ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【三嶋大社】「伊豆国一宮・伊豆国総社」参拝

こんにちは。静岡県三島市にご鎮座する『三嶋大社』の参拝録です。
富士山の天然水が湧き出る街としてし知られている伊豆の玄関口・三島市ですが、御祭神である「三嶋大明神」がこの地にご鎮座したことから、地名も「三島」になったとの説があります。商売繁盛、五穀豊穣、家内安全、交通安全、厄除けなどのご利益がいただけるとされる「伊豆国総社」で、格式あるパワースポットです。

大鳥居

旧東海道沿いにある『三島大社』の大鳥居。大鳥居前は信号があり、横断歩道になっています。
御祭神は、大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)。二柱は「三嶋大明神」と総称されています。創建年代は不明ですが、奈良・平安時代の書物にも記録があり、中世以降、源頼朝からも伊豆国一の宮として崇敬を集めたことで知られています。

大鳥居の後ろにある常夜燈が大きくて立派!

たたり石

常夜燈のすぐ後ろに置かれている「たたり石」。
もともとは『三島大社』前の旧東海道の真ん中にあり、行き交う人々の流れの交通整理をする役割を果たしていたらしい。面白いのは、糸のもつれを防ぐ具であり、整理を意味する言葉「たたり(絡垜)」を用いて「たたり石」だったらしいのですが、後にこの石を取り除こうとする度に災いが起こった事から、いつのまにか「たたり(祟り)」に置き換わってしまったのではないか…と言われているとか。

神池

参道を進むと大きな「神池」が見えてきます。春は、この「神池」付近の参道に咲く桜が有名です。境内には15種200本の桜が植樹されているのだそう。

厳島神社

「神池」の小さな島に祀られているのは、お馴染み「厳島神社」。

『厳島神社』社殿の手前にある石灯籠が見事!長く伸びた柱の部分が目を引きますね。

総門

「神池」を通りすぎると、まず「総門」に到着。
『三島大社』のホームページによると、昭和六年(1931年)に竣功、初めて台湾檜が使われた昭和の神社建築の代表的建造物のひとつなのだそう。三島市指定文化財。

矢田部盛治の像

この像の方は、1854年の安政の大地震で全壊した大社の復興のため、全国を行脚し、募金を募って、社殿等の再建を果たす事に尽力された『三嶋大社』の神主さんなのだそう。

神馬舎

慶応四年(1868年)竣功の「神馬舎」。

神門

慶応3年(1867)竣功の「神門」。三島市指定文化財です。

舞殿

慶応3年(1867年)竣功の「舞殿」。これも三島市指定文化財です。

御本殿

参拝した日は、ちょうど令和の大修理中で、社殿の耐震補強や銅板屋根吹き替え等の工事が行われていました。御本殿は慶応二年(1866年)建立の国指定重要文化財です。

工事前の御本殿はこんな感じ。抜群の風格です!改修後は、これよりもっと綺麗になっているかも知れませんね。

金木犀

推定樹齢1200年とされるキンモクセイ。国天然記念物指定で、例年9月~10月上旬頃に甘い香りを漂わせながら満開になります。

御本殿の周りは回廊の構造。

舞殿旧大鬼

慶応三年(1867年)造営時の旧舞殿の魔除け「大鬼」が社務所近くに展示されていました。

回廊の周りにある見事な巨木も見どころのひとつ。

大楠

「神池」のほとりに生える御神木の大楠。恐らく『三嶋大社』境内最大の巨木かと。推定樹齢は300年以上らしい。

滅茶苦茶、不思議な形をしている大楠ですね。小さな前足っぽい幹が2本伸びていますが、まるで怪獣のよう!参道から少し離れた場所にあるので、見逃されがちのような気もしますが、参拝時には、ぜひ、御神木のパワーを頂きに行かれて下さい!

基本情報

・名称:三嶋大社
・住所:静岡県三島市大宮町2-1-5
・電話:055-975-0172
・営業時間:8時30分~17時
・駐車場:あり(有料)
 ※正月・例祭期間は閉鎖
 ※ご祈祷申し込みの場合は無料
・HP:三嶋大社
・アクセス
-JR東海道線「三島駅」徒歩約15分

【東京都赤坂 乃木神社】「縁結び」「勝負運」の御利益で知られる緑豊かな都心の神社

こんにちは。今回は、東京・赤坂にご鎮座する『乃木神社』の参拝録です。
明治時代の軍人・乃木希典大将と妻・静子を祀った神社です。最近では、アイドルグループ・乃木坂46のヒット祈願や成人式が行われている事から、ファンの聖地にもなっている模様。御祭神が御夫妻で”夫婦和合の神”として祀られている事から「縁結び」のご神徳があるとされ、また乃木希典大将の数々の戦での功績から「勝負運」の御利益があるともいわれています。

一の鳥居

千代田線「乃木坂駅」1番出口を出てすぐにある「一の鳥居」。『乃木神社』のホームページにも1番出口より15mとされていますが、ホントに駅近!

案内図

乃木大将のイラストが描かれた案内図。「一の鳥居」から「拝殿」までスロープが整備されているバリアフリーがしっかりしている神社ですよ。

手水舎

壁に鉄筋コンクリートが使われている立派な「手水舎」。

二の鳥居

令和元年(2019年)に新しく建立された「二の鳥居」。

拝殿までの境内はこんな感じ。都心の真ん中にあるのですが、緑豊かな場所です。参拝したのは12月上旬。境内の紅葉が綺麗でした。

酒樽と今年の大絵馬で飾り付けた参拝記念の撮影コーナー。

拝殿

1912年(明治45年)、明治天皇の崩御した日に、乃木希典大将と静子夫人は、天皇に殉じて自刃。御夫妻の忠誠心に心を打たれた国民が、乃木邸宅を訪れるようになった事から、邸宅の小社に御霊を祀る。後に、御夫妻の精神を末長く伝えようという活動が起こった事から、1923年(大正12年)に『乃木神社』創建となる。
(引用元:乃木神社ホームページより)

狛犬

拝殿前のちょっと気になる狛犬。カクカクした体とおかっぱ”のようなたてがみが印象的です。調べてみると、1927年(昭和2年)に、乃木希典の甥にあたる長谷川栄作氏の彫刻原型により製作されたらしい。

正松神社

拝殿に向かって右奥にご鎮座する境内摂社「正松神社」。吉田松陰と松下村塾開祖の玉木文之進が祀られています。

雷神木

こちらは拝殿に向かって左奥にある「雷神木」。”雷神の宿るクスノキ”らしいです。
1972年(昭和47年)、あわや本殿に直撃するところだった落雷を、このクスノキが身代わりになって守ったとの事。案内板によると、落雷の衝撃により、樹片が境内に飛び散るほど凄かったようですね。

楷樹

見事に黄色く色づいている楷樹(楷の木)。遠くから見た時は、授与所の裏に植樹されているのかと思いましたが、よ~く見ると…。

なんと、楷の木が屋根を突き抜けていますね!これは面白い。1926(大正15年)に奉納植樹されたらしく、もう少しで樹齢100年を迎えますね。

赤坂王子稲荷神社

「王子稲荷神社」は東京都北区にご鎮座していますが、御祭神御夫妻の崇敬が篤かったとの事で、『乃木神社』が戦災後、復興していく中で、この地に勧請したようです。創建は1962年(昭和37年)。白い鳥居が入口で、参拝後、赤い鳥居から出てきます。

やはり「千本鳥居」は気持ちいいですね!「王子稲荷神社」は歌川広重も描いた事がある”狐火”で知られている神社で、現在でも大晦日の夜の「王子狐の行列」が有名です。

東京・赤坂を訪れた際には、ちょっと立ち寄りたい『乃木神社』のご紹介でした。

基本情報

・名称:乃木神社
・住所:東京都港区赤坂8-11-27
・電話:03-3478-3001
・開門時間:6~17時
・駐車場:なし
・HP:https://nogijinja.or.jp/
・アクセス
-千代田線「乃木坂駅」1番出口すぐ

【赤坂氷川神社】都内最強の縁結びパワースポット~東京十社めぐり

こんにちは。今回は東京・赤坂にご鎮座する『赤坂氷川神社』の参拝録です。
『赤坂氷川神社』は、1975年に元准勅祭社の中から、東京の鎮護と万民の安泰を祈る10の神社「東京十社」に選定された中のひとつです。
「厄除」「縁結び」の神社として、古くから知られていますが、「東京三大縁結び神社」の一つとして数えられている事もあり、”都内最強の縁結びパワースポット”ともいわれているようです!

