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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【村山浅間神社】かつての富士山・修験道の中心地に建つ「浅間神社」参拝

こんにちは。今回は静岡県富士宮市にある『村山浅間神社』の参拝録です。
全国に約1300社ある「浅間神社」のひとつですが、もともとは神仏習合の「興法寺」と言うお寺と関係があり、村山の地において、富士山における修験道の中心地として発展。明治時代の廃仏毀釈運動により廃止された後、神仏分離によって境内社富士浅間七社を相殿、「浅間神社」が建てられたとの事。

世界遺産

『村山浅間神社』は、富士山世界文化遺産の25個の構成資産のうちのひとつ。

ラザフォード・オールコック卿胸像

駐車場に記念碑と銅像が建てられているのを発見。この方、万延元年(1860年)に外国人として初めて富士山に登ったのだそう。
この像の奥にあるスペースが『村山浅間神社』の駐車場で、普通車30台ほどは停められ、かなり整備されています。公共交通機関を使っての参拝はかなり不便なので、車で行かれるのが良いかと。

駐車場近くに、こんな撮影スポットがありました!ここは地元の方が作ったんですかね。

社頭

駐車場から徒歩1分ほどで鳥居前に到着。
『村山浅間神社』の主祭神は木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)。他に大山祗命、彦火々出見命、瓊々杵命、大日霊貴(天照大神)、伊弉諾尊、伊弉冉尊祀られています。

参拝したのは10月。鳥居付近に彼岸花が群生して綺麗でした。秋の参拝はおススメです。

富士根本宮

扁額をよく見ると「富士根本宮」と書かれています。小さな神社ながら、なかなか格式が高いです。

二の鳥居をくぐって拝殿へ。

社殿

拝殿・幣殿は老朽化により、鉄筋コンクリート一部木造に建て替えられているらしい。

現在の本殿については、大正二年建て替えられたようです。

富士山興法寺大日堂

『村山浅間神社』の隣りにある江戸末期に建てられたとされるお堂「大日堂」。中には大日如来像や役行者の像が安置されています。
明治初年まで存在した「興法寺」大日堂。やはり、この大日堂に修験道が盛んだった当時の雰囲気が残っているせいか、ちょっと独特な雰囲気の境内です。

水垢離場

『村山浅間神社』の見どころのひとつである「水垢離場」。富士山への登拝者は、「竜頭ヶ池」という場所から水を引いたここで身を清めて登っていったらしい。昔のままの形で残されているんですかね。水垢離場を見下ろす石の上には、不動明王坐像がひっそり佇んでいました。

氏神社

村山修験の開祖「富士上人末代」は、「役ノ行者」修法を継ぎ幾百回の登頂を成し、頂上に大日寺を建て、山岳仏教の基礎を固め、自ら「大棟梁権現」と号し、村山の地にて即身仏になり守護神となった。「氏神社」はその霊を祀っており、高嶺総鎮守と称する。(境内の案内板より)

参道入口に大きな杉がお出迎えする雰囲気の良い場所です。

村山における富士山の修験道の開祖が祀られている神社なので、ここは外せませんね。『村山浅間神社』参拝の際は、「氏神社」をスルーしないように。杉に囲まれた静かで気がいいパワースポットですよ!

村山浅間神社のイチョウ

参拝を終え、境内を散策。『村山浅間神社』には2本の古木・巨木がありますが、そのうちのひとつが、この静岡県指定天然記念物のイチョウ。樹齢300年以上なのだそう。乳根が見事ですね!大きいものは長さ2mにも達しているらしいです。

乳結観音

幹の空洞部分の中には観音様が安置されていました!

村山浅間神社の大スギ

もうひとつの古木・巨木は、同じく静岡県指定天然記念物の「大スギ」。樹高は47m、推定樹齢は1000年との事。

富士山コーン

帰りがけに案内所前で見つけた「富士山のカラーコーン」。こんなのあるんですね。調べてみたら、富士宮市にある(株)アドラインが製作している「富士山コーン」という商品で、ネットでも購入可能でした。
なお『村山浅間神社』には、富士山世界遺産ガイドによる案内を受けることができる案内所があります。年末年始を除く、土日祝日の10時から15時のみの開館になりますのでご注意を。

今回は、神仏習合の雰囲気が境内に残る『村山浅間神社』の参拝でした!

基本情報

・名称:村山浅間神社
・住所:静岡県富士宮市村山1151
・電話:0544-22-1111(平日・市役所)
    0544-26-6713(休日・案内所)
・駐車場:あり
・アクセス
-JR身延線「富士宮駅」から車で約20分