ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【伊豆山神社】源頼朝ゆかり 赤白二龍のパワースポット

こんにちは。今年最後のブログは静岡県熱海市伊豆山にご鎮座する『伊豆山神社』の参拝録です。
「関八州」、現在の関東地方の総鎮護とも言われる『伊豆山神社』は、境内から相模湾を臨む絶景ポイントにあります。歴史的には、源頼朝ゆかりの神社として知られており、平治の乱により、伊豆国に配流された源頼朝が、北条政子とともに『伊豆山神社』にて源氏復興を祈念、平家を打倒、鎌倉幕府樹立を果たした事から、頼朝からの崇敬が厚かった神社。JR熱海駅からも2~3㎞、車で10分以内のアクセスなので、熱海観光の人気スポットでもあります。

走り湯

『伊豆山神社』の参道のスタート地点、「走り湯」の入口。
「走り湯」とは洞窟の中から湯が湧き出る、横穴式の珍しい源泉。愛媛県の道後温泉、兵庫県の有馬温泉と並び「日本三大古泉」のひとつとの事ですが、諸説あるようです。

伊豆山神社参道

まず、『伊豆山神社』参道のご説明から。
上の写真を見て頂くとわかる通り、山の中腹にある『伊豆山神社』の参道は、ほとんどが階段。837段もあるんですね!境内には駐車場もあり、車での参拝も可能、またバスも通っていますので、公共交通機関を使って、社殿近くまで行けますが、今回は階段全部を上り切っての参拝にチャレンジです!

走湯神社

「走り湯」の看板から程なく、鳥居が見えてきました。これが「走湯神社」。源泉を見学する前に、まず参拝。

御祭神は伊豆山神。走り湯の源泉を守護する神社ですね。
史跡 走湯温泉跡

今から約1300年前に発見され、湧き出した湯が海岸に勢いよく流れ出る様子から 「走り湯」と名付けられたようです。今でも70℃、毎分100リットル以上が湧き出ているとの事。走り湯は、役小角(役行者)によって発見されたとする伝承があり、当時は「伊豆山」の事を「走湯山」と呼んでいたらしい。これにより、現在の『伊豆山神社』は、当時、伊豆大権現、走湯大権現などと呼ばれ、平安時代後期に「伊豆山」は、山岳修験霊場として有名になったとの事。

参道に戻り、階段を上り続けます。相模湾を見渡せる所まで来ました。

「走り湯」の伊豆山浜から、ここまで346段。まだだいぶありますね。

この布袋様の石像まで来ると『伊豆山神社』の一の鳥居が見えてきます。
しかし、この布袋様、普通の家らしき敷地に佇んでいるので不思議。

一の鳥居

一の鳥居からは約170段で本殿に到着。
境内案内のイラストに”赤い龍”と”白い龍”が描かれていますが、それは後ほど。

二の鳥居

ここまで来ればもうすぐ。やっとゴールが見えてきました。

役の小角社(足立権現社)

二の鳥居の少し先の階段途中にある境内社「足立権現社」。足の病に悩む方、足腰の弱い方が祈願すれば、強足になるという信仰があるのだそう。
中を覗いてみたら、役小角(役行者)がいらっしゃいますよ!

『伊豆山神社』社殿前に到着。
本殿前に、あと何段かありますが、それを含めて837段なのでしょう。
〇御祭神
・伊豆山神 
 -火牟須比命(ほむすびのみこと)
 -天之忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
 -栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと) 
 -邇邇芸命(ににぎのみこと)

創建年代不詳も、『伊豆山神社』に現存する平安時代の木造男神像は、走湯山縁起が、応神天皇の御世に相模国大磯の海に出現し、仁徳天皇の御代に日金山に飛来し祀られたと伝える伊豆大神を御神影をあらわしているとの事から、始まりは上古に遡る。
(引用元:伊豆山神社HPより)

赤白二龍

『伊豆山神社』の見どころのひとつ「赤白二龍(せきびゃくにりゅう)」。
『伊豆山神社』のシンボルなんですね。赤龍は火、白龍は水の力を掌り、2匹の龍の力を合わせれば、温泉を生み出す事ができるという最強の守護神!

お守りや絵馬にも赤と白の龍のデザイン。
主には、強運守護、福徳和合、縁結びが『伊豆山神社』のご利益です。

源頼朝と北条政子のイラスト。
復活を誓い、この地で愛を育んだという事で、縁結びの神社として人気があるんですね。今年は「鎌倉殿の13人」もあったので、参拝者は増えたのかな。

境内からの眺望

相模湾を臨む境内からの眺望は最高に気持ちが良いです。気のいい場所ですな。

まずは参拝。その後、境内散策をします。
『伊豆山神社』の名称は明治維新の神仏分離令から。それ以前は、高野山真言宗走湯山般若院が別当寺だったらしい。

頼朝・政子腰掛石

皆さん、石に座って記念撮影。
頼朝・政子が、恋を語らった境内なんて、人気になりますよね。

おみくじ結び処も洒落ています。

境内の池の鯉。人影を見るや否や、エサが貰えると思って、ワーッと寄ってきますよ。スゴイですね、パブロフの犬。

本宮までの参拝路

境内社・白山神社遥拝所から登山道を上っていくと『伊豆山神社』本宮に辿り着きます。案内図を見る限り、ここから約55分。今回はここまでで、本宮参拝は次回です。

キョンキョン鳥居?

社殿裏の『伊豆山神社』駐車場の鳥居ですが、ネット情報から判断すると、あの”キョンキョン”こと小泉今日子さんが奉納した鳥居らしいです。
鳥居と言っても、これ大鳥居ですよね!どういう経緯で奉納に至ったかは不明なのですが、何か気になりますよね。”キョンキョン鳥居”と呼ばれているんだとか。

これは、境内で爆睡していた猫ちゃん。
随分と人馴れしているようなので、神社の看板猫かも知れませんね。それにしても、木洩れ日の中、気持ちよさそうにうたた寝する猫ちゃん。参拝者の人気者でした。

相当な健脚でない方でも、「熱海駅」から徒歩30分以内で辿り着けてしまう『伊豆山神社』。「来宮神社」と合せての”熱海神社めぐり”をおすすめします!

burariwalking.hatenablog.com

基本情報

・名称:伊豆山神社
・住所:静岡県熱海市伊豆山708-1
・電話:0557-80-3164
・駐車場:あり
・公式HP:関八州総鎮護 伊豆山神社
・アクセス
 -JR熱海駅からバス
 ※「伊豆山神社行」「七尾行」
  「伊豆山神社前バス停」下車