一の鳥居(南側)

『赤坂氷川神社』はアメリカ大使館宿舎の向かいにあります。こちらは南側の参道入口です。参道左側に駐車場があります。駐車スペースは普通車9台ほど。
『赤坂氷川神社』の御祭神は、素戔嗚尊すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむぢのみこと)。

東京十社めぐり

「東京十社めぐり」の案内板。
ここから一番近いのは、国会議事堂近くにある「日枝神社」。徒歩15分くらいです。
参拝時間を十数分程度にするのであれば、1日で十社参拝も可能ですが、じっくり参拝されたい方には、あまりおすすめできません。最低2日に分けての参拝がよろしいかと。

境内

境内の周辺は、雑居ビルや住宅に囲まれていますが、ここは緑豊かな静かなエリア。

三の鳥居

一の鳥居から、いきなり三の鳥居ですが、二の鳥居は東側の参道から参拝する際に、くぐります。東側参道は、参拝後に散策する事にします。

手水舎

手水舎には「花手水」と言う事で、生け花が飾られていました。定期的に生けられるんですかね。この日の作品は「小雪の花手水」。

楼門

楼門は朝6時からの開門。

社殿

創建は、天暦5年(951年)。東国を遊行していた蓮林僧正が、一ツ木村(現在の赤坂4丁目付近)で一夜を明かした時、夢の中でお告げがあり、この地に氷川明神を祀った事が始まり。江戸時代になり、8代将軍・徳川吉宗公の頃、紀州徳川家の中屋敷が赤坂にあった事から、氷川明神への幕府の信仰は高まり、吉宗公の命により、現在の地に社殿が遷されました。(引用元:赤坂氷川神社ホームページより)
なお、現在の社殿は、吉宗公の時代に造営されたもので、東京都の有形文化財に指定されています。

縁結ひ

”縁結びのパワースポット”らしく、「縁結ひ」の場所がありました。
願いを書いた紙を格子に結んで、成就を祈るんですね。

さくらんぼ結び

遠くから見た時、木に何か生っていると思ったら、「さくらんぼ結び」でした!
ちりめん根付のさくらんぼに、巫女さんが一つずつ赤い糸を結びつけているとの事。縁結びの願いを込めて、境内にある「願いの木(なぎの木)」に、さくらんぼを結び付けるようです。恋みくじが付いていますよ。

はりこ干支みくじ

可愛らしい十二支のおみくじ。自分の干支、その年の干支以外のおみくじも引いて、全種類並べたくなりますね。

一の鳥居(東側)

さて、お次は東側の参道付近を散策してみます。

一の鳥居を抜けると、二の鳥居の手前に階段があります。

階段を上り切ると、獅子山の上に佇む狛犬。

二の鳥居

そして、石灯籠の向こう側に立つのが二の鳥居。ここを進んでいくと南側参道と合流、右折すると三の鳥居です。

四合稲荷

二の鳥居に向かう階段手前にある「四合稲荷」。”しあわせいなり”と読みます。
参拝したのは12月上旬。この付近の紅葉が綺麗でした。

1898年(明治31年)に、近くに鎮座していた古呂故稲荷、地頭稲荷、本氷川稲荷、玉川稲荷の4社を合祀したことが、”四合(しあわせ)”の名前に由来するようです。

「四合神社」と命名したのは、勝海舟との事。四社を合祀したので「四合わせ」、幸福の「しあわせ」、そして「志を合わせる」をかけての命名だったと言うのが面白いですね。

西行稲荷

「四合稲荷」の隣りに鎮座しています。もともとは赤坂田町4丁目に鎮座していたとの事で、同じ町の5丁目に住んでいた西行五兵衛という者が、甲冑姿で、弓矢を携えて狐に乗った姿の鉄の像を拾い、御神体として安置したことが創建の由来と伝えられており、「火伏の稲荷」として信仰されてきたとの事。(引用元:赤坂氷川神社ホームページより)

太鼓橋

「四合稲荷」の向かいにある「太鼓橋」。ちょうど朝陽が差し込んできて、幻想的な雰囲気に。

大銀杏

推定樹齢450年の古木・大銀杏。港区の天然記念物です。幹周りは約7.5mもあるのだそう。

反対側に回ってみると、幹が空洞になった部分に焼け焦げた跡を確認する事ができますが、これは1945年の東京大空襲による焼損との事。乳根もスゴイですね。

半分くらいは落葉しており、ピークは過ぎていますが、イチョウの葉っぱでいっぱいの境内はいい雰囲気。

大銀杏近くにあるもう一本のイチョウ。こちらは、すでに落葉していますが、立派な御神木です。

九神社

昔、境内に鎮座していた「天祖神社」「春日神社」「鹿島神社」「八幡神社」「諏訪神社」「秋葉神社」「厳島神社」「金刀比羅神社」「塞神社」の9社を合祀した神社。

山車展示場・赤坂氷川山車

二の鳥居近くにある「山車展示場」。案内板によると、中に展示されている山車は、港区有形民俗文化財の「赤坂氷川山車」らしい。江戸時代の祭りの華は山車で、徳川将軍の上覧に際し、江戸城の城門をくぐるために、山車に作り込まれた人形がカラクリで上下するのが特徴なのだとか。時代の変遷とともに山車祭は衰退。
また、関東大震災や東京大空襲の被災により、山車から神輿に主役が変わる中、現存していた貴重な山車の修復・復元を行い、江戸の祭礼を現代に復活させるべく、地域全体で活動をしているとの事です。(赤坂氷川神社境内の案内板より)

都心の真ん中にご鎮座する”縁結びのパワースポット”『赤坂氷川神社』のご紹介でした。

基本情報

・名称:赤坂氷川神社
・住所:東京都港区赤坂6-10-12
・電話:03-3583-1935
・開門:6時~17時30分
 ※社務所9時~17時
・駐車場:あり(9台)
 ※マイクロバス以上は利用不可
 ※地域行事開催日は利用不可
・アクセス
-千代田線「赤坂駅」6番出口徒歩10分
-日比谷線「六本木駅」7番出口徒歩10分
-南北線「六本木一丁目駅」1番出口徒歩12分
・HP:https://www.akasakahikawa.or.jp/

【武蔵御嶽神社】「御岳山」紅葉散策と「おいぬ様」参拝に行こう!

