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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

『高尾山』紅葉狩り登山と天狗のお寺参拝【高尾山薬王院】

こんにちは。紅葉狩りを兼ねての秋の『高尾山』登山と参拝へ。
2007年にミシュランガイド三ツ星を獲得している観光地で、世界一、登山客数が多いとされる、標高599mの『高尾山』。都心から1時間程度のアクセスの良さと『高尾山』の麓から、ケーブルカーやリフトの利用により、約40分程で頂上まで行ける気軽さが人気の低山です。
なお『高尾山』の紅葉見頃は、例年11月中旬~12月上旬。

高尾山口駅

京王線「高尾山口駅」。
木のぬくもりと大胆でアートな雰囲気を感じる駅舎は、隈研吾氏のデザイン。
高尾山登山&参拝はここからスタートです。

「高尾山口」駅前の風景。
大きな鳥居は「高尾山麓氷川神社」の一の鳥居。この鳥居の奥に市営高尾山麓駐車場などいくつかのコインパーキングがありますが、紅葉の時期はすぐに満車になります。
ケーブルカーの始発が8時なので、紅葉シーズンの特に週末には、遅くとも7時迄には駐車場に入っておくのが良いかと。

高尾山麓氷川神社

せっかくなので「高尾山麓氷川神社」を参拝する事に。
御祭神は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)。
応永年間(1394~1428年)に、武蔵一の宮氷川神社の祭神を勧請したのが始まりとされています。
紅葉がだいぶ進んできていますね。

高尾山登山口

高尾山登山口に到着。右の坂道が、いくつかある登山道のメインルートで、表参道コースとも呼ばれる「1号路」の入口、左の建物がケーブルカーとリフトの駅舎です。

お馴染み「おそうじ小僧」がお出迎え!

ケーブルカー&リフト乗り場

ケーブルカーの始発は8時、リフトは9時から。ケーブルカーは約6分、リフトは約12分の乗車時間で『高尾山』中腹まで行けます。
ケーブルカーは15分間隔の運行、なお、ケーブルカーもリフトも乗車運賃は同額で、中学生以上は、片道490円(2022年時点)。
GW、お盆、紅葉時期など、時間帯によっては乗車待ち2時間以上の大混雑となる事もある模様。コロナ前には年間250万人もの登山客が訪れたそうなので、そうなりますよね。しかし、乗車待ちしてる間に頂上についてしまうんだけどな…。

ルート案内図

今回は「1号炉 表参道コース」で上りました。お寺を参拝しながら登っていく、最も登山者が多い定番コースです。
山頂までの時間は上り約1時間40分、下り約1時間30分。ほとんど舗装されている道なので、スニーカーでも問題は無いかと。
登山する前にケーブルカー駅前の広場を散策します。

ムササビの像

『高尾山』には、たくさんのムササビが生息しているらしく、広場では”ムササビの像”も登山客をお出迎え。

清滝

立派な杉の木の近くからチョロチョロと流れ落ちる滝。『高尾山』4つある滝のうちの一つ「清滝」との事。ちょっと目立たない場所にあります。

ケーブルカー駅前もなかなか見事な紅葉スポット。石碑や祠とのコラボが絵になります。

ケーブルカー高尾山駅

さて、場所変わって、標高472mのケーブルカー「高尾山駅」に到着。
日本一急勾配のケーブルカーが運行する場所のせいか、舗装されている登山道とは言え、結構キツイ上り。ここまでは、休憩を含め、ゆっくり上がって50分くらいでした。

面白い形の山小屋風構造物。記念撮影用?

「高尾山駅」周辺を散策しつつ、先に進みます。見晴らしが良く、紅葉のグラデーションも綺麗です。

たこ杉

途中、根っこがタコのような大きな杉の木があります。「たこ杉」と命名されており、樹齢推定450年の八王子市指定天然記念物。
じぃ~っと見ていると、ウインナーのタコちゃんのように見えてくるな。

ひっぱりだこ

「たこ杉」の隣りにあるタコの像「開運 ひっぱり蛸」。
タコの頭をなでなですると、運が開けるようです。抱きついている方もいました!

木の切り株の上に何かが載っていると思い、近づいたら「トトロ」の世界が広がっていました。誰が考えたのか、登山者を楽しませてくれるディスプレイです。

浄心門

『高尾山薬王院』参道への入口「浄心門」に到着。
古くから山岳信仰が盛んな山なので、扁額にも「霊気満山」と書かれていますね。
なお、ここから「浄心門」を真っすぐ、参道を進むルートが「1号路」、左右に逸れて「3号路」「4号路」の登山道を通り、高尾山頂上を目指すルートもあります。

ここから「薬王院」山門までは約10分程度。赤い灯篭が立ち並ぶ参道を進んで行きます。

境内案内図

境内全体図の看板があったので、写真を一枚。今はこの絵の右下のあたりにいます。

男坂・女坂

男坂と女坂の分かれ道。緩やかな坂道が女坂、108段の階段のあるほうが男坂です。

男坂・百八段階段

赤い灯篭に惹かれたのと紅葉が見られそうだったので「男坂」を選択。

苦抜け門

「百八段階段」を上り終えると、右手に「苦抜け門」。煩悩を無くす事を念じて歩いて行く「三密の道」入口に建っています。
この門、よ~く見ると入口が「苦」の形になっているんですね!

