こんにちは。群馬県赤城山にある湿原『覚満淵』の散策録です。
前回の記事でご紹介した「大沼」の南東にある周囲1㎞弱の小さな沼と湿原で、湿性植物や高山植物が豊富であることから「小尾瀬」と呼ばれています。季節によって様々な表情を見せる『覚満淵』ですが、今回は秋の紅葉の中、湿原を歩いてみました。
鳥居峠
『覚満淵』に行く前に「鳥居峠」に立ち寄りました。『覚満淵』を見下ろす場所にあり、距離的には500m程度、車なら1分もかかりません。上の写真の手前の沼が『覚満淵』で、奥に見えるのが「大沼」。
『覚満淵』の反対側の景色はこんな感じで、関東平野が見渡せる抜群の眺望!駐車場からすぐの場所に展望スペースがあります。標高1,390mの「鳥居峠」は日の出スポットとして知られており、雲海も出現する絶景スポットです!
特に地元のカメラマンの方には人気の場所みたいですね。綺麗な日の出でした!
赤城山山頂駅 旧駅舎カフェ
「鳥居峠」に建つ国登録有形文化財の建物「赤城山頂駅サントリービア・ハイランドホール」。これも「鳥居峠」の見どころの一つです。この建物は「旧赤城山鋼索鉄道赤城山頂駅駅舎・プラットホーム」で1968年に廃止になったケーブルカーの山頂駅の跡です。現在は記念館とカフェとして利用されています。
覚満淵
『覚満淵』入口に到着。名称は、昔、比叡山の高僧・覚満法師がこの地で大法会を行ったことに由来しているんですね。
案内図
場所的には「県立赤城公園ビジターセンター」の道路をはさんだ向かい側。駐車場から徒歩1分程度です。
湿原への入口
入口にはシカの食害から『覚満淵』の植生を守るためにシカの進入防止フェンスが設置されています。手でスライドさせて中へ。やはり、このあたりも熊がうろついているんですね…。
沼のまわりの湿原には木道が設置されており、1周30~40分ほど。
散策したのは10月下旬。見頃のピークは過ぎている感じですが、もともと派手な紅葉の場所ではなく、”草紅葉”が綺麗な場所ですかね。
思わず見入ってしまう沼のリフレクション。風もあまりない静かな朝です。
白樺とところどころ赤や黄色に紅葉した木々のコントラストがいい感じ!
幻想的な沼のリフレクションを見ながらの散策はいいですね。淡い色彩で風情があります!
湿原に陽があたり始めると表情がかわってきます。晩秋のしみじみした雰囲気が伝わってくる景色です。レンゲツツジが咲き誇る6月の散策も良さげ。赤城山はレンゲツツジの名所でもあるので再訪したくなります!
今回は秋の『覚満淵』のご紹介でした。
基本情報
・名称:覚満淵
・住所:群馬県前橋市富士見町赤城山
・電話:027-287-8402
※県立赤城公園ビジターセンター
・入場:散策自由
・駐車場:あり(無料)
※県立赤城公園ビジターセンター
・アクセス
-車:関越自動車道「赤城IC」から約1時間
-JR「前橋駅」からバス(約1時間10分)