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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【横浜 専称寺】「古木・イチョウ」が佇む住宅街の小さなお寺

こんにちは。横浜市神奈川区にある『専称寺』へ参拝してきました。
閑静な住宅街の中にあるマイナーな小さなお寺ですが、推定樹齢400年のイチョウが二本あると聞いて、参拝してみる事に。古木からのパワーをもらいに行きます。

〇専称寺概要
・山号:松澤山
・院号:一向院
・宗派:浄土宗
・開山:元和二年(1616年)

江戸時代、1732年(享保17年)に開創された「旧小机領三十三所観音霊場」のひとつで、12年に一度の子年の春に一斉に御開帳になることから子年観音とも呼ばれています。お正月や祭事の時以外は、いつも閉まっていそうな山門。灯篭も含めて比較的新しそうです。境内には山門の横から入ります。

境内は整備が行き届いており、かなり綺麗。植木の剪定もまめに行われているようです。

本堂は、2019年に新築されたばかりのようだ。

青銅っぽい灯篭と、その奥にある枝垂れ桜。

枯山水的な小さな庭園。

さて、お目当ての”古木・イチョウ”をじっくり観賞。
樹齢400年もあれば、十分に名木古木に指定される価値はありそうですが、近くに記念碑も見当たらない。横浜市HPの名木古木指定一覧樹木にも記載されていないので、恐らく、横浜市に指定申請していないのかと。
ちなみに毎年9月30日が申請の締切で、基本的な指定基準は以下の通り。
1.樹齢は概ね100年以上であること。
2.隣地へ著しく越境していないこと。
3.市民が容易に鑑賞等できること。
4.公有地においては、街路樹でないこと。
5.環境省が指定している、要注意外来生物でないこと。
(引用元:横浜市HPより)

二本のイチョウが同時に、黄金色に染まる風景を想像していたのですが、二本同時の紅葉になりませんでしたね。実は『専称寺』に10日間で2度訪問しているのですが、本堂に向かって”右側のイチョウ”が紅葉真っ盛りの頃、”左側のイチョウ”はまだ青々としており、”右側のイチョウ”が落葉した頃、”左側のイチョウ”は、やっと黄金色に色づいてきました。しかし、10日程でこんなにも状況が変わるんですね。見頃はほんの束の間。

まだ落葉前の”右側のイチョウ”。

落葉後の”向かって右側のイチョウ”。
落葉して「乳根」が見やすくなりましたね。立派な「乳根」なので、確かに樹齢400年はあるのだろう。この地域の主である事は間違いなさそうですね。

向かって”右側のイチョウ”より、10日遅れて黄金色に色づいた”左側のイチョウ”。上部にまだ少し青さが残っています。

圓通閣の下でしばし休憩。色づく”左側のイチョウ”をゆったり観賞します。

イチョウ属の学名である「Ginkgo」 は、日本語の「銀杏」に由来していると言うのが面白い。また、街路樹としてこれだけポピュラーなイチョウが、国際自然保護連合の絶滅危惧種に指定されていると言うのも興味深いですね。太古の昔から生き延びてきたイチョウは、病害や虫害に比較的強く、大気汚染や火災にも強い樹木である事から、街路樹に活用されているようです。しかも晩秋の紅葉は視覚的にも綺麗だし。
身近な存在にして、人間よりも遥かに強い生命力を持つ生き物に驚くばかりです。

基本情報

・名称:専称寺
・住所:横浜市神奈川区菅田町766
・電話:045-471-6717
・駐車場:あり(スペース少)

アクセス

〇JR横浜線
『鴨居駅』より徒歩25分
※バス利用の場合
・「西菅田団地入口」より徒歩3分
・「ひまわり団地前」より徒歩3分

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