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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【根津神社・白山神社】新緑の季節の『東京十社』めぐり

こんにちは。『東京十社』の『根津神社』と『白山神社』の参拝に行ってきました。
『東京十社めぐり』とは、昭和天皇即位50年を祝い、東京23区内にご鎮座する元准勅祭社10社を巡る、1975年から始まった”神社巡りの企画”です。今回参拝する『根津神社』と『白山神社』は、ともに東京都文京区に御鎮座、徒歩15分程度の距離なので、いっしょにまわるのが良いかと。まずは『根津神社』からです。

表参道口

不忍通りから「根津神社入口」交差点を路地裏に入って行くと、程なく「表参道口」に到着。斜め向かいには「東大グランド」があります。

〇主祭神
・須佐之男命(すさのおのみこと)
・大山咋神(おおやまくいのかみ)
・誉田別命ほんだわけのみこと) 

〇ご由緒
今から千九百年程前、日本武尊が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、文明年間には太田道灌が社殿を奉建。江戸時代五代将軍徳川綱吉は世継が定まった際に、現在の社殿を奉建、千駄木の旧社地より御遷座。(引用元:根津神社HPより)

境内案内図

境内は広く、緑豊か。東京都内屈指の「千本鳥居」が有名な神社です。

つつじ苑

”ツツジの名所”としても知られる『根津神社』。
ちょうど、4月2日(土)~5月1日(日)間、「文京つつじまつり」が開催中。約100種、3000株のツツジが見頃です。「ツツジ苑」の開苑時間は9時30分から17時30分で、入苑寄進料300円。

神橋と楼門

楼門や本殿、拝殿など7棟が、1706年に完成したままの姿で保存されており、国の重要文化財に指定されています。

唐門

朝早く、誰もいない境内の空気感はいいものです。が、唐門のある神社は、朝早すぎても入れないので注意です。今の季節は5時半開門。

狛犬

高い台座に置かれており、近くからだとはっきりと表情が見えませんが、迫力ある雰囲気が伝わってきます。狛犬の後ろに立つ木々の緑が眩しく、清々しい境内です。

拝殿

権現造が見事な社殿。金の装飾が目を引きますね。

千本鳥居

続いて、境内社参拝へ。「千本鳥居」をくぐって、「乙女稲荷神社」へ向かいます。

東京都内で、これだけ長く続く「千本鳥居」が見られるのは、筆者の知る限り、『根津神社』だけかも知れません。つつじ苑に沿って、カーブしながら沢山の鳥居が立ち並びます。

乙女稲荷神社

境内社『乙女稲荷神社』。御祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。
「千本鳥居」の参道を通って行くのですが、入口が3か所あり、「千本鳥居」両側の入口と「千本鳥居」の途中から合流する入口の計3か所。一方通行にはなっていないようなので、参拝客が多い時は、混雑しそうです。

「千本鳥居」の参道の中間にある『乙女稲荷神社』の朱塗りの社殿。下には池があり、いい雰囲気の場所です。このあたりに咲くツツジが満開になる頃は、さらに絶景かと。

つつじ苑のある小山の中腹に位置する『乙女稲荷神社』ですが、池のほうにせり出している舞台のような境内からの見晴しが良く、心地よい良い場所です。

「千本鳥居」の反対側の入口はこんな感じ。この後、もう一つの境内社へ。

駒込稲荷神社

御祭神は、「伊弉諾命(いざなぎのみこと)」、「伊弉冊命(いざなみのみこと)」、「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」、「級長津彦命(しながつひこのみこと)」、「級長戸辺命(しなとべのみこと)」。
徳川六代将軍の父、綱重公の屋敷の守り神として、寛文元年(1661年)に祀られた社との事。『根津神社』が遷座する前から、この地に御鎮座していたんですね。

『駒込稲荷神社』の見どころは、何と言ってもこの社殿前の岩に置かれた”お狐様の像”たち。奉納年など詳細は不明ですが、苔むした姿は味わいがあり、思わず見入ってしまいます。

『根津神社』での参拝を終え、『白山神社』へ向かいます。

移動途中、浄土宗のお寺「浄心寺」の入口に立っていた大きな像を発見。色付きの像で、ちょっと怪しい雰囲気も面白く、写真を一枚。
”うちわ”みたいな物を持っているので「布袋様」だろうか。

『白山神社』近く、都営三田線『白山駅』前にある「JAZZ喫茶 映画館」。お店の前に置かれたされた映写機がイイですね。ちょっと気になる喫茶店です。

白山神社

「JAZZ喫茶 映画館」の路地を真っすぐ進んで行くと、程なく『白山神社』に到着。
住宅街の中に、ど~んと建つ鳥居。右側のお宅の2階からは、鳥居の上部に触れそうですね。「東京十社」の中で、最もこじんまりとした神社です。

〇主祭神
・菊理姫命(くくりひめのみこと)
・伊弉諾命(いざなぎのみこと)
・伊弉冊命(いざなみのみこと)
〇ご由緒
天暦年間(947957年)に、加賀一宮白山神社を現在の本郷一丁目の地に勧請したと伝えられる古社。その後、元和年間(16151624年)、二代将軍秀忠の命により、巣鴨原(現在の小石川植物園内)に移ったが、後の五代将軍、徳川綱吉の屋敷の造営の為、明暦元年(1655年)、現在地に遷座したとの事。

鳥居先の階段を上ると、”アーチ”がかかっています。珍しいですね。て言うか、これ「注連柱」?

手水舎

竹の透かし垣が、いい雰囲気の手水舎。
満開のツツジともマッチしていますね。ここは紫陽花が有名らしく、毎年6月に「文京あじさいまつり」が開催される模様。昨年はコロナで中止だったみたいですが、今年は大丈夫かな。

社殿

『白山神社』は、東京近郊の主な神社12社のうちの1社に選定された「元准勅祭社」。格式高い神社とは思えないほど、のんびりとした境内。駅近だし、ぶらり立ち寄りたくなる神社なんですね。

すぐ近くに「東洋大学白山キャンパス」があります。その通り道にもなっているみたいで、若い方の姿もちらほら。試験やら就職やら、神様にお願いする事が、色々あるのかも知れませんね。

基本情報

〇根津神社
・住所:東京都文京区根津1-28-9
・電話:03-3822-0753
・開門時間:11~1月/6~17時
      2月/6~17時30分
      3月/6~18時
      4~5月/5時30分~18時
      6~8月/5~18時
      9月/5時30分~18時
      10月/5時30分~17時30分      
・駐車場:あり
・HP:根津神社

〇白山神社
・住所:東京都文京区白山5-31-26
・電話:03-3811-6568
・駐車場:なし

アクセス

〇根津神社
・東京メトロ千代田線
「根津駅」より徒歩5分(表参道)
「千駄木駅」より徒歩5分(北参道)
・東京メトロ南北線
「東大前駅」より徒歩10分

〇白山神社
・都営三田線
「白山駅」より徒歩3分
・東京メトロ南北線
「本駒込駅」より徒歩5分

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根津神社⇒白山神社