こんにちは。東京・青梅市にある『武蔵御嶽神社』の参拝レポートです。
東京都内とは思えない奥深い山の先、標高992m「御岳山」に鎮座する神社です。「御岳山」は古くから山岳信仰の対象となっており、江戸時代には、武蔵・相模を中心に庶民の間で「御嶽信仰」が活発になり、関東一円に広がっていったとの事です。
「御岳山」は、気軽にトレッキング・ハイキングできる山として、人気があり、特に秋は、紅葉の名所としても知られているので、シーズン中の週末は多くの人で賑わいます。

参道入口

山の頂に建つ『武蔵御嶽神社』へのアクセスは、徒歩のみの参拝の場合だと、約1時間30分ほどかかります。(登山やトレッキングに馴れている方だと、1時間程度)
プチ・トレッキング的な参拝は、しんどいと言う方は、山麓から6分ほどで登るケーブルカーを利用するのが良いです。その場合、徒歩25分ほどで参拝が可能。社号標横の赤色の構造物が、ケーブルカーの線路です。

ケーブルカー滝本駅

山麓のケーブルカーの駅「滝本駅」から「御岳山駅」まで、標高差424mを登っていきます。平均勾配22度は関東一で、最急勾配は25度にもなるらしい。
「滝本駅」には有料駐車場が隣接しているので、車でのアクセスは、この駐車場を利用するのが便利ですが、営業開始が7時10分~と少し遅め。休日は時間帯により、駐車場待ちの渋滞ができる事もあるようです。今回は「滝本駅」前にあるコインパーキングを利用しました。ここは24時間営業なので便利なのですが、7~8台しか駐車スペースしかないので注意。

ケーブルカー利用案内

ケーブルカーの運賃は大人/片道600円(2023年12月時点)。ペットも有料で乗車可能です。現在の時刻は朝6時30分。始発は7時30分なので、まだ1時間もあるし、空いている境内を散策したい事もあり、今回、往路は徒歩のみで参拝する事にしました!(ちなみに筆者の場合、途中途中で写真を撮りながら、少しの休憩を含め、約1時間で随身門まで到着しました)

徒歩での参拝

鳥居をくぐり、プチ・トレッキング参拝開始!しかし、ケーブルカーが登っていく角度がスゴイですね!

滝本の大杉

青梅市指定天然記念物の「滝本の大杉」。
案内板に書いてある通り、昔は急な登りになる前、この大スギのところで一息入れていたのでしょうね。

参道の杉並木

参道は、杉並木の巨木群の中をひたすら登っていきます。この杉並木全体も青梅市天然記念物のようです。

ろくろっ首

道が右に左に蛇行していることから、昔より「ろくろっ首」と呼ばれている場所。

迫力ある形状の杉を眺めながらのトレッキングもなかなか楽しい。根っこの下に入れるスゴイ杉の木がありました!

杉並木の間から、綺麗に紅葉した木々を見ながら登っていきます。

途中、参道脇にベンチが置かれた場所がありました。すぐ近くをケーブルカーが通るのが見られ、紅葉とケーブルカーのコラボ写真が撮れるポイントです。

参道の上をケーブルカーの線路が通るポイントまで登ってきました。位置的には「御岳山駅」近くまで来ています。

宿坊

杉並木に囲まれた参道を抜け、宿坊が立ち並ぶエリアに到着。深い山奥を抜けると、こんな集落があるなんて、ちょっと不思議。山岳信仰で栄えた所なので、古くから営業している宿坊もあるようです。上の茅葺き屋根の宿坊は、慶応二年(1866年)建築の「馬場家御師住宅」。東京都指定有形文化財です。

ここから神社まではあと15分との看板。恐らく、実際は15分もかからないかと。地図を見る限り、思った以上に宿坊やお店があるんですね!

御岳の神代ケヤキ

参道横の斜面に生える存在感のある巨木を発見!
樹齢1000年とも云われる「御岳の神代ケヤキ」です。日本武尊が、東征の際に植えたという伝説があります。幹回り8.2m、樹高約30mの古木で、国指定天然記念物。

茶屋や売店・宿坊のある、この通りを抜けると『武蔵御嶽神社』到着です。

大鳥居

大鳥居前に到着。
『武蔵御嶽神社』の主祭神は、櫛眞智命(くしまちのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少名彦命(すくなひこなのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、蔵王権現(ざおうごんげん)、大口真神(おおくちのまがみ)。
『武蔵御嶽神社』のホームページによると、創建は崇高天皇7年と云われ、大己貴命と少名彦命を祀った事が始まりとされているが、文書に残る最古の記録としては、天平八年(736年)、僧の行基が金剛蔵王権現像を安置したとあり、これ以降、蔵王信仰・修験道・山岳信仰の地として広まっていったとの事。
神仏分離令により「御嶽神社」と改称、1952年(昭和27年)に『武蔵御嶽神社』と改められ現在に至る。

おいぬ様

ワンちゃん用の水場も手水舎の隅に準備されていますね!『武蔵御嶽神社』は犬と一緒に参拝できる神社です。魔除け・盗難除けの神として知られる「おいぬ様」こと、御眷属「大口真神」が祀られているという事で、愛犬の健康を願う参拝者の方々で賑わっているようです。

境内案内図

大鳥居から拝殿までは330段の階段があるらしいのですが、杉並木の参道を登ってきたのに比べるとだいぶ楽。

随身門

いくつもの石灯籠が立ち並ぶ階段を上り、随神門へ。

小説・大菩薩峠記念碑

随身門の近くにひっそりと佇む「小説・大菩薩峠記念碑」。小説の舞台として『武蔵御嶽神社』が登場するので、名作発祥の地と言う事なのかな。

参道の両側に建てられた、たくさんの「講」の記念碑。

参道の階段に潜む鬼?

階段の途中で見つけた彫刻。これ何だろう?調べてみると、どうやら鬼?らしい。どういう意図で彫られているのか詳細は不明ですが、鬼が出て来れないように踏みつけているように見えます。長い階段を多くの参拝者が踏んでいくので、邪気を封じ込めると言う意味があるんですかね。この彫刻の他にあと2ヶ所、計3ヶ所あるようなので、参拝される方は、ぜひ探してみて下さい!

ここから若干、急な階段になります。

霧の御坂

「霧の御坂」と呼ばれる参道にある鳥居。三之鳥居ですかね。ここから拝殿までの参道の紅葉が綺麗でした。

まだまだ続く「講」の記念碑。

「御岳山」の紅葉の見頃は、例年10月下旬から11月中旬頃。今回参拝したのは、11月下旬。2023年の見頃は少し遅めでした。猛暑の影響で色づきが良くないかも…と思っていましたが、十分見応えのある紅葉でした。

「宝物殿」周辺の紅葉も見事。朝日が差し込んで”燃えるような赤”を観賞!

宝物殿

「宝物殿」前の騎馬像は「清廉の武将・畠山重忠の像」。”坂東武士の鑑”と言われた平安時代末期から鎌倉時代初期の武将の方。なぜ「武蔵御嶽神社」に畠山重忠の像かと思いましたが、日本三大鎧に数えられ、畠山重忠が建久2年(1191年)に奉納し、国宝に指定された赤糸威大鎧(あかいどおどしのおおよろい)が展示されている為かな。

最後の階段を上り、拝殿へ。

オオカミ

これは狛犬ではなく、狛狼かな。
日本武尊が東征の時、御岳山にて邪神を退治したが、山中で道に迷ってしまう。その時、白い狼が現れて、日本武尊の軍を導いたと伝えられています。

拝殿

拝殿・幣殿は、元禄十三年(1700年)に改築、天保に修復、明治中頃に銅板葺屋根になったとの事。

拝殿の奥にあった龍のイラスト。

本殿

現在の本殿は明治11年(1878年)の造営。

旧本殿

開門が午前9時の為、近くで見られませんでしたが、遠くに見えるのが「旧本殿」。現在の本殿に建て替えられた際、「常磐堅磐社」として移築されたのだそう。国指定重要美術品でもあり、次回は間近で見てみたいですね。
「常磐堅磐社」の他にも「大口真神社」や奥宮が鎮座する甲篭山(こうろうさん)を望む遥拝所もあります。

本殿まわりは、ワンちゃんとの参拝は禁止。この看板から察するに、もともとはOKだったが、マナー違反続出により、拝殿より奥のわんこ連れの参拝は禁止になってしまったのかな。

御岳山駅までの参道

復路はケーブルカーを利用して下りる事にしました。「御岳山駅」までは大鳥居から15分弱ほど。

この参道の紅葉が素晴らしい!

