いにあるパーキングエリアで、駿河湾に沈む夕陽がきれいなスポットです。

駐車可能台数20台程度の小さなパーキングなので、お目当てのパブリックアートをすぐに発見!どうやら、所帯をお持ちになられたようですね。重岡健治氏の作品「家族」。

さて、次の目的地の『御浜岬』の諸口神社へ。

御浜岬

『御浜岬』の地形は、砂嘴(さし)と呼ばれるもので、駿河湾の海流に運ばれた土砂が、湾の入り口部分に帯状にたまってできたとの事。
駿河湾は日本一深い湾で、様々な海洋生物が棲んでおり、戸田港には、深海に棲むタカアシガニや深海魚なども水揚げされます。

灯台近くのパーキングエリアに駐車。御浜岬の戸田湾側は海水浴場なので、夏の間は有料なのかも知れませんが、5月下旬時点は無料。人出もまばらです。この岬の先端にご鎮座する『諸口神社』を参拝します。

堤防に上がり、駿河湾越しの富士山を遠望。

諸口神社

2年振りの参拝。『西伊豆ドライブ』のたびに立ち寄りたくなる神社です。
朱の鳥居、富士山、透き通った綺麗な海。この組み合わせが素晴らしい。夏の海水浴以外のオフ・シーズンは静かで良い所です。

主祭神は、弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)。
境内掲示板によると、創建は不詳も、「延喜式神名帳」から「もろき姫、国玉姫、橘姫」が祀られていたとされ、現在の社名「諸口」も「もろき」に由来すると推察、女神と言う事もあり、古来より弁天様と同一視され、この地域の漁民の崇敬を受けてきたとの事。

道の駅くるら戸田

帰りがけに立ち寄った『道の駅くるら戸田』。
沼津市にはじめてオープンした「道の駅」との事で、源泉かけ流しの日帰り温泉も併設されています。

漁港の街だけあって、軽食も”魚関係”が多いです。人気No.2 の「戸田深海ザメバーガー」を食べてみましたが、結構旨かった!

お土産はこれ、「戸田塩 本にがり」。ミネラル豊富な海洋深層水です。炊飯時に1滴入れると美味しく炊きあがります。マグネシウムをたくさん含んでいるからですね。

これにて『西伊豆ドライブ』は終了。
東京・神奈川からのアクセスも良く、定期的にドライブしたくなるエリアです。

基本情報

〇だるま山高原レストハウス
・住所:静岡県伊豆市大沢1018-1
・電話:0558-72‐0595
・駐車場:あり(無料)
 ※レストラン営業時間/10時~16時30分
〇黄金崎公園
・住所:静岡県賀茂郡西伊豆宇久須3566-7
・電話:0558-52-1114
・入園:見学自由
・駐車場:あり(無料)
 ※GW・夏季期間は有料
〇恋人岬
・住所:静岡県伊豆市小下田3135-7
・電話:0558-99-0270
・駐車場:あり(無料)
 ※見学自由、売店営業時間/9~17時 
〇旅人岬
・住所:静岡県伊豆市小土肥
・電話:0558-98-1212
・駐車場:あり(無料)
 ※見学自由
〇御浜岬・諸口神社
・住所:静岡県沼津市戸田2710
・駐車場:あり
〇道の駅「くるら戸田」
・住所:静岡県沼津市戸田1294-3
・電話:0558-94-5151
 ※売店営業時間/10~18時

『江の島』散歩【江島神社/江の島岩屋/サムエル・コッキング苑】

こんにちは。久しぶりの『江の島』散策。
いつもは、早朝の神社参拝のみの散策なのですが、今回は、有料施設『江の島岩屋』『サムエル・コッキング苑/江の島シーキャンドル』も巡ってみました。

青銅の鳥居

参道入口に立つ、1821年寄進の古い「青銅の鳥居」。ここから散策スタートです。

江の島弁財天仲見世通り

ニュースでも見ましたが、今年のGWの『江の島』は滅茶苦茶の混雑。コロナが落ち着きかけている背景もあり、スゴイ人出になったのでしょう。普通の週末も混むのですが、朝8時前はお店も開いていないので、人はほとんどいません。

大鳥居

仲見世通りを抜けると、大鳥居前に到着。
鳥居越しに見る「端心門」は、定番の構図ながら、素晴らしい風景。

端心門

龍宮城を模した楼門「端心門」。
江島神社「辺津宮」から江の島頂上の『サムエル・コッキング苑・江の島シーキャンドル』までは、徒歩15~20分程度ですが、階段が沢山あります。普段あまり歩かない方は苦戦するかも知れませんね。
ちなみに有料になりますが「エスカー」と呼ばれる「上り専用・有料エスカレーター」を利用する選択もあり。大人1名360円(2022年5月時点)

