こんにちは。東京・南青山にある『岡本太郎記念館』へ行ってきました。
『岡本太郎記念館』は、岡本太郎氏のアトリエ兼住居だった生活空間をミュージアムとして公開している場所です。当時のままに残されているアトリエ、庭や応接室に所狭しとばかりに置かれている作品はエネルギーに満ち溢れており、正に「芸術は爆発だ!」です。なお、ここも川崎市『岡本太郎美術館』同様、写真撮影OKのミュージアムです。
岡本太郎記念館外観
南青山六丁目交差点近くの路地裏、ひっそりとした場所に佇んでいます。
門を抜けると右手に庭があります。沢山の作品が並んでいますね。後ほど、じっくり鑑賞する事として、まず館内へ。
入口脇の作品がお出迎え。
ドアの取っ手もこんな感じで、”岡本太郎”らしい雰囲気。
中に入ると、上にど~んと"Roll Over TARO!"の大きなパネル。
入ってすぐに受付があり、観覧料を払います。面白いのは館内は土足禁止なので、ここでスリッパに履き替えるんですね。
入口正面に展示された作品「縄文人」。右奥へ進み、アトリエとサロンを鑑賞します。
サロン
応接用に使われていたスペースに展示された数々の作品。窓の向こうに見える庭、そこに展示された作品との一体感も見どころです。
部屋には岡本太郎氏のマネキンも置かれています。ご本人がシリコンに埋まって型をとったのだとか。
作品「こどもの樹」。川崎の『岡本太郎美術館』にもありましたね。今は閉館となった東京都・渋谷の旧「こどもの城」にも、パブリックアートとして設置されています。
作品「めばえ」。庭にもこの作品の大きな彫刻が展示されています。
作品「坐ることを拒否する椅子」
気に入ったものを3点ご紹介。デザインの凹凸がお尻には優しくはなく、確かに座りづらそうではある。
サロン壁面のテープを張って作られた文字「人間自体が傷口」。何かインパクトあります。岡本太郎氏の言葉だろうか。
アトリエ
サロンの奥にあるアトリエ。実際にここで創作活動をしていたのかと思うと、何とも感慨深い。
2階の「企画展」を見に行きます。写真は階段途中から撮った、岡本太郎氏のパネルとショップ。2階には第1展示室と第2展示室があり、両方とも企画展「今がすべてだ!続・柿沼康二の挑戦状」が、2022年3月18日(日)まで開催中。まずは第1展示室から鑑賞します。
第1展示室
書家・現代アーティスト 柿沼康二氏が、筆と墨だけで無く、”マスキングテープ”も用いて、岡本太郎氏の言葉をその場のインスピレーションのまま即興で壁や床・天井の全面につくっていく、その過程自体もアートな作品。圧倒される空間が迫ってきます。
2010年にも柿沼康二氏との企画展「化け文字 〜書家・柿沼康二の挑戦状〜」が開催、タイトルの通り、今回は久しぶりの第二弾のようだ。
ものすごいエネルギーに満ち溢れた空間。「岡本太郎」vs「柿沼康二」です。
第1展示室と第2展示室をつなぐ橋のような通路。ここを渡り、第2展示室へ。
第2展示室
「TRANCE-MISSION」プロジェクトの作品が展示されています。
「TRANCE-MISSION」プロジェクトとは、岡本太郎生誕百年事業の一環として、岡本太郎の言葉を柿沼康二氏が書にする企画だそう。
庭
館内の鑑賞を終え、庭に移動します。バショウが生い茂る亜熱帯風の庭にたくさんの彫刻が置かれています。これは見応えがありそうだ。
草木に埋もれていると言うか、その中に無造作置かれていると言うか、その感じが絶妙な雰囲気を醸し出している空間です。
作品「若い太陽」と「歓喜」
岡本太郎と言えば、やはり”太陽”をモチーフにした作品を連想しますね。
作品説明によると、お寺から梵鐘を依頼され「鳴ろうと鳴るまいと、私のイマジネーションのままに勝手な形をつくってしまおう」と快諾し製作したとの事。名古屋の久国寺にあるそうです。一度、ついてみたいですね。
作品「乙女」。
野沢温泉村役場前にも、同様の彫刻が設置されているとの事。この彫刻の手のポーズが気になります。テツandトモの”なんでだろう”に似ていると思いませんか。
作品「午後の日」。
ほおづえをついて微笑んでいる小さな子供のように見えます。
作品名が不明なのですが、思わず同じポーズをしてみたくなる彫刻です。
作品「母の塔」。
川崎市「岡本太郎美術館」にも高さ30mの巨大パブリックアートとして屋外展示されています。
2階に目をやると、何かがあるような…..。
何と、2階のベランダから庭を見下ろしていたのは、あの「太陽の塔」!
しかし、これは反則だろうと言いたいくらい”シュール”な図。「太陽の塔」がこんなにお茶目だとは思わなかった。この遊び心には恐れ入りました。手すりにちょこんとかけた両手が愛らしいですね。左右両側から写真を一枚づつ。
ガチャガチャ
『岡本太郎記念館』鑑賞はこれにて終了。
川崎の『岡本太郎美術館』に行った時も購入したのですが、今回もガチャガチャがあったので、やってみる事に。1回500円。前回は、”太陽の塔の顔が時計になっている”やつが出てきましたが、今回は何が出てくるのか。
今回、出てきたのはこれ。”足形の青いほう”でした。
前回出てきたのと並べてみました。ミュージアム鑑賞記念のお土産として結構気に入ってます。
基本情報
・名称:岡本太郎記念館
・住所:東京都港区南青山6-1-19
・電話:03-3406-0801
・開館:10~18時
※火曜定休日
※年末年始/臨時休館あり
・観覧料:一般/650円、小学生/300円
※2022年2月時点
・駐車場:なし
・公式HP:https://taro-okamoto.or.jp/
アクセス
〇銀座線/千代田線/半蔵門線
『表参道駅』より徒歩8分
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