赤と黄色のグラデーションがいい!ケーブルカー利用で参拝される方は、こんな景色を見ながら、神社に向かうんですね。

赤鳥居

ケーブルカー利用時に最初にくぐる「赤鳥居」。

甲籠山

参道から「甲籠山(こうろうさん)」を眺望します。「赤鳥居」からも見えますよ!それにしても、見事なまでに円すい形の山ですね。標高は1,077m、『武蔵御嶽神社』の奥宮が祀られています。

参道のウェルカムゲート。

御岳山駅

そして「御岳山駅」到着。やはりケーブルカーを利用すれば、かなり楽に参拝できますね。

御岳平からの眺望

ケーブルカー乗車までの待ち時間に、駅前の広場「御岳平」からの眺望を楽しみます。山間に見える街が青梅市ですかね。

神社参拝だけでは勿体ない気もする「御岳山」散策。次回は「御岳山・ロックガーデン散策」や「御岳山」から「日の出山」を目指すトレッキング・コースなどにトライしてみようと思います。

基本情報

・名称:武蔵御嶽神社
・住所:東京都青梅市御岳山176
・電話:0428-78-8500
・駐車場:山麓有料駐車場を利用
 -滝本駅駐車場(136台)
 -タイムズ御岳山(8台)等
・ケーブルカー情報
 -片道 大人/600円,小児300円
 -往復 大人/1,130円,小児570円
   ※2023年12月時点
 ※ペット同伴乗車 有料
   ※御岳登山鉄道HP
トップページ|KEIO 御岳登山鉄道

・神社公式HP
武蔵御嶽神社【公式サイト】

【広徳寺(あきる野市)】黄金色に輝く大イチョウがお出迎えする秋の古刹へ

こんにちは。東京・あきる野市にある古刹『広徳寺』の参拝録です。
参拝のお目当ては境内に佇む大イチョウの紅葉の観賞。『広徳寺』は、車で5分ほどの場所にある「秋川渓谷」にも近く、この付近の紅葉めぐりには欠かせないスポットの一つです。イチョウの他にも東京都指定天然記念物の「カヤ」と「タラヨウ」もあり、見所満載の境内ですよ!

広徳寺境域

境内が東京都指定史跡になっている『広徳寺』。山号 龍角山、臨済宗建長寺派のお寺で、創建は応安六年(1373年)の古刹です。江戸時代には幕府から40石の朱印地が与えられ、約1万2千坪の境内地を保有していたとの事。

総門

あきる野市指定有形文化財の茅葺きの総門。現在の総門は江戸時代に建築されたらしい。

境内への入口は、総門横にあります。遠くに見えるのは山門です。

山門

これまた風情のある茅葺きの山門。総門同様にあきる野市指定有形文化財で、やはり、江戸時代中期の頃の建造物らしい。何と言っても、色づいたイチョウをバックした秋が素晴らしい!実に絵になる風景です。あきる野市の紅葉スポットとして、人気があるようですね。

大イチョウ

山門をくぐりぬけた所でお出迎えしてくれる、2本の大イチョウ。詳細は不明ですが、調べた限り、樹齢は300~400年くらいのようです。参拝したのは11月中旬。ちょうど見頃を迎えたタイミングでした。毎年、あきる野市観光協会が「秋川渓谷紅葉情報」を発信しており、それを参考にするといいタイミングで見られるかと。

山門の反対側から見ても絵になる風景!

鐘楼と大イチョウのコラボ。落葉して、一面黄金色に染まった境内も良さげ。

乳根がスゴイですね。かなり長く垂れ下がっているのが、高樹齢の証ですね。神々しい雰囲気を持った迫力ある2本のイチョウですが、なんだか、仁王像の阿形と吽形の役割を担っているかのよう。

本堂

本堂も茅葺屋根ですね。向かって右側の庫裏と本堂が連結されている構造も面白い。

本堂の裏側へ。茅葺き屋根に生えている”ススキ”がいいですねぇ。何とも味のある屋根です。穂が朝日に照らされて、風にユラユラ揺れているのがいとおかし。

広徳寺のタラヨウ

本堂裏にて、東京都指定天然記念物で都内最大の「タラヨウ」を発見。たまにお寺に植わっているのを見掛ける事がありますが、こんなにしげしげと眺めたのは初めて。

「タラヨウ」って”郵便局の木”なんですね。昔、仏教の経文を書くのに「タラヨウ」の葉を使っていたらしいのですが、ハガキの語源は「葉に書く=葉書」に由来すると言われており、なので、郵便局の木と言う事なのか。

広徳寺のカヤ

これも東京都指定天然記念物の「カヤ」。東京・多摩地域では最大らしい。

樹齢がどの程度なのか、案内板には書かれていませんが、樹高約24.5mの立派な「カヤ」です。境内の北側にあり、本堂から少し離れた場所に生えているので、見落としにご注意。

「秋川渓谷」の紅葉狩りとペアで散策したい、秋の『広徳寺』参拝のご紹介でした。

基本情報

・名称:広徳寺(あきる野市)
・住所:東京都あきる野市小和田234
・電話:042-558-1111
 ※あきる野市役所
・駐車場:あり
・HP:https://www.akirunokanko.com/
    ※あきる野市観光協会
・アクセス
-JR五日市線「武蔵五日市駅」より徒歩30分
 ※バスの場合、西東京バス「払沢の滝入口」「小岩」「藤倉」「数馬」または「上養沢」行きに乗車、「上町」下車徒歩15分

【秋川渓谷】秋の渓谷散策と寺社巡り(石舟橋~徳雲院~五柱神社)

こんにちは。今回は東京都あきる野市にある『秋川渓谷』の散策録です。
東京都内とは思えない自然豊かな渓谷で、都心からは電車でも車でもアクセスしやすい場所にあります。BBQやデイキャンプ、川遊びに訪れる方も多い観光スポットです。

十里木駐車場

20台ほど駐車可能なスペースのある無料の「十里木駐車場」。今回はここに車を停めて散策スタート。

モアイ像

「十里木駐車場」は、バーベキュー場「十里木ランド」のモアイ像が目印。檜原街道・十里木交差点を曲がって都道201号に入る場合、この像の手前に「十里木駐車場」の入口があります。

吊り橋への近道

まずは、『秋川渓谷』のシンボル的な存在である吊り橋を見に行きます。駐車場の後ろにある階段を上っていけば、吊り橋まで約3分。

里山めぐりマップ

今回の散策は、「石舟橋」付近で紅葉狩りをした後、川沿いにあるお寺「徳雲院」を経由して、「五柱神社」へ向かいます。

石舟橋

『秋川渓谷』と言えば、やはり、吊り橋「石舟橋」。全長96mもある吊り橋ですが、そんなにユラユラ揺れませんでした。ここから眺める紅葉の渓谷が人気。写真を撮った時刻は朝8時少し前。谷が深いので、まだ渓谷に朝日は差し込んでいません。もう数時間待てば、紅葉が色鮮やかに見えるかも知れませんね。