辺津宮

日本三大弁財天のひとつである『江島神社』は、「辺津宮(へつのみや)」「中津宮(なかつみや)」「奥津宮(おくつみや)」の三社で構成されます。
まずは、田寸津比賣命を祀る(たぎつひめのみこと)を祀る「辺津宮」を参拝。

銭洗白龍王

「辺津宮」境内の”銭洗いの池・白龍池”に佇む「銭洗白龍王」。金運財運アップのパワースポットとして知られており、霊水でお金を清めます。

中津宮

「辺津宮」から徒歩3~5分程度、「中津宮」に到着。
市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。朱塗の社殿が印象的。

「中津宮」の見どころの一つでもある境内からの眺望。気持ちの良い境内です。
木々の間から、遠くに見える「江の島ヨットハーバー」がなかなかの絶景!

「奥津宮」に行く途中に『サムエル・コッキング苑・江の島シーキャンドル』がありますが、まずは「奥津宮」「江の島岩屋」を観た後、最後に立ち寄る事にします。

江の島シーキャンドル

「奥津宮」へ行く途中の高台から『江の島シーキャンドル(展望灯台)』を遠望。

奥津宮

「中津宮」から徒歩10分程度、「奥津宮」到着。この鳥居は源頼朝が寄進した鳥居と伝えられているそう。台風により破損した為、一部補修されているみたいです。

弁財天3姉妹の一番上の姉神・多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)を祀る「奥津宮」。拝殿両側に置かれた”大きなしゃもじ”みたいなのがいいですね。

八方睨みの亀

拝殿の天井に描かれた、どこから見ても目が合う「八方睨みの亀」。弁財天のお使いと言う事で、亀なのだろうか。

龍宮

「奥津宮」の隣りにある龍神大神を祀る「龍宮(わだつのみや)」。
江島神社の崇敬者の方たちによって建てられたお宮なのですが、屋根の上に佇む巨大な龍神様は、いつ見ても大迫力!江島神社発祥の地・岩屋本宮の真上に位置するせいか、江島神社・最大のパワースポットとも言われています。

稚児ヶ淵

「江の島岩屋」途中にある「稚児ヶ淵」。「かながわの景勝50選」にも選定されている沈む夕日が綺麗な場所です。

岩屋橋

「江の島岩屋」まで続く赤い橋「岩屋橋」。
過去、台風被害により、橋が倒壊、何度も閉鎖されました。現在の橋は、2020年災害復旧工事により、新しく架けられた橋です。

少し離れた海岸から『江の島岩屋』を眺めてルート全体を確認。
『江の島岩屋』は奥行き152mの「第一岩屋」と奥行き56mの「第二岩屋」からなる海食洞窟。「第一岩屋」から、一旦、外に出て橋を渡り「第二岩屋」へと向かいます。

江の島岩屋

『江の島岩屋』入口に到着。
見学は有料、江の島信仰発祥の地と云われる場所です。(一般・中学生以上/500円、小学生200円 2022年5月時点)

「第一岩屋」では、ロウソクを片手に洞窟を進んで行くので、ちょっとした探検気分を味わえます。尚、ロウソクは無料で借りられ、洞窟の途中で係の人が手渡してくれます。

洞窟を進んで行くと、道が二手に分かれており、観覧順序の案内板。

通路脇には奉納された石像群。

二手に分かれた道の左側の突き当り。
説明板によると、暗闇の穴の先は、富士山の氷穴にまで続いていると云われているそう。誰が名付けたのか”日蓮上人の寝姿石”。

二手に分かれた道の右側の突き当り。ここが”江島神社の発祥の場所”です。

「第一岩屋」の出口付近。岸壁に空いた海食洞から海が見えるナイスビューポイントですね。

「第一岩屋」を抜けて「第二岩屋」へ。

第二岩屋

「第二岩屋」入口。「第一岩屋」に比べると短めの洞窟です。

洞窟の突き当りは、ライトアップされた、何やら妖しい雰囲気。

ライトで妖しく照らされた洞窟の奥には「龍神様」が御鎮座!
龍の鳴き声であろう”ゴーっ”と言う低音と赤や青に変化するライトアップが、雰囲気を盛り上げます。
この「龍神様」は江の島の「龍神伝説」に基づいたもの。この地に棲みつき、災いをもたらした「五頭龍」と呼ばれる龍は、江の島誕生の時に舞い降りた天女に惹かれ、求婚するも素行の悪さから拒否、その後、改心し、ようやく結婚できたとの伝説です。

『江の島岩屋』見学を終え、『サムエル・コッキング苑』へ向かいます。

サムエル・コッキング苑 案内図

『サムエル・コッキング苑』到着。
貿易商サムエル・コッキング氏が、明治15年(1882年)に造り上げた庭園の跡で、元々、植物園だった場所を2003年にリニューアルオープン。
入苑は有料で、大人(中学生以上)200円、苑内の『江の島シーキャンドル』見学は、別料金で大人(中学生以上)500円。

