ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【音無神社】源頼朝・八重姫”逢瀬の森”に鎮座する神社

こんにちは。静岡県伊東市にある『音無神社』の参拝録です。
源頼朝と八重姫にまつわる伝承の地に鎮座する神社で温泉地として知られている伊東市を流れる川沿いにあります。伊東観光の際は、温泉街散策がてら、参拝しておきたい神社のひとつです。

松川遊歩道

伊東市の温泉街を流れる松川(伊東大川)沿いには情緒あふれる石畳の小径「松川遊歩道」があります。柳並木がいい感じですね!JR「伊東駅」から「松川遊歩道」北口までは徒歩10分ほど。『音無神社』参拝の際は、この遊歩道を参道に見立てて行くのがおススメ。夜は遊歩道に沿って飾られている「竹あかり」がライトアップされるようで、幻想的な雰囲気を味わえそうです!

小径のアート

遊歩道を歩いて行くとこんな鳩のオブジェがありましたが、恐らく、地元の彫刻家・重岡建治氏がデザインしたものかと。

このパブリックアートも重岡建治氏が製作したものでしょうね。作品名は不明ですが、家族の絆をテーマにした彫刻を製作する方です。

静岡県まちなみ50選

川の向こう側に見える古い3階建ての旅館は”静岡県まちなみ50選”に選ばれた「東海館」。

東海館

このレトロな建物は昭和3年に建てられた木造3階建ての温泉旅館。創業当時の姿のまま残されており、現在は観光文化施設として、入館料を払い内部見学できます。

音無神社

「松川遊歩道」を歩いていくと『音無神社』の看板があり、それに従い進んでいくと鳥居前に到着。

天然記念物タブの木

鳥居の横で、伊東市の天然記念物タブの木がお出迎え。

社殿

創建時期は不明ながら、その昔、源頼朝と八重姫が密かに逢っていた音無の森にあった神社と云われる古社。御祭神は「豊玉姫命」です。

底抜けの柄杓

底が抜けた柄杓がズラリと飾られていますが、これは御祭神の「豊玉姫命」が安産の神様であるご神徳から、水をすくえば溜まる事なく、お産が楽になるという意味合いから底が無いのだとか。産婦の方が拝殿の上にある「底抜けの柄杓」を借りて、お腹を撫でると安産をもたらすといわれているのだそう。

境内社

タブの木の横に二つの境内社が並んでいますが、左が「玉楠神社」、右が「玉猫神社」。「玉楠神社」には源頼朝と八重姫が祀られていますが、「玉猫神社」の詳細は不明。中には石を彫って造った”招き猫”?が安置されているのですが、商売繁盛のご利益があるのかな。

竹で作った「おみくじ結び所」がいい雰囲気です!

音無神社伝承絵巻

境内の奥にある『音無神社』伝承絵巻。地元の高校生らも製作に関わったのだそう。頼朝と八重姫の出逢い、二人の間に生まれた千鶴丸、頼朝の監視役であったこの地の豪族・八重姫の父親である伊東祐親は、平清盛の怒りを買う事を恐れ、千鶴丸を殺害(遠方に逃したという説もあるらしい)と言った伝承が描かれています。

頼朝と八重姫の顔出しパネル。

境内には目を引く古木が何本かあります。

御神木・シイの木

中でもスゴイのが、このスダジイ。伊東市指定天然記念物です。コブのように盛り上がっている部分が迫力ありますね~。

今回は源頼朝・八重姫の伝承で知られる『音無神社』のご紹介でした。伊東の温泉にお越しの際は、ぜひ立ち寄られてみて下さい!

基本情報

・名称:音無神社
・住所:静岡県伊東市音無町1-13
・電話:0557-37-6105
 ※伊東市観光案内所
・駐車場:なし
・アクセス
-JR「伊東駅」から徒歩15分