吊り橋に行く階段を下りて行きます。

展望台

途中にある渓谷と吊り橋の展望台。

展望台から見た「石舟橋」。

吊り橋の反対側へ。

吊り橋の上から「秋川渓谷」を眺めます。

やはり、紅葉のシーズンは、赤い橋と黄色に染まったイチョウのコラボが美しいです。今回訪れたのは11月中旬。例年の見頃は11月上旬~12月上旬。既に葉っぱが落葉しているイチョウもありましたが、全体的には、いい感じに色づいていました。

秋らしい風景になってきた里山を見ながら、渓谷沿いの道を歩いて行きます。

徳雲院

養沢川のほとりにあるお寺『徳雲院』。ホタルが生息しており、毎年6月下旬ころには、ホタルが飛び交うのだそう。なお『徳雲院』は山号 龍化山、臨済宗建長寺派のお寺です。

黄金色に色づく境内のイチョウ。

『徳雲院』から歩く事10分程度、民家の裏山のような場所に『五柱神社』がありました。上の写真は、民家の石垣の下に置いてあった看板。”名木百選 大杉”に惹かれますね。なお、神社に駐車場はなく、また、道が細く車では入っていけない場所なので注意。

五柱神社

こんもりとした森の下に鳥居を発見。Googleで検索すると、この地域の地名をつけて「養沢五柱神社」と出てきます。

小さな集落の神社なので、境内に案内板はなく、東京都神社庁にも載っていませんでしたが、あきる野市のホームページで調べると、御祭神は、久々能智命・迦具土命・埴安姫命・金山毘古命・弥都波比売命。由緒など詳細は不明ですが、地域の方には親しまれている神社なのかな。
鳥居の先に、ものすごい存在感の巨木が見えてきました!

五柱神社の大杉

あきる野市の天然記念物「五柱神社のスギ」。推定樹齢は400年前後、樹高約52m、幹回り約8mの古木・巨木です!

社殿前にど~んとそびえる大杉は大迫力。東京都内最大のスギのようです。

御神木の周りをひと回りした後、大杉に手をかざして、パワーを頂きます。スギは長寿の樹木なので、1000年くらいの寿命があるらしいですね。

これにて『秋川渓谷』の散策は終了。天気の良い日に、のんびりと散策した”秋の里山めぐり”でした。お時間に余裕のある方は、散策後、「瀬音の湯」で温泉に浸かってくつろぐ事もできますよ!

基本情報

・名称:秋川渓谷
・住所:東京都あきる野市戸倉
    ※十里木駐車場付近
・電話:042-596-0514
     ※あきる野市観光協会
・アクセス
 -JR「武蔵五日市駅」からバス
〇徳雲院
・住所:東京都あきる野市乙津511
・電話:042-596-2652
〇養沢五柱神社
・住所:東京都あきる野市養沢1392
・電話:042-596-0514
    ※あきる野市観光協会

【金櫻神社】「名峰・金峰山」が御神体の山梨県パワースポット

こんにちは。前回に続き山梨県・昇仙峡近くの神社巡り、今回は『金櫻神社(かなざくらじんじゃ)』の参拝録です。
『金櫻神社』は、山梨県甲府市と長野県川上村の境界線にある標高2,599mの名峰・金峰山を御神体とする山岳信仰の神社で、金峰山山頂に『金櫻神社』本宮が鎮座、今回参拝するのは「里宮」にあたります。

朱の大鳥居

前回ご紹介の「夫婦木神社」上社のすぐ近くに『金櫻神社』の参道があります。「夫婦木神社」の境内からも朱色の大鳥居が確認できます。
御祭神は、少彦名命(すくなひこなのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)。
『金櫻神社』のホームページによると、約二千年前の崇神天皇の御代、各地に疾病が蔓延、悪疫退散を祈願し、甲斐の国においては金峰山の山頂に少彦名命を祀ったのが始まりで、景行天皇の四十年に、日本武尊がこの社に詣で、須佐之男尊・大巳貴命の二神を合祀したとの事。

手水舎

朱の大鳥居をくぐると左手に手水舎。割と大きめです。ここから拝殿までは、なが~い階段を上っていきます。200段以上はあるかと。階段がしんどい方は、拝殿・本殿に隣接した場所にも駐車場がありますので、そこを利用する事もできますが、雰囲気の良いスギの木立を通り抜ける箇所があるので、出来れば階段を上って参拝する事をおススメします。

長い階段

参拝は11月上旬。イチョウが黄金色に紅葉していましたが、ここでは、そろそろピークを過ぎつつあり、階段はイチョウの葉っぱで埋め尽くされていました。

金櫻神社のスギ群

長い階段の中間のあたりにある「金桜神社のスギ群」。

”スギ群”のうち7本が、甲府市指定の天然記念物。推定樹齢700~800年、樹高は46~53mもあるのだそう。

昇龍・降龍 大石像

スギ群を抜けると、トーテムポールのような「昇龍・降龍」。ここまで上ってくると拝殿まで、あと少しです。

拝殿

この日は、拝殿前に特設舞台を設置中でした。秋の例大祭の準備みたいですね。現在の社殿は1959年に再建されたもので、旧社殿は、重要文化財に指定された本殿を含め、1955年に焼失してしまったらしい。

長い階段が続く参道を使わず、車で拝殿・本殿に隣接する駐車場まで上る場合は、この鳥居をくぐり、境内へ。

お賽銭箱の横にあった”ピンク色のハート形の石”。手を添えて祈願して下さい、と書かれていますね。『昇仙峡』らしい。国産水晶発祥の地として知られている『昇仙峡』に鎮座する神社らしく、『金櫻神社』は”水晶発祥の神社”と呼ばれており、この地で発掘され磨かれた「火の玉」「水の玉」と名付けられた二つの水晶が御神宝として、安置されています。

本殿

本殿をぐるりとひと回り。朱塗りの社殿が綺麗ですね。メンテナンスして、そんなに年月が経っていないのかもしれない。

御神木の「金櫻」と「昇龍・降龍」を見に行きます。

御神木 金櫻

今は秋なので葉っぱは落ちていますが、春になると白い花を咲かせる「鬱金(ウコン)の櫻」。『金櫻神社』の御神木です。昔から「金の成る木の金櫻」として崇められており、金運アップの神社として人気があるようです。

昇龍・降龍

もともとは、江戸時代に活躍した彫刻職人「左甚五郎」作の「昇龍・降龍」が施された本殿だったようですが、1955年に焼失してしまった為、現在、本殿の柱に巻き付いているのは復元品。龍が尻尾に巻き付けているのは水晶?

招福大黒天

1955年の火災の時に焼失した樹齢2000年のスギの木で彫られた大黒さま。なんかご利益がありそう!

遥拝所

境内から徒歩20分ほどの場所にある富士山と金峰山の「遥拝所」。富士山に雲がかかって拝めそうになかったので、今回は遥拝を断念。神社のホームページによると、だいぶゆっくり歩いて片道20分との事なので、思ったほど時間はかからないかも知れませんね。次回、桜が咲く季節に参拝してみたい神社なので、その時に行ってみようかな。

基本情報

・名称:金櫻神社
・住所:山梨県甲府市御岳町2347
・電話:055-287-2011
・駐車場:あり
・HP:金櫻神社

【夫婦木神社・夫婦木神社 姫の宮】「子授かり」と「縁結び」のパワースポット巡り

こんにちは。今回は山梨県・昇仙峡近くにある『夫婦木神社』の参拝録です。
正式名称は”みょうとぎ神社”ですが、”めおとぎ神社”とも呼ばれるようで、縁結び・子宝で知られている神社です。『夫婦木神社』は男宮にあたる「夫婦木神社」上社と女宮にあたる「夫婦木神社 姫の宮」の2ヶ所があります。いずれも樹齢800~1000年の御神木が祀られており、特に上社の胴回り10mほどの栃の木は必見です!