入口付近の花壇には季節の花々がいっぱい。

和洋折衷の庭園で、写真は、藤沢市と姉妹友好都市である、中国・昆明市の中国式のあづまや。

藤沢市が米・マイアミビーチ市と姉妹都市提携を結んでいる事から、こんなエリアもあります。ウッドデッキから遠望する海が綺麗です。1960年前後、藤沢市の海岸を観光地としてPRする為のキャッチフレーズが「東洋のマイアミビーチ」だったそう。今でもそうなのかな。

マイアミビーチ・エリアに向かいにあるカフェ「LON CAFE」。
日本初のフレンチ・トースト専門店として、2003年にオープン。

サムエル・コッキング温室遺構

お洒落なガラス張りの建物の中には、観葉植物の展示、写真や映像によるコッキング氏の功績紹介もされています。

この方が、サムエル・コッキング氏らしい。

現存するレンガ造りの温室遺構。ガラス張りの建物と繋がっており、遺構の中に入る事もできます。

5月は、温室遺構まわりの庭園にはバラがいっぱい!

バラの咲く庭園の向こうには『江の島シーキャンドル』。

広い庭園をまったり散策。庭を飾る小物がいいアクセントです。

お洒落な器の中の多肉植物。癒されますね。

ちょっと大きめのガラス製”シーキャンドル”が庭園を引き立てます。

流木や木のプランターに入れられた多肉植物のディスプレイが目を楽しませてくれます。

江の島シーキャンドル

さて、『江の島シーキャンドル』に上ってみます。高さ約60mの展望灯台です。ガラス張りの展望フロアと、さらにその上には屋外展望台もあります。

「屋外展望台」からの眺望。天気が良く、風の無い穏やかな日は「屋外展望台」がおすすめです。

「江の島大橋」と「江の島弁天橋」方面を遠望。

眼下に広がる「江の島岩屋」。

上りはエレベーターでしたが、下りは、階段を利用してみます。高所が苦手な方は怖い所かも知れません。50m程のらせん階段を一気に下ると目が回りそうです。

『江の島』は定期的に行きたくなる神奈川の観光名所ですが、日によっては混み具合が半端ないので、やはり”空いている日・空いている時間”狙いですね。

基本情報

〇江島神社
・住所:藤沢市江の島2-3-8
・電話:0466-22-4020
〇江の島岩屋
・住所:藤沢市江の島2
・電話:0466-22-4141
・営業時間:9~16時(季節により変動)
・入場料:有料
  -一般(中学生以上):500円
    -小学生:200円
〇サムエル・コッキング苑
・住所:藤沢市江の島2-3-28
・電話:0466-23-2444
・営業時間:9~20時
・入場料:有料
    -一般(中学生以上):200円
    -小学生:100円
※江の島シーキャンドル入場料
  -一般(中学生以上):500円
    -小学生:250円

※2022年5月時点

アクセス

〇小田急江ノ島線
『片瀬江ノ島駅』下車
〇江ノ電
『江ノ島駅』下車
〇湘南モノレール
『湘南江の島駅』下車

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【東京都世田谷区 等々力渓谷・等々力不動尊】「都内の秘境」散策

こんにちは。今回は、東京都世田谷区にある『等々力渓谷(とどろきけいこく)』を散策します。
『等々力渓谷』は、多摩川の支流である谷沢川の渓谷で『等々力渓谷公園』として整備されています。自然豊かで、草木が生い茂る水辺は、とても東京23区内とは思えない風景です。

等々力駅

今回の散策は、東急大井町線『等々力駅』からスタート。
東京23区内にしては珍しく、改札への入口が線路と線路の真ん中にある為、改札への出入口が、踏切になっている面白い構造の駅です。

『等々力渓谷』への入口までは、駅の南口から徒歩2~3分。案内表示もあるので、迷う事はないかと。

等々力渓谷公園入口

あっと言う間に『等々力渓谷公園』入口に到着。東京23区唯一の渓谷です。こんなに深い渓谷が、駅近に存在する事が不思議。

案内図

現在地は、「ゴルフ橋」のたもと。そこから渓谷へ下り、谷沢川沿いに進んで、『等々力不動尊』を目指します。片道600~700mくらいの”渓谷散策”です。

温度計

「ゴルフ橋」のたもとに、何故か温度計が設置してあったので見に行きます。
現在地と渓谷内の気温の違いを表示しています。現在地が15.7℃で、渓谷内が14.9℃、まだ朝早いので、大きな温度差はありませんが、日中はもっと広がりそう。渓谷内は緑がうっそうと生い茂り、日光を遮るので、真夏日は4~5℃程度、涼しいそうです。