仏舎利塔

紅葉とのコラボが美しい白い仏舎利塔。
やはり、男坂・百八段階段を上り、「三密の道」を経由して仏舎利塔に立ち寄るのが、ベストなルートのような気がします。

仏舎利塔前の「飯縄大権現と童子」の石像と紅葉のコラボもいいなぁ。

大半の登山客の方たちは「仏舎利塔」には立ち寄らず、素通りしていますが、このエリアは紅葉スポットなので、紅葉狩りしないのはもったいない。「女坂」からも回り込んで行けますので、立ち寄る事をおすすめします。

山門

多聞天・広目天・増長天・持国天の像が安置された「山門」。このあたりも見応えのある紅葉スポットです。なお『高尾山薬王院』については、以下の通りです。
・正式名:高尾山薬王院有喜寺
・宗派:真言宗智山派
・創建:天平16年(744年)
・本尊:飯縄大権現・薬師如来

聖武天皇の勅命により、東国鎮護の祈願寺として開山、その時の本尊として薬師如来が安置された事から「薬師院」と命名されるが、永和年間(1375~1379年)に京都の醍醐寺から俊源大徳が入り、飯縄権現を奉った事から、飯縄信仰の霊山、修験道の場所として繁栄。なお「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」と並んで、真言宗智山派の「関東三大本山」とされている。
(引用元:高尾山薬王院HPより)

大天狗・小天狗

飯縄大権現のお供である天狗の像が、山門横でお出迎え。団扇を持つのが大天狗、カラスのクチバシをして剣を持つのが小天狗です。
天狗信仰の霊山らしい雰囲気ですね。紅葉と天狗も絵になります。神通力で開運をもたらしてもらえるかな。

願叶輪潜

石造りの大きな輪。これ、人気で皆さん、順番待ちしてくぐっていました。
願い事を心に念じながら輪をくぐり、先にある鈴を鳴らすと願いが叶うとされてます。

剣に二匹の龍が絡みついた良縁祈願処、金運アップの八大龍王など、境内は、見どころ満載です。

仁王門

本堂へお参りしに、仁王門へ。
少しおどけたような天狗像が左右にご鎮座。しかし、天狗のデザインって最初は誰が思いついたんでしょうね。

大本堂

大本堂の左右に掛けられた大天狗・小天狗の迫力ある巨大なお面。強力なパワースポットですね!大本堂周辺を観てまわります。

鐘楼堂

愛染堂

大師堂

東京都指定有形文化財に指定されている「大師堂」。その周りを小さなお地蔵さんが、ぐるりと取り囲んでいます。これは、四国八十八カ所巡りの大師像です。

杉の木

八王子市の八十八景に選ばれているだけの事があって、立派な杉の木が目につきます。
もう少し近くで見てみる事に。

客殿のある「高尾山大本坊」の黒門前。先程の気になった杉の木がありました。

真っすぐ天に伸びる様が、素晴らしいですね。誘われるように杉の木の間の小道を歩いて行ったら「弁財天」に辿り着きました!

福徳弁財天洞

客殿の裏のあたりにご鎮座している「福徳弁財天」。
殆どの登山客・参拝客の方が気が付かないであろう場所にひっそりといらっしゃいました。洞窟の中にご鎮座しているので、参拝意欲が掻き立てられますね。

中腰にしないと進めない洞窟の5mほど奥に祀られていました。何か、得した気分!秘密スポットのようで気に入りました。

正規参拝ルートへ戻り、大本社と呼ばれる「飯縄権現堂」への階段へ。

「飯縄権現堂」向かう階段横の斜面には「三十六童子」の像が立ち並んでいます。

飯縄権現堂

見るからに立派な外観の「薬王院飯縄権現堂」。彫刻がスゴイですね!
建立は本殿が享保十四年(1729年)、拝殿は宝暦三年(1753年)、東京都指定有形文化財です。

ここにも大天狗、小天狗が登山者、参拝者を見守っていますね。

奥之院(高尾山不動堂)

一番奥まった場所に建つ、奥之院と呼ばれる「高尾山不動堂」。
17世紀後半の建立と推定され、東京都指定有形文化財に指定されています。

ここまで来ると、頂上まであと僅か。

高尾山頂

高尾山頂に到着。
参拝しつつの楽しい登山でした。「薬王院」の境内を散策したり、途中だいぶ寄り道したので、午前10時前の到着。上り始めが7時だったので約3時間の”ぶらり登頂”。

高尾山大見晴園地

山頂は広く、丹沢・富士山方面の見晴らしは抜群です。

関東の富士見100景

高尾山頂からの富士山の眺望は、「関東の富士見100景」にも選定されていますが、この日は雲が多く、残念ながら富士山を拝む事は出来ず。

おそうじ小僧

山頂でも「おそうじ小僧」がお出迎え。ゴミは持ち帰って、綺麗な景観を保ちましょうと言っているのでしょうね。それにしても眼鏡をつけた「おそうじ小僧」は初めて!

やはり、ケーブルカーを使わずに登る場合は、運行前に上り始める事、ケーブルカーを利用する場合は、朝一の便に乗車する事、混雑を回避するには、これしかないですね。

基本情報

・名称:高尾山 薬王院 有喜寺
・住所:東京都八王子市高尾町2177
・電話:042-661-1115
・駐車場:高尾山口駅 周辺駐車場利用
・公式HP:高尾山薬王院公式ホームページ

※ケーブルカーとリフトの時刻表は以下ご参照

アクセス

〇京王線
『高尾山口』より徒歩3分で登山口
・薬王院までの所要時間
-ケーブルカー:下車後徒歩約20分
※清滝駅→高尾山駅(約6分)
-エコーリフト:下車後徒歩約30分
※山麓駅⇒山上駅(約12分)

・薬王院から高尾山頂までは約20分