「夫婦木姫の宮」入口

まずは『夫婦木神社 姫の宮』から参拝。
「昇仙峡・水晶街道」沿いに大きなピンク色の石の手前に七福神が並んでいる所が、『夫婦木神社 姫の宮』の入口です。

白い大鳥居

最初に目に飛び込んでくるのが、ど~んとそびえる白い大鳥居。「水晶街道」からも確認できますが、雰囲気の良い山麓をバックにした白い鳥居と社殿は絵になりますね。
『夫婦木神社 姫の宮』の主祭神は、神功皇后(じんぐうこうごう)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、天宇受売命(あめのうずめのみこと)。
縁結び・子宝の他に、長寿・事業繁栄、夫婦円満などにもご利益があるのだとか。

参拝したのは11月上旬。社殿裏の山々の紅葉が綺麗でした。

立派な石垣の中のひときわ大きな石。洞窟のように空洞になっているのが気になります。

「安産神 柿本人麻呂」との立札。これ、立派な石の祠ですね。そう言えば、安産の神様や防火の神様としても有名でしたが、”ひとまろ”が、”人生まる(ひとうまる)”なので安産とか、”火止まる”なので防火とか、誰がうまい事を考えたんでしょうね。

大鳥居をくぐり、拝殿へ向かいます。階段の途中に、庭園を散策する小道らしき所がありましたが、後程ご紹介。

手水舎

龍の手水舎。近くのもみじがいい感じに紅葉していました。

二の鳥居?をくぐり拝殿へ。

ご神体として祀られているのは、樹齢800年のヒノキの大木。このヒノキが”女性のシンボル”をあらわしているとの事です。まだ朝早く、社殿は閉まっているので拝観できず。『夫婦木神社』のホームページによると、御神木は、甲斐の国金峰山の南端・乙女高原に生育し、昔から崇められてきましたが、昭和の林道開発の時に伐採する事となり、「昇仙峡」のこの地に祀るようになったらしい。
上社(男宮)にも、”男性・女性のシンボル”をあわせ持つ巨木が祀ってあります。そう言えば、『昇仙峡ロープウェイ』の頂上にある「和合権現」にも、こんな感じの御神木が祀ってありましたね。この辺りには、男女シンボルの御神木が多いな。

拝殿前からの眺望。二つの鳥居が、いいバランスで立っています。

弁財天

拝殿の隣にある弁財天をお祀りする社。

コンパクトに造られた小さな池もあり、鯉も泳いでいますね。

参拝後は、大きな石がゴロゴロ転がっている庭園をじっくり観賞。

なかなか見事な庭園!「昇仙峡」を模しているんですかね。大きな石の形や配置など見応えがあります。

さて、場所かわって、ここは『夫婦木神社』上社(男宮)。『夫婦木神社 姫の宮』から2㎞ほど離れたところにご鎮座。

夫婦木神社 

御祭神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)。
大昔から”御神木”の信仰はあったのかと思いますが、詳細な由緒は不明。『夫婦木神社』が現在の場所に建立されたのは、昭和30年代初期、『夫婦木神社 姫の宮』の創建は、昭和50年代初期の頃らしい。

立派な石垣を見ながら、階段を上っていきます。

階段の途中にあったケヤキ。不思議な事に、このケヤキもいつの頃からか、女性のシンボルのような幹となり、人々を感嘆させているのだそう。

『夫婦木神社』上社は、里山にある小さな神社って感じです。

御神水やら開運水やら、流れ出てくる水が綺麗そうで良さげ。

拝殿で参拝し、奥殿に祀られている御霊木・樹齢1000年の栃の木を拝観しに行きます。拝観料は300円。神社の方の説明付きでした。(2023年11月時点)残念ながら、写真撮影はNGです。
御霊木と云われる「夫婦木」は、もともと甲府市北方の山奥、下黒平に生えていた巨木で、周囲は10mもあり、武田信玄の時代から崇められてきたらしい。太い幹の正面に開いた部分が、女性のシンボルを示し、空洞になっている幹内部を覗くと、数メートルほどの長さの男性のシンボルのような突起物が垂れ下がっています。
男女がお参りをして、祈願すれば必ず結ばれ、子宝を願う夫婦が揃って祈願すれば必ず授かると云われています。

福箸

毎回頂けるかどうかはわかりませんが、御霊木拝観の記念品に福箸を頂きました。まさか、こんな物まで頂けるなんて思っていなかったのでラッキー!
「昇仙峡」観光の際は、ぜひペアで参拝したい『夫婦木神社』と『夫婦木神社 姫の宮』の参拝録でした。

基本情報

〇夫婦木神社
・住所:山梨県甲府市御岳町2041
・電話:055-287-2020
・拝観時間:9~16時
・駐車場:あり

〇夫婦木神社 姫の宮
・住所:山梨県甲府市猪狩町300
・電話:055-287-2222
・駐車場:あり

【昇仙峡ロープウェイ】「富士山遥拝所」もある絶景&パワースポットに登ってみよう!

こんにちは。今回は『昇仙峡ロープウェイ』のレポートです。
『昇仙峡』山麓・仙娥滝駅から「羅漢寺山」山頂・パノラマ台駅を結ぶ、全長約1㎞ほどのロープウェイで、頂上駅周辺には、富士山や南アルプスの山々を望む絶景スポット、神社などのパワースポットが沢山あり、見どころ十分の散策を楽しめます。

昇仙峡ロープウェイ

『昇仙峡ロープウェイ』仙娥滝駅の乗り場は、水晶街道沿いにあります。「山梨ワイン王国」「水晶宝石博物館」の隣です。
ロープウェイのりば

ロープウェイ乗り場の入口には、何故か、ふくろうの置物。『昇仙峡ロープウェイ』のキャラクターが「福仙人」と言うふくろうのようですね。
なお、ロープウェイの乗車料金は大人(中学生以上)往復1,300円(2023年11月時点)
山頂「パノラマ台駅」までは約5分、20分間隔で運行しています。

乗車したのは11月上旬。紅葉した山々を見ながら登っていきます。

パノラマ台駅

ロープウェイの頂上駅「パノラマ台」。標高1,058m。
山梨百名山のひとつ「羅漢寺山」の一部が「パノラマ台」で、最高峰の「弥三郎岳」などを総称して「羅漢寺山」と呼ぶらしい。
ここから「弥三郎岳」に20分で登頂可能なのが魅力ですね。今回は時間の都合により、「弥三郎岳」は断念。絶景の「展望台」と「うぐいす谷」を散策します。

パワースポット

山麓、山頂には様々な”パワースポット”があり、願掛けしたい鈴を購入して、各々の鈴結び所に結びに行くのだそう。

山頂案内図

「パノラマ台駅」周辺の案内図。駅を出て右に行けば「うぐいす谷」、左へ行けば「弥三郎岳」や「展望台」があります。いずれも5分程度の近さ。

浮富士広場

「パノラマ台駅」の前にウッドデッキがあり、ここが「浮富士広場」と呼ばれる富士山遥拝の場所。もう1か所「富士山遥拝所」がありましたが、「浮富士広場」のほうが眺めがいいです。裾野のあたりに雲がかかっているので、富士山が浮いているみたいですね。

和合権現

「パノラマ台駅」周辺の最大のパワースポットとされる「和合権現」。
男女の象徴を合わせもつ御神木、樹齢350年の楢 (なら)の木が祀られています。

これが、その御神木。まぁ、ユニークな形になったもんですね。
ロープウェイの開業時、地元の方々のご好意により、山頂に移され、権現様として祀られたようです。現在では、縁結び・子宝・金運の神様として親しまれているとの事。御神木は富士山の方向を向いており、強力なパワーが宿っているらしい。お詣り次第に従って参拝、”富士山の気”を頂く事にします。

八雲神社

素戔嗚尊(すさのおのみこと)と、その妻の櫛稲田媛命(くしなだひめのみこと)の夫婦神が祀られている「八雲神社」。「和合権現」のすぐ近くにご鎮座しています。
境内の由緒を見ると、建立は約400年前、甲斐の国巨摩郡・猪狩村の氏神で、石祠に石棒を安置して祀り、夫婦和合と武運の神として信仰されていたとの事。
また、この地が、山岳信仰の神社「金櫻神社」の古い参道の要所であった事から、参詣者の休憩と道中の安全を祈願した場所なのだそう。

うぐいす谷

寒中にもウグイスの声が聞こえたとの云い伝えから、名付けられたのだとか。遠くに見えるは南アルプス連峰や間ノ岳、北岳など。絶景スポットです!