『等々力渓谷』は、1999年に「東京都指定名勝」に指定されています。少し郊外まで行けば、こういう場所は至る所にあるのですが、東京23区内に残された自然の渓谷と言うのが貴重なんですね。それでは、早速、渓谷に下りてみます。

ゴルフ橋

渓谷への階段を下り、川沿いの遊歩道に到着。「ゴルフ橋」を見上げてみます。
「ゴルフ橋」の名前は、昔、昭和のはじめに、この付近に広大なゴルフ場があった事に由来しています。緑の木々に覆われた中の”赤い橋”がいい雰囲気。

やはり、東京23区内にあるとは思えませんね。「都内の秘境」と言っても過言ではありません。

『等々力渓谷』は、関東ロームに覆われた武蔵野台地を川が侵食して形成された深さ10mほどの谷。都内に、これだけの自然環境を残せた事に感心しますね。

玉沢橋

遊歩道の中間あたりに位置する「玉沢橋」に到着。上を通っているのは「環状8号線」なので、しっかりとした大きな橋です。近くで見ると迫力があります。「環状8号線」の下に、このような風情ある遊歩道があるなんてスゴイ!

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橋のたもとに、環状8号線のほうへ上って行く石段があり、何やら看板がたっています。PizzaとPastaと書かれてあるので、どうやらイタリアンレストランのよう。渓谷を散歩がてら、昼食に立ち寄るのも良さげですね。

遊歩道を進んでいくと、川に架かる小さな橋。橋を渡ると公園の公衆トイレと「横穴古墳」があります。

横穴古墳

「横穴古墳」は、古墳時代末期から奈良時代にかけてつくられた横穴墓で、東京都指定史跡。

稚児大師堂

「横穴古墳」から遊歩道に戻り、『等々力不動尊』の本堂に向かう途中にある「稚児大師堂」へ。

「稚児大師堂」には、幼い頃の弘法大師の像が祀られています。学業成就にご利益があるようです。わずか7歳にして仏道の修行に目覚めたと言う伝説があり、この像はその頃の姿なのでしょうか。

利剣の橋

「利剣の橋」と名付けられている風情ある橋に到着。橋を渡り、階段を上っていくと、本堂横に出ますが、その前に、橋のたもとにある「不動の滝」と小さなお堂を見に行きます。

不動の滝

水量は少ないのですが、滝行ができるようなつくりになっています。柵があり、勝手に入ってはいけないようです。何百年も前から、この滝は存在しているみたいですが、「等々力(とどろき)」の地名は、”滝の轟く音”に由来しているとの説もあるので、昔はもっと豪快に流れ落ちていたのだろうか。

よ~く見ると崖の中腹あたりに不動明王の像。草で隠れていますが、眷属もいますね。

水が流れ落ちる龍の頭が気に入り、写真を一枚。

「不動の滝」の奥には、稲荷明神と不動明王の石像。

お堂に向かって、階段を上っていきます。木々に覆われ少し薄暗いので、灯篭には明かりが灯されています。

階段を上り切ると、緑に囲まれた”展望台”のような場所に到着。気の良い場所です。

手水舎

”展望台”のような踊り場の突き当りにある手水舎。花手水がいいですね。

煌めく緑が美しく、しばし”新緑のもみじ狩り”。秋の紅葉も綺麗そう。

山門

『等々力渓谷』の遊歩道に沿って『等々力不動尊』に入ると、お堂の横に出るので、一旦、境内を通り、あらためて山門から入り直します。
『等々力不動尊』は、同じ世田谷区等々力にある「満願寺」の別院で、関東三十六不動尊霊場の第17番。正式名称は、瀧轟山明王院。創建は平安時代末期と云われています。

境内

社伝によると、真言宗中興の祖である興教大師が、夢のお告げにより不動明王像を安置する場所を探し続け、夢と同じ渓谷が「等々力」の地であったと言うのが、『等々力不動尊』の始まりと云われているようです。

やはり、大きな赤い”不動尊”の提灯は心惹かれるものがあります。まだ朝早いせいか、誰もおらず、静かな境内で、まったりと参拝。

これにて、『等々力渓谷』散策と『等々力不動尊』参拝は終了。
「等々力駅」から往復2㎞もない距離なので、東京都内の秘境を楽しみつつの参拝は、新緑の季節におすすめの散歩コースです。

基本情報

〇等々力渓谷公園
・住所:東京都世田谷区等々力1-22~26
・電話:03-3704-4972
・駐車場:なし

〇等々力不動尊
・住所:東京都世田谷区1-22~47
・電話:03-3701-5405
・駐車場:あり
・HP:https://www.manganji.or.jp/

