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【那古寺(那古観音)】海が見える境内が清々しい古刹参拝

こんにちは。今回は千葉県館山市の『那古寺(那古観音)』の参拝録です。
創建は、養老元年(717年)と伝えられている古刹で、坂東三十三観音巡礼の33番目の結願寺で、通称『那古観音』として親しまれています。

境内案内図

那古山の中腹にある境内からは、遠くに館山湾を臨みます。境内から、さらに高台にある「潮音台」と呼ばれる展望台へのルートがありますが、参拝した日は、斜面崩落の為、通行止めになっていたので、今回は断念。案内図にあるように「式部夢山道」を使えば回り込んで行く事も可能なようです。

那古寺の大蘇鉄

まずは『那古寺』の古木を観賞。駐車場近くにある本坊の右手前に植樹されている大蘇鉄。高さは約6m、館山市指定天然記念物です。根元のあたりで12本に枝分かれしているらしく、ボリューム感がスゴイ。樹齢150年以上なのだそう。やはり、館山・南房総のお寺には蘇鉄が似合います。

仁王門

駐車場から坂道を上る事1~2分程度で「仁王門」に到着。
『那古寺』は、山号 補陀洛山、真言宗智山派のお寺。御本尊は千手観音菩薩です。

重要文化財ではありませんが、何となく味がある金剛力士像。筋骨隆々ではなく、ちょっとスリムですね。

境内

広大な境内ではありませんが、雰囲気はこんな感じ。「仁王門」をくぐり、参道を進むと「観音堂」の側面に突き当たります。

手水舎

手水舎の龍が気に入り、写真を一枚。

阿弥陀堂

建立など詳細は不明ですが、古くて趣のある「阿弥陀堂」。

多宝塔

江戸時代中期に建てられた、千葉県指定有形文化財の「多宝塔」。多宝如来と釈迦如来が安置されています。

階段を上り、「観音堂」の正面へ。

観音堂

千葉県指定有形文化財の「観音堂」。『那古寺』のホームページによると、現在の社殿は、江戸時代中期の宝暦八年(1758年)年に再建なのだそう。御本尊の千手観音像の両脇には不動明王像と地蔵菩薩像が配されています。

よ~く見ると「観音堂」の屋根のあたりに不動明王?鬼?のようなものが座っているのを発見!

境内からの眺望

遠くに海が見える境内は、潮風が心地よく、ベンチに座ってしばし休憩。

「観音堂」裏には、いくつかのお堂があります。後ろが岩壁なので目を引きますね。下にある一番大きなお堂が「大黒堂」。階段上、正面にあるお堂が「岩船地蔵堂」、隣りが「竜王堂」。

岩船地蔵堂

一番気になったのが「岩船地蔵堂」。
舟型石に乗った地蔵菩薩が祀られ、舟の形をした石が奉納されています。

閼伽井と弁財天

境内を少し下ったところに小さなお堂と井戸を発見。「観音堂」へお供えする水を汲む井戸らしく、閼伽井(あかい)と呼ばれています。お堂には弁財天が祀られているとの事。

「あか井」の近くには、木彫り?の七福神のオブジェ。弁財天が祀られていると言う事で、七福神なのかと思いますが、トーテムポールのようで面白い。

「観音堂」「多宝塔」など文化財も多い『那古寺』ですが、千葉県館山市のお寺巡りの際には、近くにある「崖観音(大福寺)」と合せて回るのがおすすめです。

基本情報

・名称:那古寺
・住所:千葉県館山市那古1125
・電話:0470-27-2444
・駐車場:あり(無料)
・HP:https://www.nagoji.com/
・アクセス
 -JR内房線「那古船形駅」徒歩12分