龍の松

くねくね曲がった面白い形をした「龍の松」。木に括りつけられた受皿(龍の腹)の中にお賽銭が見事入れば、幸運が舞い込むのかな。

約束の丘 出愛の鐘

ロープウェイの頂上によくある幸運の鐘。竹筒に入った”仙人の杖”で鐘を叩くようです。杖を使うなんて、なかなかいいアイデアですな。

幸せ鈴投げ

鈴を投げる”念願成就”アトラクションのコーナー。鈴投げ台からの距離が結構あるので、黄金鈴の中に入れるのは難しいかも。

福仙人神社

『昇仙峡ロープウェイ』のキャラクター「福仙人」の神社を発見。
昇仙峡の弥三郎岳で仙人を目指して修行し、フクロウの姿を借りた仙人になった昔話があるんですね。何故、キャラクターがふくろうなのかの謎が解けました!

ふくちゃん・ゆめちゃん

ここから徒歩5分の「展望台」へ向かいます。「弥三郎岳」までは20分です。ふくろうキャラクターのふくちゃん、ゆめちゃんがお見送り。

最初は、こんな感じの整備された階段を上っていきます。

「展望台」に行く途中に、こんな絶景スポットも。

途中から階段もなくなり、山道を登っていくのですが、「幸せ鈴投げ」広場から徒歩5分程度なので、全くストレスはありません。滑りやすい箇所があるので注意。

展望台

大きな岩の上が「展望台」。

先程の「うぐいす谷」よりも高い位置にあります。晴れていれば、眺めが良く気持ちの良い場所ですよ。皆さん、「てんぼう台」と書かれた標識のあたりで記念撮影。

黄金池

最後にもうひとつのパワースポットをご紹介。ロープウェイ仙娥滝駅の構内に「黄金池」と呼ばれる、黄金色の鯉が泳ぐ池があります。ロープウェイで下ってきて、改札を出る前に見学する事ができます。

鳥居下の大きな鯉の石像。”鯉の神様”なのだそう。すぐ近くには七福神の像も。

例によって、人影を見るや否や、わぁ~っと寄ってくる”鯉の大群”。しかし、この黄金色の鯉たちは縁起良さげですね。お賽銭をしてエサでもあげれば、いい事あるかな。

渓谷散策や水晶街道での天然石見物など、見どころ沢山の『昇仙峡』観光ですが、お時間があれば、ぜひ『昇仙峡ロープウェイ』で山頂のパワースポット巡りをされてみてはいかがでしょうか。

基本情報

・名称:昇仙峡ロープウェイ
・住所:山梨県甲府市猪狩町441
・電話:055-287-2111
・運行時間:4月~11月
      上り始発9:00,終発17:10
      下り終発17:30
      12月~3月
      上り始発9:00,終発16:10
      下り終発16:30
・料金:大人(中学生以上)往復/1,300円
    小人(小学生以下4才迄)往復650円
    ※3才以下は無料
     ※2023年11月時点
・駐車場:あり(無料)
・HP:昇仙峡ロープウェイ

【王滝・横谷観音・大瀧神社】秋の「横谷渓谷」プチ散策~蓼科・紅葉めぐり③

こんにちは。今回は『蓼科・紅葉めぐり』の第3弾、「横谷観音平遊歩道」と「横谷峡遊歩道」紅葉狩りのご紹介です。蓼科の紅葉名所として知られている『横谷渓谷』。紅葉の谷間をゆったりとトレッキングするには最適のエリアですよ。

横谷観音平遊歩道 案内図

このあたりには2ヶ所の無料駐車場があり、手前のほうが「横谷観音入口駐車場」、道の突き当りにあるのが「横谷観音駐車場」です。混んでいなければ、トイレもある「横谷観音駐車場」に停めるのが良いかと。

横谷観音駐車場

「横谷観音駐車場」奥には、デッキが整備された展望台がありました。

思いの外、ここの駐車場からの眺めが良かったです。赤や黄色に染まった山が綺麗。

大瀧神社

まず、遊歩道の途中にある『大瀧神社』を参拝します。
御祭神は、「諏訪大社」と同じ「建御名方命(たけみなかたのみこと)」。創建時期などの詳細は不明です。

社殿までの長~い階段。色づく木々を眺めながら、ゆっくりと参道を歩きます。

標高は1,570mもあるんですね。

社殿の四隅には、七年目ごとに行われる「諏訪大社」の御柱祭に合わせて、曳き建てられた”御柱”。

なんと御神体として祀られているのは巨大な「黒曜石」!

御神体

案内板によると、御神体の「黒曜石」は、冷山から人馬のみで曳行され、建立されたと伝えられています。冷山(つめたやま)とは八ヶ岳の冷山の事かと思いますが、八ヶ岳のあたりには、縄文時代の黒曜石鉱山があるので、昔、誰かが引っ張ってきて、祀ったんでしょうね。もともとは雨ざらしだったらしいのですが、2013年に社殿を整備したとの事。

さて、お次は「大瀧神社」のすぐ近くにある『横谷観音』の参拝へ。お堂の横の木々が、見事に紅葉していました!

横谷観音

1937年(昭和12年)、元陸軍中将の市瀬源助翁が、この地を訪れた際、美しい雄大な「横谷峡」に護国霊地を築こうと発願したのが、始まりらしい。安置されている「聖観世音菩薩像」は、茅野市出身の小川由加里氏が製作。

宇賀神

お堂の横にひっそりと置かれていた「宇賀神」。案内板によると、もともと『横谷観音』入口から2~3キロ離れた場所にあったようですが、当時、石仏の盗難が各地で頻発していた為、この地に移設されたらしい。苔と落葉に囲まれた石仏がいい雰囲気。何となく微笑んでいるようにも見えますね。

横谷観音展望台

お堂のすぐ先に、あづまやとベンチがあるのが見えますが、ここが『横谷観音展望台』。

紅葉した渓谷を見渡せる絶景スポットですね!渓谷の下のほうに、これから散策に行こうとしている「滝」が流れ落ちているのが見えます。

遠くに見えるは木曽の御嶽山。もう冠雪していますね。

横谷峡遊歩道

紅葉の時期の「横谷峡」の遊歩道散策は、秋の散策コースとして人気のようです。”滝めぐり”が良さげですね。渓谷を流れる渋川で、4つの滝「乙女滝」「おしどり隠しの滝」「霜降の滝」そして「大滝」を楽しめます。今回は、スケジュール上、全部を観て回れないので、「横谷観音展望台」から近い「大滝」を観に行く事にしました。「大滝展望台」までは、徒歩約15分。