アクセス

〇東急大井町線
『等々力駅』より徒歩3分

Google Map 

『湘南・茅ヶ崎』の海と神社をめぐる散歩【鶴嶺八幡宮・サザン神社・サザンビーチちがさき】

こんにちは。今回は『神奈川県茅ケ崎市』の散策。
湘南茅ヶ崎鎮守の『鶴嶺八幡宮』を参拝し、その後、折角、茅ヶ崎に来たので、海までぶらり散歩しようと思います。

参道と太鼓橋

雰囲気良さげの『鶴嶺八幡宮』の長い参道。手前の太鼓橋の詳細は不明ですが、しっかりした造りかと。『鶴嶺八幡宮』の概略は以下の通り。

〇主祭神
・応神天皇(おうじんてんのう)
・大鷦鷯命(おおささぎのみこと)
・佐塚大神(さずかおおかみ)

〇ご由緒
相模国茅ヶ崎の総社として往古より八幡信仰の本地として名高い。
 康平年間(1058~1065)源頼義が東征の際、石清水八幡にならい、本郡懐島郷矢畑村本社に一社を創立し、後に源家が現地に奉還したと云う。(引用元:神奈川神社庁HP)

二の鳥居

後で知ったのですが、この鳥居は二の鳥居。一の鳥居は、朱色の大鳥居で、ここから約800mほど離れている国道1号線「鳥井戸橋」交差点にあります。

参道と松並木

松並木と灯篭が、いい雰囲気ですね。この松並木は天然記念物に指定されています。
昔、戦乱により荒れ果てた神社を復興させた別当寺常光院の上人朝恵が、江戸時代、東海道(現在の国道1号)までの間に松を植樹し、参道を整備したとの事。

懐嶋弁財天

参道途中にある小さな祠。台座に何かが載っているのが気になって、ちょっと立ち寄ります。

弁財天だから、龍の置物と言う事ですね。『鶴嶺八幡宮』の方の”粋な計らい”?

松の幹の曲がり具合に風情を感じますね。特に参道の中ほどまで倒れこむように伸びている松が素晴らしい。

境内

参道を抜け、境内が見えてきましたが、巨大な”イチョウの木”!県指定天然記念物です。

大銀杏

樹齢950年と云われ、樹高29m、幹回り9mもある巨木・古木です。「かながわの名木100選」にも選定されています。

ちょうど、新緑が芽吹いてきた頃なので、黄緑色の葉っぱが、清々しいですね。

手水舎

手水鉢に花が生けられています。これも花手水なのだろうか。

近づいても逃げない鳩がお出迎え。八幡宮の鳩は、人なつこいのが多いですね!

社殿

『鶴嶺神社』は、源氏が関東へ進出する際に創建した最初の氏社と云われ、鎌倉の「鶴岡八幡宮』よりも歴史が古い古社です。
「鶴」の字で始まる三大八幡神社として、「関東三鶴」「三鶴八幡」と言うものがあります。残念ながら、『鶴嶺八幡宮』は入っていませんが、鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)、鶴峰八幡宮(千葉県富津市)、鶴谷八幡神社(千葉県館山市)の事を指すらしい。諸説あるようです。

神鳩

社殿の横に、”おみくじをくわえた鳩の像”「神鳩」なるものが建てられています。その台座の上には、「鳩みくじ」の人形がいっぱい!
鳩は八幡宮の神様のお使いなので、願いを神様に届けてもらうと言う事で置かれているのかな。社務所がまだ開いておらず、「鳩みくじ」は引くのは断念です。

境内社・淡島神社

がん封じの石

御祭神が、少彦名命(すくなびこなのみこと)の「淡島神社」。薬祖神と言う事もあり、健康祈願や病気平癒にご利益があるとされています。
その「淡島神社」のすぐ隣りに置かれている「癌封じの石」。神奈川県内において、『鶴嶺八幡宮』は「癌封じ」の神社として知られています。
こちらの台座の上にも、”鳩人形”がいっぱい。病気平癒を願う多くの方たちが、祈願されているんですね。

さて、参拝を終え、海に向かいます。茅ヶ崎の海と言えば『サザンビーチ』。
Google Mapによると『鶴嶺八幡宮』からは2.8㎞です。

サザン通り商店街

『サザンビーチちがさき』まで続く「サザン通り」にある商店街に到着。海を見に行く前に、『サザン神社』に立ち寄る事にしました。不定休でシャッターが閉まっている事もあるようですが、今日は開いているかどうか…。

茅ヶ崎サザン神社

開いていましたね!サザンファンの方たちの聖地とも言える場所。メイン通りから少し外れた場所にありました。

鳥居と同じ朱色のサーフボードが目を引きます。

サザンオールスターズを祀る『サザン神社』。
茅ヶ崎を盛り上げる”町おこし”的な意味で、『サザン神社』の斜め向かいにある、お茶屋さんの店主で、商店街の会長をされていた方を中心に、商店街の皆さんでつくってしまった模様。
茅ヶ崎出身の桑田佳祐さんも公認のようで、御朱印まである凝り様です。

