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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【広徳寺(あきる野市)】黄金色に輝く大イチョウがお出迎えする秋の古刹へ

こんにちは。東京・あきる野市にある古刹『広徳寺』の参拝録です。
参拝のお目当ては境内に佇む大イチョウの紅葉の観賞。『広徳寺』は、車で5分ほどの場所にある「秋川渓谷」にも近く、この付近の紅葉めぐりには欠かせないスポットの一つです。イチョウの他にも東京都指定天然記念物の「カヤ」と「タラヨウ」もあり、見所満載の境内ですよ!

広徳寺境域

境内が東京都指定史跡になっている『広徳寺』。山号 龍角山、臨済宗建長寺派のお寺で、創建は応安六年(1373年)の古刹です。江戸時代には幕府から40石の朱印地が与えられ、約1万2千坪の境内地を保有していたとの事。

総門

あきる野市指定有形文化財の茅葺きの総門。現在の総門は江戸時代に建築されたらしい。

境内への入口は、総門横にあります。遠くに見えるのは山門です。

山門

これまた風情のある茅葺きの山門。総門同様にあきる野市指定有形文化財で、やはり、江戸時代中期の頃の建造物らしい。何と言っても、色づいたイチョウをバックした秋が素晴らしい!実に絵になる風景です。あきる野市の紅葉スポットとして、人気があるようですね。

大イチョウ

山門をくぐりぬけた所でお出迎えしてくれる、2本の大イチョウ。詳細は不明ですが、調べた限り、樹齢は300~400年くらいのようです。参拝したのは11月中旬。ちょうど見頃を迎えたタイミングでした。毎年、あきる野市観光協会が「秋川渓谷紅葉情報」を発信しており、それを参考にするといいタイミングで見られるかと。

山門の反対側から見ても絵になる風景!

鐘楼と大イチョウのコラボ。落葉して、一面黄金色に染まった境内も良さげ。

乳根がスゴイですね。かなり長く垂れ下がっているのが、高樹齢の証ですね。神々しい雰囲気を持った迫力ある2本のイチョウですが、なんだか、仁王像の阿形と吽形の役割を担っているかのよう。

本堂

本堂も茅葺屋根ですね。向かって右側の庫裏と本堂が連結されている構造も面白い。

本堂の裏側へ。茅葺き屋根に生えている”ススキ”がいいですねぇ。何とも味のある屋根です。穂が朝日に照らされて、風にユラユラ揺れているのがいとおかし。

広徳寺のタラヨウ

本堂裏にて、東京都指定天然記念物で都内最大の「タラヨウ」を発見。たまにお寺に植わっているのを見掛ける事がありますが、こんなにしげしげと眺めたのは初めて。

「タラヨウ」って”郵便局の木”なんですね。昔、仏教の経文を書くのに「タラヨウ」の葉を使っていたらしいのですが、ハガキの語源は「葉に書く=葉書」に由来すると言われており、なので、郵便局の木と言う事なのか。

広徳寺のカヤ

これも東京都指定天然記念物の「カヤ」。東京・多摩地域では最大らしい。

樹齢がどの程度なのか、案内板には書かれていませんが、樹高約24.5mの立派な「カヤ」です。境内の北側にあり、本堂から少し離れた場所に生えているので、見落としにご注意。

「秋川渓谷」の紅葉狩りとペアで散策したい、秋の『広徳寺』参拝のご紹介でした。

基本情報

・名称:広徳寺(あきる野市)
・住所:東京都あきる野市小和田234
・電話:042-558-1111
 ※あきる野市役所
・駐車場:あり
・HP:https://www.akirunokanko.com/
    ※あきる野市観光協会
・アクセス
-JR五日市線「武蔵五日市駅」より徒歩30分
 ※バスの場合、西東京バス「払沢の滝入口」「小岩」「藤倉」「数馬」または「上養沢」行きに乗車、「上町」下車徒歩15分