遊歩道はだいぶ整備されており、歩きやすいですが、倒木や柵が倒れ掛かっていたり、落石がある箇所もあったので、ちょっと注意しながら進んで行きます。

王滝展望台

あずまやが見えてきたら、そこが「大滝展望台」です。そんなに広い場所ではありませんが、「大滝」を正面から眺められます。

王滝

「展望台」に到着。紅葉した木々の中を流れ落ちる、何とも風情ある景色。木々に遮られていて見えませんが、2段で流れ落ちる滝のようです。

ここの展望台のマイナスイオン指数は、2,500個/ccとの案内板。これ、面白いですね!マイナスイオン指数なんて初めて聞きました。滝壺のすぐ近くでは、25,000個/ccもあるらしいです。

「横谷渓谷」の中では、「大滝」が一番落差が大きく、20m以上あるようです。しかし、滝と紅葉のコラボはいいですね。
2023年は、遅めの紅葉になった為、10月下旬の現時点でも見頃かと思います。「横谷観音展望台」まで観光に来られた方は、ぜひ「大滝展望台」まで足を運んでみて下さい。

基本情報

・名称:横谷観音展望台
・住所:長野県茅野市北山
・電話:0266-73-8550
 ※茅野市観光案内所
・利用:見学自由
・駐車場:あり

【白樺湖】秋たけなわの湖畔散策~蓼科・紅葉めぐり②

こんにちは。前回に続き、長野県の「蓼科・紅葉めぐり」。今回は『白樺湖』の紅葉狩りです。標高約1,400mにある『白樺湖』は、八ヶ岳中信高原国定公園・蓼科高原にある農業用水を確保する為に整備された人造湖。このあたりの紅葉の見頃は、例年10月中旬から10月下旬ですが、「蓼科湖」同様、今年は少し遅れて、10月下旬から11月上旬になっています。

ビーナスラインの紅葉

『蓼科湖』から『白樺湖』をつなぐ山岳観光道路「ビーナスライン」から色づく山々を眺めながらの秋のドライブはおすすめ!道路沿いの見晴らしの良い場所、所々に駐車スペースが設けられており、紅葉狩りに立ち寄りながら『白樺湖』へ向かいます。

こんな小さな鳥居が設置されているフォト・スポットも!

女の神展望台

標高約1,700m、「ビーナスライン」沿いにある「女の神展望台(めのかみてんぼうだい)」。眼下に、紅葉した山々が広がり、遠くに南アルプスや八ヶ岳が見渡せる絶景ビュースポットです。

白樺湖

『白樺湖』到着。1周約4㎞の湖です。

まずは、「白樺リゾート池の平ホテル」周辺の散策。

遊歩道途中に立派な『白樺湖』の碑を発見。

林の中には紅葉したツタがあちこちに。これ、何気に綺麗。

蓼科山

「西白樺湖駐車場」付近に移動します。
湖畔からは、標高2,531mの「蓼科山」の眺めが見事!”諏訪富士”とも言われる「日本百名山」のひとつで、八ヶ岳連峰の北端にあります。

やはり、標高1,400mだといい感じに色づいています。燃えるような赤ですね。

紅葉したもみじの下に『白樺湖』の碑を発見。

御座岩(ございわ)

県指定の史跡「池之平御座岩遺跡」。
案内板によると、ここで先土器時代の石器や縄文時代の石器・土器・土偶・耳飾り、弥生時代の土器・土師器・須恵器・幣玉などの遺物が発見されたらしい。
また、戦国時代に武田信玄が、川中島進攻の時、休憩した岩として知られているようで、”信玄公ゆかりの地”の看板がありました。「蓼科山」と「御座岩」のコラボ写真が散策記念には良いかも。

参道入口

「御座岩」の対岸の畔に鳥居らしきものがあったので、散策してみる事に。「南白樺湖駐車場」のすぐ近く、ボート乗り場の脇に参道がありました。

湖の畔を進んでいくのですが、「池の平神社」は湖岸に隣接した小さな島の中にありました。中島と呼ぶらしい。

池の平神社

紅葉した林の中に小さな祠が見えてきました。

池の平神社

案内板によると、この地区の住民の幸せと繁栄を祈願すると同時に、この地に訪れた方の幸せと無事故を祈願する為、昭和30年(1955年)に創建されたらしい。天照大神、建御名方命、大山祇神などが祀られています。

対岸から見た時に気になった赤い鳥居。水辺の鳥居ってホント、味があります。
『白樺湖』の紅葉は、もうしばらく楽しめそうなので、蓼科で”紅葉めぐり”をされる方は、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

基本情報

・名称:白樺湖
・住所:長野県茅野市北山白樺湖
・電話:0266-73-8550
 ※茅野市観光案内所
・駐車場:あり

【精進の大杉】精進湖近くの神社に佇む「千年杉」

こんにちは。今回は、富士五湖のひとつ「精進湖」近くの神社境内に佇む、千年杉『精進の大杉』のご紹介です。マイナーな観光スポットなので、「精進湖」観光で訪れる方も、ほとんどは気づかないかも知れません。

本栖湖

「精進湖」に行く前に立ち寄った「本栖湖」。この日は富士山が綺麗に見えました!
写真を撮った場所は「本栖湖展望公園」。富士山撮影の人気のスポットです。千円札に描かれた富士山は、この公園のもう少し上の「中ノ倉峠」から眺めたものなんですね。

精進湖

「精進湖」駐車場に到着。『精進の大杉』にも駐車場はありますが、ここから徒歩でも5分程度です。「本栖湖」も「精進湖」も富士山世界遺産構成資産のひとつです。

「精進湖」は富士山撮影スポットとして人気の湖。湖が他の富士五湖と比べると小さい事もあり、波が立ちにくく比較的、湖面が穏やかなので、”逆さ富士”が見られやすいです。日の出の「精進湖」もおススメ。上の写真は、5年前の秋に観た、霧が晴れて、姿を現した富士山と日の出のコラボ。幻想的でした!

精進諏訪神社

湖畔から歩いて、程なく「精進諏訪神社」に到着。場所的には「精進湖」北岸に位置します。全国に約25,000社あるとされる「諏訪神社」のひとつです。精進地区の氏神として、昔から信仰を集めてきたとの事。

茅葺屋根の拝殿が、いい雰囲気ですな。創建など詳細は不明なのですが、本殿は、1843年に再建されたらしく、かなり昔から、この地に鎮座しているようです。
それにしても、拝殿に向かって左側の立派な杉の木が目を引きますね。

諏訪神社の大杉

この杉は富士河口湖町指定天然記念物「諏訪神社の大杉」。
根元の周囲10m、目通り幹囲約7m、樹高38mもある巨木です。樹齢の記載が見当たりませんでしたが、かなりの古木なのだろう。

精進の大杉

そして、「諏訪神社の大杉」の左手前にそびえ、周りを柵に囲まれた、国指定天然記念物『精進の大杉』を観賞。根元の周囲12.6m、樹高40m、樹齢は1200年ともいわれる古木・巨木です。

県内2番目の樹高を誇る『精進の大杉』ですが、看板を立てて、大々的に宣伝しているわけでもないので、観光されている方は、あまりいません。神社・古木に興味ある方は、「精進湖」観光の際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

基本情報

・名称:精進の大杉(精進諏訪神社)
・住所:山梨県南都留郡富士河口湖町84
・電話:0555-87-2651
 ※精進湖観光協会
・営業時間:見学自由
・駐車場:あり
・アクセス
-富士急行「河口湖駅」からバス
 ※精進湖経由本栖湖・下部温泉行「バス停 精進」下車徒歩3分