商店街をぶらついて見つけた、”つる草”で覆われそうな韓国料理屋さん。そのうち全部占拠されそうな感じが面白く、写真を一枚。しかし、電線まで埋もれてしまっているみたいですが、大丈夫なのだろうか。

サザンビーチちがさき

『サザンビーチちがさき』到着。
昔は、茅ヶ崎海水浴場と呼ばれていましたが、サザンオールスターズの名にあやかり、2000年に名称を変更。海水浴客も増えたみたいですね。やっぱりネーミングは大事。

砂浜へ繋がるトンネルの壁に描かれた”サザンビーチちがさき”のマーク。真ん中のキャラは何だろう。

サーファーの方たちも結構いますね。皆さん、サーフボードを抱えて、自転車をこぎながら海岸へ来ていました。暑くもないし、湿気もない爽やかな日で、まったりするには最高!

遠くに見えるは「江の島」。

茅ヶ崎サザンC

サザンビーチモニュメント「茅ヶ崎サザンC」。茅ヶ崎の定番観光スポットですね。
”茅ヶ崎・CHIGASAKI”の頭文字“C”をとって、この形なのだそう。そう言えば、”C”繋がりで、サザンの「C調言葉に御用心」と言う曲もありましたね。
写真ではわからないと思いますが、遠く海の真ん中に、えぼし岩が顔を出していて、モニュメントとのコラボ撮影も可能。また、モニュメントの右側に人が立つと、”C”の切れ目が繋がり、円=縁になるので「縁結びの名所」としても知られています。

基本情報

〇鶴嶺神社
・住所:神奈川県茅ケ崎市浜之郷462
・電話:0467-82-6725
・駐車場:あり(駐車スペース)
〇サザン神社
・住所:神奈川県茅ケ崎共恵1-11-13
・営業時間:9時30分~17時頃
 ※閉まっている場合もあり
・駐車場:なし
 ※近隣のコインパーキング利用
〇サザンビーチちがさき
・住所:神奈川県茅ケ崎市中海岸
・駐車場:あり(有料)
・HP:http://southern-beach.net/

アクセス

〇鶴嶺八幡宮
・JR東海道本線/相模線
『茅ヶ崎駅』より、バス利用
「鶴嶺小学校」バス停より徒歩2分
〇サザン神社
・JR東海道本線/相模線
『茅ヶ崎駅』より徒歩8分
〇サザンビーチちがさき
・JR東海道本線/相模線
『茅ヶ崎駅』より徒歩20分

Google Map
鶴嶺八幡宮⇒サザン神社⇒サザンビーチ茅ヶ崎

【神奈川県藤沢市 白旗神社】藤が見頃! ”湘南エリア”の古社参拝

こんにちは。今回は、神奈川県藤沢市に御鎮座する『白旗神社』を参拝します。
相模一ノ宮「寒川神社」の分霊を勧請して祀った古社ですが、源義経を祀っている事でも知られています。
また、『白旗神社』は、藤の名所でもあり、毎年、5月のゴールデンウィークの頃は、「義経藤」「弁慶藤」と呼ばれる藤の花が、境内を彩ります。

鳥居と社号標

国道1号のすぐ近く、「白旗神社」交差点にど~んと立つ鳥居。日本初のグラスファイバー製の鳥居だそうです。交通量も多い道路沿いに御鎮座しています。

〇主祭神
・寒川比古命(さむかわひこのみこと)
・源義経(みなもとのよしつね)
〇ご由緒
創建年代は不詳。鎌倉時代より以前から、相模国・寒川神社の神様・寒川比古命を祀り、同じ名前の寒川神社と呼ばれていたとの事。文治五年(1189年)奥州平泉の衣川館において、自害した源義経の首が鎌倉に送られ、身元確認後、この地に葬られ、その後、源頼朝の指示により、義経公を神様として祀ることに。白旗が源氏の旗であったことから、白旗明神として祀り、のちに白旗神社と呼ばれるようになった。

お馴染み、干支を描いた大絵馬。これが設置されていると写真を撮りたくなりますね。通常、いつ頃まで飾るものなのだろうか。

境内の鯉のぼり

この時期の境内は、鯉のぼりがいっぱい!100匹くらいは居るか知れません。青空を泳ぐ鯉のぼりは、心が和む風景ですね。

源義経と弁慶像

令和元年、源義経公没後830年を記念して、建立された義経公と武蔵坊弁慶の銅像。
弁慶は”大男”のイメージなのですが、この像の弁慶はちょっと小さめに見えなくもない。

