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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

芸術パワー炸裂!『展覧会 岡本太郎』鑑賞【東京都美術館】

こんにちは。
『展覧会 岡本太郎』を鑑賞しに「東京都美術館」へ。
”史上最大のTARO展”との事で、「岡本太郎美術館」や「岡本太郎記念館」等の所蔵作品が一挙に観られるのが嬉しいところ。今年7月から「大阪中之島美術館」開催からスタートした展覧会は、東京展を経て、2023年1月14日から「愛知県美術館」でも開催、フィナーレを迎えます。

東京都美術館

上野恩賜公園内にある『東京都美術館』。
入口に展示された銀の玉がお出迎え!何度見てもスターウォーズの”デス・スター”を連想してしまいます。この作品は、井上武吉氏の「my sky hole 85-2」。

「本職?人間だ。」が強烈ですね。本職は何か?と問われた時に「全存在として猛烈に生きる人間」と答えたところから来ているらしい。エネルギッシュと言う言葉が似あいすぎる方ですな。

光る彫刻

早速、入館。
展示室の入口付近の天井から吊るされている「光る彫刻」。お出迎えの作品ですね。

若い夢

この作品も入口の正面に展示されているので、すぐに目が合いますよ!
「若い夢」と判別が難しいほど似ている「午後の日」と言う岡本太郎氏の彫刻があります。東京・府中市の「多摩霊園」に岡本太郎氏の墓地がありますが、この彫刻が墓石になっています。

展示室

展示室の様子はこんな感じ。写真撮影は全面OKのようです。「芸術は大衆のもの」との考えを持たれていたようなので、SNSで共有されるのは本望なのかも知れませんね。
川崎市の「岡本太郎美術館」も、東京・南青山の「岡本太郎記念館」も彫刻作品中心の展示なので、これだけ沢山の絵画作品を鑑賞できる機会はなかなかありません。個人的に気に入った作品を何点か、ピックアップしてみました!

森の掟

ジッパーが付いた赤い怪物は一体、何なのか、考えを巡らせるのが面白いですね。
赤い怪物に食われているもの、蹴散らされてしまったもの、赤い怪物から息を潜めているもの、怒りを露わにするもの…。いずれにしても、赤い怪物は厄介な存在。

反世界

悲しい動物

駄々っ子

「森の掟」とはタッチが異なる3作品。特に「駄々っ子」が脳裏に焼き付いて離れません。駄々をこねているのは黄色い方ですよね。猫のようなピンクの方の眼差しがいい!

河童像

樹霊Ⅰ

ノン

縄文人

絵画展示が多い中、彫刻もピックアップ。
個人的に気に入っているのは「ノン」と「河童像」。「ノン」は”Non”と言う意味らしく、彫刻の両手も、否定を示しているような手つき。何に対する否定なのかな。

重工業

傷ましき腕

両方とも有名な作品ですね。「痛ましき腕」は、1936年製作ですが、戦争で焼失した為、1949年に再製作されたらしい。

露店

岡本太郎氏の初期の頃の作品らしい。ニューヨークの「ソロモン・R・グッゲンハイム美術館」所蔵の作品で、日本での公開は約40年ぶりとの事。貴重な機会ですね!

電撃

赤い兎

樹人

足場

印象深い作品が多いですね。しかし、写真撮影OKは有難い。後から見返してみると新しい発見があったり、脳裏への焼き付き方が違います。共有もできますしね。

燃える人

ビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験の降灰をかぶり被爆した、第五福竜丸の事件を題材にしている作品。

娘と犬

黒い生き物

日の壁

旧東京都庁の壁画だった作品。昔の都庁に壁画があったなんて、初めて知りました。

明日の神話

「太陽の塔」と並ぶ岡本太郎氏の代表作「明日の神話」。原画は縦5.5m、横30mの巨大壁画で、渋谷駅・渋谷マークシティ連絡通路に設置されています。もともとは「太陽の塔」と同じ頃にメキシコで製作されたのですが、製作依頼主のホテルが倒産、壁画は行方不明となり、2003年に発見、修復され、現在に至ります。
横長すぎる程の作品なので、部分的に切り取って観て行きます。

この作品も第五福竜丸の事件がテーマになっており、水爆が炸裂した瞬間をモチーフにしているらしい。「太陽の塔」といい、「明日の神話」といい、間違いなくパブリックアートの最高傑作です!

裂けた顔

死の灰

雷人

この作品が岡本太郎氏の”最後の作品”で、サインが無い為、未完成と考えられているとの事。顔のまわりの炎のようなユラユラ揺れている赤が印象的で、記憶に残る絵ですね。

展覧会の出口で待ち受けていたのは、”リラックスした”フレンドリーな太陽の塔。「どうだった?」と話しかけられているみたい。

『東京都美術館』での「展覧会 岡本太郎」の開催は、2022年12月28日(水)迄。
日時指定予約制で、一般は1,900円。初期から晩年の作品を網羅した展示会なので、見応えがありますよ!

burariwalking.hatenablog.com

基本情報

・名称:東京都美術館
・住所:東京都台東区上野公園8-36
・電話:03-3823-6921
・営業時間:9:30~17:30
 ※特別展開催中の金曜は20時迄
・休館日:第1、第3月曜日
 ※年末年始,展示替え等も休館
・駐車場:上野公園駐車場(有料)
・公式HP:https://www.tobikan.jp/
・アクセス
 -JR「上野駅」公園口より徒歩7分
 -京成線「京成上野駅」より徒歩10分
 -銀座線・日比谷線「上野駅」より徒歩10分