こんにちは。今回は『神奈川県・厚木市』のパブリックアートめぐり。
厚木市は、都心へのアクセスも良く、都会と緑豊かな自然とのバランスが絶妙な都市。コロナ禍において、人気が高まり、「2022年 LIFULL HOME’S借りて住みたい街ランキング(首都圏版)」で1位を獲得しています。
そんな厚木市の『ぼうさいの丘公園』と『厚木市文化会館』を散策してみました。
ぼうさいの丘公園
まずは『ぼうさいの丘公園』の散策から。
名前の通り、厚木市の広域避難場所に指定されている「防災公園」で、災害に備えた貯水槽、備蓄倉庫、ヘリポート等があり、約2万人の避難が可能な公園だそうです。
案内図
9.4haもある広い敷地が魅力的で、手入れが行届いている綺麗な公園です。
合計350台も収容可能な無料駐車場を備えている点も良く、隣接する市から来られる方も多いのだそう。早速、パブリックアートを観て回ります。
あつぎ素敵美術館
「あつぎ素敵美術館 in ぼうさいの丘公園」の看板を発見!
美術館の無かった厚木市に、市民活動団体「あつぎ素敵美術館をつくる会」が、厚木市と協働でつくりあげた、野外彫刻の常設展示エリアのようです。全部で10作品が展示されており、順番に見ていきます。
「時-うつろふ」
小林達也 作
「スイカはいかが」
高橋文彦 作
この作品は面白い。スイカの入った箱には、”たかしま農園”と書かれていますが、実在する農家なのかなぁ。
「祈り」
堀 視恵子 作
見落としてしまいそうな場所に展示された小さな作品。通り過ぎてしまい、戻って見つけました。
「revolution」
斎藤貴子 作
大きなハートの欠けている部分から、小さなハートたちが生まれていますね。
「鴟尾の丘に昇る月」
阿部 忠 作
「鴟尾」は、”しび”と読み、瓦葺屋根の両端にある魚の尾のような飾りの一種との事。なるほど、作品名のままの石の形です。
「石のかたち-冬のパヴィア2004~2010」
高橋正晴 作
少し怖いような、でも何か気になってしまう興味を引く彫刻です。
作品の説明プレートによると、イタリアに住んでいた作者が、ミラノ近郊の町「パヴィァ」の僧院を訪れた時、中世から抜け出してきたような姿の僧侶たちと出会い、厳かな「祈りの空間」に感銘を受け、本作品を製作。そして、被災した東日本大震災への思いを込め、ぼうさいの丘公園から大山を眺望する場所を借りて、「祈りの空間」を創り出す事を意図して展示したとの事です。
「球=888」
善兵衛 作
「空へ」
肱元 伸 作
「M.TRIANGLE」
武田守弘 作
「昇」
森岡慎也 作
”おにぎり”が3つ積み上げられている面白い作品。説明板によると「癒し」と「健康」をテーマにした作品との事。なるほど。観ていると食欲が湧いてきますね。子供に人気がありそう!
『ぼうさいの丘公園』のパブリックアートを観終え、次の場所へ移動します。
厚木市文化会館
『厚木市文化会館』へ到着。
『ぼうさいの丘公園』から徒歩15分くらいです。様々なイベントが開催される厚木市の文化活動の主要拠点で「県央のコア文化の殿堂」と呼ばれています。ツタに覆われたレンガ造りの外壁が、いい雰囲気。
「昇る・空へ・地から」
伊藤隆道 作
早速、パブリックアート発見!
この作者の方、”動く彫刻”の第一人者だそうで、箱根彫刻の森美術館の「16本の回転する曲がった棒」をはじめ、様々な場所で作品を見かけます。この作品も営業時間中は、くるくる回っているのだろうか。
「曲」
張 子隆 作
バーバパパみたいな不思議な生き物が、お辞儀をしているように見える可愛らしいパブリックアート。
屋外待ち合わせスペースの中に設置されています。腰が90度に曲がっている見事なお辞儀ですね。
「おくりもの」
渡辺忍 作
建物裏の駐車場側にひっそりと設置されていました。
「おくりもの」の外装が破れて、中の箱が見えていますね。一体、何が入っているのか想像が膨らむ作品です。
これにて『厚木市』パブリックアートめぐりは終了。
『厚木市』は、野外彫刻造形展も活発に行われているので、今後も定期的にチェックしたいエリアです。
基本情報
〇ぼうさいの丘公園
・住所:神奈川県厚木市温水783-1
・電話:046-270-1035
・営業時間:9~21時
・駐車場:あり(無料)
※利用時間:9~21時
・アクセス:小田急線「本厚木駅」下車
徒歩約28分
※バス利用:東京農業大学下車、徒歩1分
〇厚木市文化会館
・住所:神奈川県厚木市恩名1-9-20
・電話:046-225-2588
・アクセス:小田急線「本厚木駅」下車
徒歩約13分