手水舎

手水舎には”亀の石像”。社殿の立つ小山がカメの形に似ているので「亀形山」と呼ばれているそうですが、恐らくそれに関係あるのかと。

参道

木々が生い茂る「亀形山」。長くはありませんが、自然豊かな静かな参道。

新緑に覆われた気持ちいい参道です。ベンチがあったので、しばし森林浴してから、参拝する事に。

竹を使った趣のある絵馬掛所。

源義経公鎮霊碑

社殿へ行く階段脇に、義経公810年祭で建立された碑。誰の首かを確認をする「首実検」後、棄てられた義経公の首が、この付近まで流れつき、首を洗い清めて葬られたと云われています。色々な云われがあり、義経公と弁慶の首が空を飛んできて、この地に降り立ったと言う云われも。

狛犬

表情がにこやかな狛犬。阿吽ともにリラックスした雰囲気。

社殿

天保六年(1835年)建立の社殿。亀形山の頂上?気の良い場所に御鎮座しています。

拝殿に施された彫刻が、なかなか見事。

義経藤

参拝を終え、藤の花を見に行きます。まずは、白い藤「義経藤」。社務所前の藤棚に咲いています。参拝した5月2日時点、満開。

源氏のカラーである白の藤を「義経藤」と名付けたんですね。白い藤もあまりお目にかかれないので、とても新鮮です。

弁慶藤

「義経藤」よりも先に咲き始めた紫の藤「弁慶藤」。割と規模が大きめな藤棚で咲いています。

だいぶ散り始めていますが、まだ満開の部分もあり、じっくり観賞。1mくらいはありそうな長い花房が、そよ風に揺られて優雅な雰囲気。今日はいいものを見ました!

毘沙門天みくじ

今回は、社務所が開いている時間帯での参拝になったので、”おみくじ”を引く事にしました。『白旗神社』は藤沢七福神の毘沙門天を祀っているので、「毘沙門天みくじ」にチャレンジ!ちょっと奮発しました。1回500円。

結果は、なんと”大吉”!
先月に引き続き、2回連続の”大吉”です。
商売の項目を見ると「ひそかにすれば吉」と書いてありますが、どういう意味なんだろうか。隠れて副業するわけにもいかないしなぁ。

基本情報

・名称:白旗神社
・住所:神奈川県藤沢市藤沢2-4-7
・電話:0466-22-9210
・駐車場:あり(境内駐車スペース)
・HP:http://www.shirahata-jinja.jp/

アクセス

〇小田急線
『藤沢本町駅』より徒歩7分

Google Map

【根津神社・白山神社】新緑の季節の『東京十社』めぐり

こんにちは。『東京十社』の『根津神社』と『白山神社』の参拝に行ってきました。
『東京十社めぐり』とは、昭和天皇即位50年を祝い、東京23区内にご鎮座する元准勅祭社10社を巡る、1975年から始まった”神社巡りの企画”です。今回参拝する『根津神社』と『白山神社』は、ともに東京都文京区に御鎮座、徒歩15分程度の距離なので、いっしょにまわるのが良いかと。まずは『根津神社』からです。

表参道口

不忍通りから「根津神社入口」交差点を路地裏に入って行くと、程なく「表参道口」に到着。斜め向かいには「東大グランド」があります。

〇主祭神
・須佐之男命(すさのおのみこと)
・大山咋神(おおやまくいのかみ)
・誉田別命ほんだわけのみこと) 

〇ご由緒
今から千九百年程前、日本武尊が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、文明年間には太田道灌が社殿を奉建。江戸時代五代将軍徳川綱吉は世継が定まった際に、現在の社殿を奉建、千駄木の旧社地より御遷座。(引用元:根津神社HPより)

境内案内図

境内は広く、緑豊か。東京都内屈指の「千本鳥居」が有名な神社です。

つつじ苑

”ツツジの名所”としても知られる『根津神社』。
ちょうど、4月2日(土)~5月1日(日)間、「文京つつじまつり」が開催中。約100種、3000株のツツジが見頃です。「ツツジ苑」の開苑時間は9時30分から17時30分で、入苑寄進料300円。

神橋と楼門

楼門や本殿、拝殿など7棟が、1706年に完成したままの姿で保存されており、国の重要文化財に指定されています。

唐門

朝早く、誰もいない境内の空気感はいいものです。が、唐門のある神社は、朝早すぎても入れないので注意です。今の季節は5時半開門。

狛犬

高い台座に置かれており、近くからだとはっきりと表情が見えませんが、迫力ある雰囲気が伝わってきます。狛犬の後ろに立つ木々の緑が眩しく、清々しい境内です。

拝殿

権現造が見事な社殿。金の装飾が目を引きますね。

千本鳥居

続いて、境内社参拝へ。「千本鳥居」をくぐって、「乙女稲荷神社」へ向かいます。

東京都内で、これだけ長く続く「千本鳥居」が見られるのは、筆者の知る限り、『根津神社』だけかも知れません。つつじ苑に沿って、カーブしながら沢山の鳥居が立ち並びます。

