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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【湧玉池・富士山本宮浅間大社】富士山の伏流水が湧き出た”御霊水”の清らかな池

こんにちは。静岡県富士宮市に鎮座する『富士山本宮浅間大社』の参拝録です。
4年振りの再訪になりますが、いつ参拝しても清々しい気分になる神社です。今回は、境内にある『湧玉池』を中心にレポートします。

二之鳥居

全国に1,300余社ある浅間神社の総本宮である『富士山本宮浅間大社』。
「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」構成資産の一つとして、世界文化遺産に登録されています。上の写真の鳥居は二之鳥居で、一之鳥居は、少し離れた「富士山世界遺産センター」に立つ鳥居なのだそう。
主祭神は、木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)です。由緒などの詳細については、以下をご参照。

楼門

鉾立石

昔、「山宮浅間神社」との間を往復する『山宮御神幸』の際、祭神が宿るとされる鉾を置く石が「鉾立石」と呼ばれたらしい。「山宮浅間神社」については以下をご参照。拝殿本殿が無い神社です。

拝殿・本殿

1604年に徳川家康公の寄造営したもので、本殿・拝殿ともに、現存している当時の建築物。

湧玉池

そして、国指定特別天然記念物『湧玉池』。冷たく透き通った水は、本当に綺麗です。富士山の雪解け水が1秒間に2.4キロリットルも湧き出ているんですね!『湧玉池』の名前が彫られた石柱の傍にかかる石橋は「神幸橋」。

『湧玉池』は下池と上池の二つがあり、下池は朱塗りの神橋の架かる開放的な場所、上池は、ひっそりと静まり返った場所にあります。まずは下池から散策します。

湧玉池(下池)

透明度がスゴイ!ここから湧き出た富士山の伏流水は、川になって町を流れていきます。

東鳥居

『湧玉池』傍の「東鳥居」の中に富士山を入れて、写真を一枚。

神路枚橋

「神幸池」の少し先にある「神路枚橋」。

神路橋

『湧玉池』のシンボル的存在の「神路橋」。水面に映る朱の橋が、いい雰囲気。

透明度抜群の池の底の水草と、水面に映る池のまわりに生える木々の緑が、実に素晴らしい!ずっと眺めていたくなる風景です。

厳島神社と稲荷神社

下池の小さな島の中にある「厳島神社」と「神路橋」近くにある「稲荷神社」。

『湧玉池』の魅力のひとつのカモたち。

そ~っと近づけば逃げません。かなり近くで観察する事ができますよ。池の真ん中の小さな島にある「厳島神社」の祠の近くで休んでいる事が多いかも。

湧玉池(上池)

少し雰囲気がかわり、静かな水面が鏡のように周辺の風景を映す神秘的な上池。

このあたりが池の水源になっているようですね。
かつて、富士山の登山者は『湧玉池』で身を清めてから登るという風習があったと伝えられていますが、ここは、何となくその雰囲気に合いますね。

水屋神社

末社の「水屋神社」。富士山御霊水をありがたく頂けるところです。

御霊水は、こんな感じに竹の筒から流れ出ており、器が必要な方は、200円程度のお賽銭をして、ペットボトルをいただく事もできますよ。

平成の名水百選

『湧玉池』を水源とする川は、神田川と言うらしく、”平成の名水百選”に選定されているとの事。神田川って言うと、どうしても東京・御茶ノ水あたりを流れる神田川を思い出してしまいます。あちらは、井の頭恩賜公園の池が水源でしたね。上の写真はちょうど、『湧玉池』と「神田川」の境界、川の起点になっている場所。水量が多く、涼を感じられるエリアです。

「浅間神社」総本社参拝の際は、少し時間を取って『湧玉池』散策する事をおすすめします。再訪したくなるパワースポットですよ!

基本情報

・名称:富士山本宮浅間大社・湧玉池
・住所:静岡県富士宮市宮町1-1
・電話:0544-27-2002
・開門時間:6時~19時(11~2月)
      5時半~19時半(3月/10月)
      5時~20時(4~9月)
・駐車場:あり
   ※普通車1時間/200円(1日1,500円)
 ※30分以内の出庫は無料(参拝者のみ)
 ※正月3が日、例大祭等の駐車場は臨時駐車場利用
 ※上記2023年10月時点
・HP:富士山本宮浅間大社:トップ
・アクセス
-身延線「富士宮駅」徒歩約10分