こんにちは。今回は、京浜急行の終点「三崎口駅」近くの『飯盛山 妙音寺』の参拝。
神奈川県・三浦半島の静かな場所に、ひっそりと佇む「東国花の寺百ヶ寺」のひとつとして知られています。
飯盛山 妙音寺
三浦半島・京浜急行線『三崎口駅』から徒歩15分、車だと5分程度。細い生活道路を進んだ住宅街の外れにありました。
案内板
境内の外壁に、何とも大きな”お寺紹介のパネル”が設置されています。
「三浦大師」の名で親しまれている『飯盛山 妙音寺』は、鎌倉時代初期の創建と云われる高野山真言宗のお寺で、天正年間(1580年代)に現在の地に移されたとの事。ご本尊は不空羂索観世音菩薩。
花山曼荼羅
『妙音寺』は「東国花の寺百ヶ寺」のひとつで、”山ゆりの寺”として知られています。
本堂裏の山は、大日如来を中心に200尊ほどの石仏と、四季折々に咲く花によって構成、『花山曼荼羅』と呼ばれ、浄土の世界を再現しているそう。
参拝したのは、7月上旬だったので、紫陽花は、もう終わりかけているし、ヤマユリには若干早いと言う事で、石仏を中心に観てきました。
四国八十八ヶ所お砂踏み巡礼
境内に入る前に、駐車場に隣接した場所にあった「四国八十八ヶ所お砂踏み巡礼」をやってみる事に。
お砂踏みとは、四国八十八ヶ所霊場各札所の「お砂」をそれぞれ集め、その「お砂」を札所と考え、「お砂」を踏みながらお参りする事です。
意外にも立派な巡礼コース!
修行大師と五鈷杵
弘法大師が、修行時代をしていた頃の「修行大師像」。
随分と大きな「五鈷杵(ごこしょう)」。八十八箇所を巡り終わったら、撫でるとご利益があるようです。
早速、ひとつひとつ巡ってみます。参拝は裸足、土足厳禁です。
四国のリアルなお遍路は、以前、徳島県のお寺を5~6ヶ所参拝した事がありますが、こういう”簡易的な八十八所霊場巡礼”をするのは初めて。なかなか興味深かったです。
駐車場付近には、他にもたくさんの石仏があり、『妙音寺』の見どころのひとつになっています。
山門
山門までのアプローチが良く出来ていて、気持ちがいいです。
なかなか立派な仁王像。
両側に通路がある変わった入口です。
「墓参り・参拝者のみ入山可。境内・山内では静かに。大声/笑い声禁止」
このような看板を掲げているお寺は珍しいですが、そもそも、お寺は心静かに参拝するもの。まして、ここは”観光的なお寺”でも無いし…と言う事ですね。
山門をくぐると正面に、すぐに本堂。
河童のいる手水舎。
本堂
高野山なので、お馴染みの「こうやくん」がお出迎え。
三浦七福神・鶴園福禄寿
三浦半島には「三浦七福神」なる5つのお寺と2つの神社で構成される「七福神めぐり」があり、『妙音寺』には「鶴園福禄寿」が御鎮座しています。
全部巡ると、総距離24キロにもなるそうで、徒歩だと少しキツイかも知れませんね。
「花山曼荼羅」入山
本堂で参拝後、「花山曼荼羅」へ向かいます。入山する際もお賽銭。
階段に貼られた”注意書き”のプレートがスゴイですね。
・これより先は、祈りの聖域(曼荼羅)
・観光・花見・撮影・散歩目的の方は入山禁止
・決して歩きながらしゃべらない
花が綺麗な場所なので、参拝そっちのけの人もいるんでしょうね。
「話し声、笑い声 厳禁!」駄目押しの看板ですね。
はい、心得ていますよ。
本堂の屋根が見下ろせるところまで上がってきました。
ぼけ封じ 白寿観音
小高い裏山「花山曼荼羅」から、境内を見下ろすようにご鎮座する「ぼけ封じ 白寿観音」。
びっしりと石仏が立ち並ぶ参道をさらに上がっていきます。
釈迦如来諸尊
象に乗った「普賢菩薩」や獅子に乗った「文殊菩薩」などの像がある「釈迦如来諸尊」のエリア。このエリアの隣に「大日如来」がご鎮座しています。
大日如来
見晴らしが良く、気持ちのいい場所です。「大日如来」は総高7mなのだそう。
し~っかりと参拝!
アジサイが見頃の時は、もっと華やかなんでしょうね。やはり、次回は「アジサイ」「ヤマユリ」が咲き誇る時期に参拝してみたい。
紫陽花と石仏
だいぶ色褪せていますが、所どころに、まだアジサイが残っていました。「石仏とアジサイのコラボ」。風情ありますね。
石仏群
とにかく、石仏の多さに圧倒されます。以下、何点かピックアップしてご紹介。
様々な表情をした石仏。観ていて飽きませんね。
無事、参拝は終了。心静かに参拝させて頂きました。
次回は、季節の花々が咲き誇る時期に参拝してみよう。
基本情報
・名称:飯盛山妙音寺
・住所:神奈川県三浦市初声町下宮田119
・電話:046-888-2226
・駐車場:あり
・HP:http://www.myoonji.com/index.html
アクセス
〇京浜急行線
『三崎口駅』より徒歩15分