こんにちは。今回は東京都青梅市にある『塩船観音寺』の参拝レポートです。
すり鉢状の斜面に約2万本のツツジが咲き乱れる絶景スポットとして有名なお寺ですが、曼殊沙華が咲く9月中旬から10月上旬に、のんびり参拝するのもおすすめ。「東国花の寺百ヶ寺」の一つでもあり、「新東京百景」にも選定されています。
境内案内図
広い境内はこんな感じ。『塩船観音寺』のシンボル的な存在である大きな「平和観音像」が境内の一番奥にあります。重要文化財のお堂も多く、見応え十分の寺院です。
『塩船観音寺』は、山号 大悲山、真言宗醍醐派のお寺です。
お寺のホームページによると、大化年間(645~650年)に若狭国の八百比丘尼が、一寸八分の観音像を安置し、開山と伝えられています。なお、ご本尊は十一面千手観世音。
仁王門(山門)
国指定重要文化財の「仁王門」。茅葺屋根がいいですね。案内板によると室町時代のものらしい。
鎌倉時代に造立と推定される東京都有形文化財の仁王像二体。
「仁王門」をくぐり、参道を進みます。階段の向こう側にあるのは「阿弥陀堂」。
阿弥陀堂
参道両側の立派な木と「阿弥陀堂」とのコラボが絵になります。屋根は、改修したのかもしれませんが、「仁王門」同様、室町時代の建立とされる国指定重要文化財。
参拝したのは9月下旬。「阿弥陀堂」前は、彼岸花がたくさん咲いていました。
塩船観音の大杉
東京都指定天然記念物の「大杉」。樹高40mほどもあるのだそう。
薬師堂
茅葺屋根が魅力的な青梅市有形文化財の「薬師堂」。『塩船観音寺』には茅葺屋根のお堂が多いのが特徴なんですね。
「薬師堂」近くにあった「弘法大師」と「水子地蔵」。
「薬師堂」右側の階段を上って、「本堂」へ。
本堂(圓通閣)
そして、一際大きな茅葺屋根が大迫力の国指定重要文化財の「本堂」。やはり、室町時代に建立されたようです。苔むす茅葺屋根は味がありますね。
旧鐘楼
鐘楼堂も茅葺屋根!
境内の一番奥のエリアに到着。ここが”すり鉢状”になっている場所です。「護摩堂」「寺務所」などがあります。
護摩堂
観音池
「観音池」の向こう側に見えるのが「塩船平和観音」。ここからは若干急な上り坂になります。斜面のモコモコしているものは、みなツツジです。後程、「平和観音」下の展望台からの眺望をご紹介します!
七社権現社
招福の鐘
「平和観音像」までの参道途中にある「七社権現社」と「招福の鐘」。「招福の鐘」は鐘をつく事が禁止されている時間帯以外は、奉納料百円でつく事ができます。「2023年10月時点)
「招福の鐘」付近の参道沿いにも彼岸花が群生している場所がありました。
塩船平和観音
『塩船観音寺』開創1350年の記念行事として、2010年に建立された「平和観音像」。高さは11mもあるのだそう。
展望台からの眺望
「平和観音」直下の展望台からの眺めはこんな感じ。すり鉢状の斜面には、ツツジがぎっしりですね!今見ても壮観な眺めなのに、ツツジの季節は感動ものの絶景になるんでしょうね。
約2万本、20種類の早咲き・遅咲きのツツジが植樹されているらしく、シーズン中は長く楽しめるとの事。見頃は、例年4月中旬から5月上旬。「つつじ祭り」も開催され、多くの人で賑わうようです。『塩船観音寺』のホームページで、満開になったツツジの様子が紹介されています。
霞丘陵自然公園
9月下旬前後に『塩船観音寺』を参拝される方に、ぜひ立ち寄りをおすすめしたいのが「霞丘陵自然公園」。この公園の入口に曼殊沙華の群生地があります。
「仁王門」の右横の道を進んでいくと、すぐにお寺の「明王院駐車場」があり、その先に赤い絨毯のようにたくさんの曼殊沙華が咲き誇るエリアがあります。ここが、「霞丘陵自然公園」の入口みたいですね。意外にも規模が大きな群生地で、”彼岸花の隠れた名所”と言えるのかもしれませんね。
基本情報
・名称:塩船観音寺
・住所:東京都青梅市塩船194
・電話:0428-22-6677
・駐車場:あり
※つつじ祭り期間中は入山料必要
※つつじ祭り期間中は駐車有料
・HP:http://www.shiofunekannonji.or.jp/index.html
・アクセス
-JR青梅線「東青梅駅」徒歩33分
-JR青梅線「河辺駅」徒歩35分
※「東青梅駅」から西東京バス・都バス/塩船観音入口下車 徒歩10分