こんにちは。今回は東京・赤坂にご鎮座する『赤坂氷川神社』の参拝録です。
『赤坂氷川神社』は、1975年に元准勅祭社の中から、東京の鎮護と万民の安泰を祈る10の神社「東京十社」に選定された中のひとつです。
「厄除」「縁結び」の神社として、古くから知られていますが、「東京三大縁結び神社」の一つとして数えられている事もあり、”都内最強の縁結びパワースポット”ともいわれているようです!
一の鳥居(南側)
『赤坂氷川神社』はアメリカ大使館宿舎の向かいにあります。こちらは南側の参道入口です。参道左側に駐車場があります。駐車スペースは普通車9台ほど。
『赤坂氷川神社』の御祭神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむぢのみこと)。
東京十社めぐり
「東京十社めぐり」の案内板。
ここから一番近いのは、国会議事堂近くにある「日枝神社」。徒歩15分くらいです。
参拝時間を十数分程度にするのであれば、1日で十社参拝も可能ですが、じっくり参拝されたい方には、あまりおすすめできません。最低2日に分けての参拝がよろしいかと。
境内
境内の周辺は、雑居ビルや住宅に囲まれていますが、ここは緑豊かな静かなエリア。
三の鳥居
一の鳥居から、いきなり三の鳥居ですが、二の鳥居は東側の参道から参拝する際に、くぐります。東側参道は、参拝後に散策する事にします。
手水舎
手水舎には「花手水」と言う事で、生け花が飾られていました。定期的に生けられるんですかね。この日の作品は「小雪の花手水」。
楼門
楼門は朝6時からの開門。
社殿
創建は、天暦5年(951年)。東国を遊行していた蓮林僧正が、一ツ木村(現在の赤坂4丁目付近)で一夜を明かした時、夢の中でお告げがあり、この地に氷川明神を祀った事が始まり。江戸時代になり、8代将軍・徳川吉宗公の頃、紀州徳川家の中屋敷が赤坂にあった事から、氷川明神への幕府の信仰は高まり、吉宗公の命により、現在の地に社殿が遷されました。(引用元:赤坂氷川神社ホームページより)
なお、現在の社殿は、吉宗公の時代に造営されたもので、東京都の有形文化財に指定されています。
縁結ひ
”縁結びのパワースポット”らしく、「縁結ひ」の場所がありました。
願いを書いた紙を格子に結んで、成就を祈るんですね。
さくらんぼ結び
遠くから見た時、木に何か生っていると思ったら、「さくらんぼ結び」でした!
ちりめん根付のさくらんぼに、巫女さんが一つずつ赤い糸を結びつけているとの事。縁結びの願いを込めて、境内にある「願いの木(なぎの木)」に、さくらんぼを結び付けるようです。恋みくじが付いていますよ。
はりこ干支みくじ
可愛らしい十二支のおみくじ。自分の干支、その年の干支以外のおみくじも引いて、全種類並べたくなりますね。
一の鳥居(東側)
さて、お次は東側の参道付近を散策してみます。
一の鳥居を抜けると、二の鳥居の手前に階段があります。
階段を上り切ると、獅子山の上に佇む狛犬。
二の鳥居
そして、石灯籠の向こう側に立つのが二の鳥居。ここを進んでいくと南側参道と合流、右折すると三の鳥居です。
四合稲荷
二の鳥居に向かう階段手前にある「四合稲荷」。”しあわせいなり”と読みます。
参拝したのは12月上旬。この付近の紅葉が綺麗でした。
1898年(明治31年)に、近くに鎮座していた古呂故稲荷、地頭稲荷、本氷川稲荷、玉川稲荷の4社を合祀したことが、”四合(しあわせ)”の名前に由来するようです。
「四合神社」と命名したのは、勝海舟との事。四社を合祀したので「四合わせ」、幸福の「しあわせ」、そして「志を合わせる」をかけての命名だったと言うのが面白いですね。
西行稲荷
「四合稲荷」の隣りに鎮座しています。もともとは赤坂田町4丁目に鎮座していたとの事で、同じ町の5丁目に住んでいた西行五兵衛という者が、甲冑姿で、弓矢を携えて狐に乗った姿の鉄の像を拾い、御神体として安置したことが創建の由来と伝えられており、「火伏の稲荷」として信仰されてきたとの事。(引用元:赤坂氷川神社ホームページより)
太鼓橋
「四合稲荷」の向かいにある「太鼓橋」。ちょうど朝陽が差し込んできて、幻想的な雰囲気に。
大銀杏
推定樹齢450年の古木・大銀杏。港区の天然記念物です。幹周りは約7.5mもあるのだそう。
反対側に回ってみると、幹が空洞になった部分に焼け焦げた跡を確認する事ができますが、これは1945年の東京大空襲による焼損との事。乳根もスゴイですね。
半分くらいは落葉しており、ピークは過ぎていますが、イチョウの葉っぱでいっぱいの境内はいい雰囲気。
大銀杏近くにあるもう一本のイチョウ。こちらは、すでに落葉していますが、立派な御神木です。
九神社
昔、境内に鎮座していた「天祖神社」「春日神社」「鹿島神社」「八幡神社」「諏訪神社」「秋葉神社」「厳島神社」「金刀比羅神社」「塞神社」の9社を合祀した神社。
山車展示場・赤坂氷川山車
二の鳥居近くにある「山車展示場」。案内板によると、中に展示されている山車は、港区有形民俗文化財の「赤坂氷川山車」らしい。江戸時代の祭りの華は山車で、徳川将軍の上覧に際し、江戸城の城門をくぐるために、山車に作り込まれた人形がカラクリで上下するのが特徴なのだとか。時代の変遷とともに山車祭は衰退。
また、関東大震災や東京大空襲の被災により、山車から神輿に主役が変わる中、現存していた貴重な山車の修復・復元を行い、江戸の祭礼を現代に復活させるべく、地域全体で活動をしているとの事です。(赤坂氷川神社境内の案内板より)
都心の真ん中にご鎮座する”縁結びのパワースポット”『赤坂氷川神社』のご紹介でした。
基本情報
・名称:赤坂氷川神社
・住所:東京都港区赤坂6-10-12
・電話:03-3583-1935
・開門:6時~17時30分
※社務所9時~17時
・駐車場:あり(9台)
※マイクロバス以上は利用不可
※地域行事開催日は利用不可
・アクセス
-千代田線「赤坂駅」6番出口徒歩10分
-日比谷線「六本木駅」7番出口徒歩10分
-南北線「六本木一丁目駅」1番出口徒歩12分
・HP:https://www.akasakahikawa.or.jp/