こんにちは。川崎の生田緑地内にある『岡本太郎美術館』へ行ってきました。
川崎生まれの天才芸術家・岡本太郎の作品数百点が川崎市に寄贈された事を機に美術館建設の話が始まり、1999年に開館。
常設展示スペースについては、写真撮影OKとなっているのがうれしい美術館です。”べラボー”な数々の作品が見る者を圧倒します。
案内図
緑豊かな川崎市最大の公園。その一角に『岡本太郎美術館』があります。
小田急線「向ヶ丘遊園駅」から歩いて行ける距離ですが、今回は車での訪問の為、『生田緑地』西口駐車場を利用。駐車場は東口と西口の2か所。『岡本太郎美術館』へは西口駐車場が近いです。三井のリパーク運営のようですが、利用料がとてもリーズナブル。
・乗用車:1時間以内、200円。超過料金30分ごと、2時間以内100円、2時間超50円。
(2022年1月時点)
「母の塔」
西口駐車場から美術館まで3~4分程度。遠くからでも確認できる「母の塔」を目指せば迷う事無く、到着です。
「母の塔」は『岡本太郎美術館』の屋外展示品なので、生田緑地を散歩されている方は、誰でも鑑賞可能なパブリックアート。高さ30mもある大きな作品です。
「大地に深く根ざした巨木のたくましさ」と「ゆたかでふくよかな母のやさしさ」、「天空に向かって燃えさかる永遠の生命」をイメージして制作された原型をもとに、岡本太郎の意図を忠実に再現してつくられたとの事。
(引用元:岡本太郎美術館HPより)
こういう大型作品もメンテが大変なんだろうなぁ。
「母の塔」の下に潜ってみます。思っていたよりも”塔”の足がたくさんありますね。
西口駐車場からだと「母の塔」が設置されている『岡本美術館』の裏側に出るので、正面にまわってみます。
メタセコイアの中の歩道を抜けると美術館に上がって行く階段があります。静かで落ち着いた良いところですね。
美術館入口付近の風ではためく『岡本太郎美術館』の旗。
ここが美術館入口。「自然と融合した美術館」のコンセプトの通り、丘の斜面の地下に展示室等の施設があり、「母の塔」が美術館屋上=地上になっている構造が面白い。
「樹霊Ⅰ」
美術館入口の反対側にはカフェテラスがあります。そこにも岡本太郎氏の屋外展示品。説明板によると大阪万博の時、「太陽の塔」の地下に展示された作品だそう。
では、早速、入館します。
コロナ禍、「適度な距離を保って鑑賞」の看板を首から下げた岡本太郎氏のパネル。
エントランスホール
開放的なエントランスホールです。中央には作品が展示されています。
「若い太陽の塔」
愛知県犬山市の「日本モンキーパーク」に高さ26mの巨大な「若い太陽の塔」があるかと。これはそのミニチュア版だろうか。タイトルからすると「太陽の塔」の子供時代?大きくなると万博記念公園のようになるのかな…。
「赤の世界」
展示室へ向かうと、まず「赤い部屋」と名付けられた空間がお出迎え。
「青空」「重工業」
「赤い部屋」を抜けると油彩画エリアに。右の作品が「青空」、左が「重工業」。
「明日の神話」
随分と大きな油彩画ですね。なかなか見応えがあります。正面の椅子に座り、しばし鑑賞。
「太陽の塔」
お馴染み「太陽の塔」のミニチュア版。ターンテーブルの上に展示されており、ゆっくり、ぐるぐる回っています。
「戦士」
牙がすごい作品。何だか”怪獣”映画に出てきそうですね。
「動物」
何となく、大昔の土器っぽいと感じていましたが、岡本太郎氏は縄文土器にインスパイアされている部分が多々あるとの事。なるほどです。
色々な”椅子”の作品が置かれたエリア。ついこの間見てきた、相模原市のパブリックアート「呼ぶ赤い手、青い手」を思い起させる作品もあります。面白いけど、この”赤い手・青い手”はリアルなので、家には置くのは少し怖い。
常設展のメインエリアとも言える空間。気になる彫刻がたくさん展示されています。
彫刻の後ろは巨大なスクリーンになっており、この空間の雰囲気を盛り上げます。
「樹人」
このエリアで最も大きな作品。この作品、「箱根彫刻の森美術館」にも常設作品としてあったような…。調べてみたら「山梨県立美術館」にもありました。人気の作品ですね。
「樹人」のまわりに置かれた作品を順番に見て行きます。
「太陽」
太陽をモチーフにした岡本太郎氏の作品は沢山ありますが、これは1985年製作のもの。
「ノン」
土器や土偶を大きくしたような作品。大阪万博の時、「太陽の塔」の地下展示スペースに展示されていたようだ。
「こどもの樹」
今は閉館となった東京都・渋谷の旧「こどもの城」にもパブリックアートとして設置されています。ここにあるのはミニチュア版で、旧「こどもの城」に設置されている作品サイズはもっと大型です。調べてみると、閉館になった土地・建物を東京都が買取り、作品は残す方向の模様。閉館になった後のパブリックアートをどうするか?の議論は結構、時間がかかるんですね。
「若い時計台」
「太陽の塔」の親戚でしょうかね。鮮やかなライトアップがいいですね。机の端に置けるようなミニチュア版があれば欲しい。
館内案内図
館内内部はこんな感じになっていて、常設展示室と企画展示室の間に廊下があり、岡本太郎氏のHistoryと写真を展示したスペースになっています。
何とも興味深いお方です。ものすごいエネルギーを感じさせてくれますね。
記念撮影コーナー
ミュージアムショップの先にあった記念撮影スペース。
パネルにくり抜かれた穴から顔を出して撮影する、記念撮影用の”あれ”です。
緑と黄色の手の椅子もあるんですね!
「女」
記念撮影コーナー付近から鑑賞できる屋外設置の作品。
ガチャガチャ
ミュージアムショップ前に岡本太郎のガチャガチャがあったので、記念に買う事にしました。1個500円、全部で6種類あるようです。果たして何が出るかな。
出てきたのはこれ。いいんじゃないかな。台座の先にマグネットが付いていて、顔がくっ付く構造になっています。
「生誕110年べラボーな岡本太郎」と題された常設展は、2022年1月16日(日)に終了。常設展ですが、一部の展示内容が変わるかも知れませんね。散歩を兼ねて、定期的に訪問したい美術館です。
基本情報
・名称:川崎市岡本太郎美術館
・住所:川崎市多摩区枡形7-1-5
生田緑地内
・電話:044-900-9898
・開館:9時30分~17時
※月曜休館(月曜祝日の場合除く)
※年末年始・臨時休館日あり
・観覧料:一般/500円
高・大学生,65歳以上/300円
※常設展のみ開催の場合
一般/1000円
高・大学生,65歳以上/800円
※常設展、企画展両方開催の場合
(2022年1月時点)
・駐車場:なし
※生田緑地駐車場(有料)を利用
・HP:ホーム|川崎市岡本太郎美術館
アクセス
〇小田急線
『向ヶ丘遊園駅』より徒歩17分
※バス利用の場合
「生田緑地入口」下車、徒歩8分
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