乙女稲荷神社

境内社『乙女稲荷神社』。御祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。
「千本鳥居」の参道を通って行くのですが、入口が3か所あり、「千本鳥居」両側の入口と「千本鳥居」の途中から合流する入口の計3か所。一方通行にはなっていないようなので、参拝客が多い時は、混雑しそうです。

「千本鳥居」の参道の中間にある『乙女稲荷神社』の朱塗りの社殿。下には池があり、いい雰囲気の場所です。このあたりに咲くツツジが満開になる頃は、さらに絶景かと。

つつじ苑のある小山の中腹に位置する『乙女稲荷神社』ですが、池のほうにせり出している舞台のような境内からの見晴しが良く、心地よい良い場所です。

「千本鳥居」の反対側の入口はこんな感じ。この後、もう一つの境内社へ。

駒込稲荷神社

御祭神は、「伊弉諾命(いざなぎのみこと)」、「伊弉冊命(いざなみのみこと)」、「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」、「級長津彦命(しながつひこのみこと)」、「級長戸辺命(しなとべのみこと)」。
徳川六代将軍の父、綱重公の屋敷の守り神として、寛文元年(1661年)に祀られた社との事。『根津神社』が遷座する前から、この地に御鎮座していたんですね。

『駒込稲荷神社』の見どころは、何と言ってもこの社殿前の岩に置かれた”お狐様の像”たち。奉納年など詳細は不明ですが、苔むした姿は味わいがあり、思わず見入ってしまいます。

『根津神社』での参拝を終え、『白山神社』へ向かいます。

移動途中、浄土宗のお寺「浄心寺」の入口に立っていた大きな像を発見。色付きの像で、ちょっと怪しい雰囲気も面白く、写真を一枚。
”うちわ”みたいな物を持っているので「布袋様」だろうか。

『白山神社』近く、都営三田線『白山駅』前にある「JAZZ喫茶 映画館」。お店の前に置かれたされた映写機がイイですね。ちょっと気になる喫茶店です。

白山神社

「JAZZ喫茶 映画館」の路地を真っすぐ進んで行くと、程なく『白山神社』に到着。
住宅街の中に、ど~んと建つ鳥居。右側のお宅の2階からは、鳥居の上部に触れそうですね。「東京十社」の中で、最もこじんまりとした神社です。

〇主祭神
・菊理姫命(くくりひめのみこと)
・伊弉諾命(いざなぎのみこと)
・伊弉冊命(いざなみのみこと)
〇ご由緒
天暦年間(947957年)に、加賀一宮白山神社を現在の本郷一丁目の地に勧請したと伝えられる古社。その後、元和年間(16151624年)、二代将軍秀忠の命により、巣鴨原(現在の小石川植物園内)に移ったが、後の五代将軍、徳川綱吉の屋敷の造営の為、明暦元年(1655年)、現在地に遷座したとの事。

鳥居先の階段を上ると、”アーチ”がかかっています。珍しいですね。て言うか、これ「注連柱」?

手水舎

竹の透かし垣が、いい雰囲気の手水舎。
満開のツツジともマッチしていますね。ここは紫陽花が有名らしく、毎年6月に「文京あじさいまつり」が開催される模様。昨年はコロナで中止だったみたいですが、今年は大丈夫かな。

社殿

『白山神社』は、東京近郊の主な神社12社のうちの1社に選定された「元准勅祭社」。格式高い神社とは思えないほど、のんびりとした境内。駅近だし、ぶらり立ち寄りたくなる神社なんですね。

すぐ近くに「東洋大学白山キャンパス」があります。その通り道にもなっているみたいで、若い方の姿もちらほら。試験やら就職やら、神様にお願いする事が、色々あるのかも知れませんね。

基本情報

〇根津神社
・住所:東京都文京区根津1-28-9
・電話:03-3822-0753
・開門時間:11~1月/6~17時
      2月/6~17時30分
      3月/6~18時
      4~5月/5時30分~18時
      6~8月/5~18時
      9月/5時30分~18時
      10月/5時30分~17時30分      
・駐車場:あり
・HP:根津神社

〇白山神社
・住所:東京都文京区白山5-31-26
・電話:03-3811-6568
・駐車場:なし

アクセス

〇根津神社
・東京メトロ千代田線
「根津駅」より徒歩5分(表参道)
「千駄木駅」より徒歩5分(北参道)
・東京メトロ南北線
「東大前駅」より徒歩10分

〇白山神社
・都営三田線
「白山駅」より徒歩3分
・東京メトロ南北線
「本駒込駅」より徒歩5分

Google Map
根津神社⇒白山神社