こんにちは。前回に続き山梨県・昇仙峡近くの神社巡り、今回は『金櫻神社(かなざくらじんじゃ)』の参拝録です。
『金櫻神社』は、山梨県甲府市と長野県川上村の境界線にある標高2,599mの名峰・金峰山を御神体とする山岳信仰の神社で、金峰山山頂に『金櫻神社』本宮が鎮座、今回参拝するのは「里宮」にあたります。
朱の大鳥居
前回ご紹介の「夫婦木神社」上社のすぐ近くに『金櫻神社』の参道があります。「夫婦木神社」の境内からも朱色の大鳥居が確認できます。
御祭神は、少彦名命(すくなひこなのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)。
『金櫻神社』のホームページによると、約二千年前の崇神天皇の御代、各地に疾病が蔓延、悪疫退散を祈願し、甲斐の国においては金峰山の山頂に少彦名命を祀ったのが始まりで、景行天皇の四十年に、日本武尊がこの社に詣で、須佐之男尊・大巳貴命の二神を合祀したとの事。
手水舎
朱の大鳥居をくぐると左手に手水舎。割と大きめです。ここから拝殿までは、なが~い階段を上っていきます。200段以上はあるかと。階段がしんどい方は、拝殿・本殿に隣接した場所にも駐車場がありますので、そこを利用する事もできますが、雰囲気の良いスギの木立を通り抜ける箇所があるので、出来れば階段を上って参拝する事をおススメします。
長い階段
参拝は11月上旬。イチョウが黄金色に紅葉していましたが、ここでは、そろそろピークを過ぎつつあり、階段はイチョウの葉っぱで埋め尽くされていました。
金櫻神社のスギ群
長い階段の中間のあたりにある「金桜神社のスギ群」。
”スギ群”のうち7本が、甲府市指定の天然記念物。推定樹齢700~800年、樹高は46~53mもあるのだそう。
昇龍・降龍 大石像
スギ群を抜けると、トーテムポールのような「昇龍・降龍」。ここまで上ってくると拝殿まで、あと少しです。
拝殿
この日は、拝殿前に特設舞台を設置中でした。秋の例大祭の準備みたいですね。現在の社殿は1959年に再建されたもので、旧社殿は、重要文化財に指定された本殿を含め、1955年に焼失してしまったらしい。
長い階段が続く参道を使わず、車で拝殿・本殿に隣接する駐車場まで上る場合は、この鳥居をくぐり、境内へ。
お賽銭箱の横にあった”ピンク色のハート形の石”。手を添えて祈願して下さい、と書かれていますね。『昇仙峡』らしい。国産水晶発祥の地として知られている『昇仙峡』に鎮座する神社らしく、『金櫻神社』は”水晶発祥の神社”と呼ばれており、この地で発掘され磨かれた「火の玉」「水の玉」と名付けられた二つの水晶が御神宝として、安置されています。
本殿
本殿をぐるりとひと回り。朱塗りの社殿が綺麗ですね。メンテナンスして、そんなに年月が経っていないのかもしれない。
御神木の「金櫻」と「昇龍・降龍」を見に行きます。
御神木 金櫻
今は秋なので葉っぱは落ちていますが、春になると白い花を咲かせる「鬱金(ウコン)の櫻」。『金櫻神社』の御神木です。昔から「金の成る木の金櫻」として崇められており、金運アップの神社として人気があるようです。
昇龍・降龍
もともとは、江戸時代に活躍した彫刻職人「左甚五郎」作の「昇龍・降龍」が施された本殿だったようですが、1955年に焼失してしまった為、現在、本殿の柱に巻き付いているのは復元品。龍が尻尾に巻き付けているのは水晶?
招福大黒天
1955年の火災の時に焼失した樹齢2000年のスギの木で彫られた大黒さま。なんかご利益がありそう!
遥拝所
境内から徒歩20分ほどの場所にある富士山と金峰山の「遥拝所」。富士山に雲がかかって拝めそうになかったので、今回は遥拝を断念。神社のホームページによると、だいぶゆっくり歩いて片道20分との事なので、思ったほど時間はかからないかも知れませんね。次回、桜が咲く季節に参拝してみたい神社なので、その時に行ってみようかな。
基本情報
・名称:金櫻神社
・住所:山梨県甲府市御岳町2347
・電話:055-287-2011
・駐車場:あり
・HP:金櫻神社