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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【鎌倉 杉本寺】「苔の寺」は鎌倉最古のお寺

こんにちは。今回は「苔の寺」として知られる鎌倉の『杉本寺』の参拝レポートです。
板東三十三観音霊場及び鎌倉三十三観音霊場の第一番札所であり、鎌倉最古のお寺とされる天台宗の寺院。大きなお寺ではありませんが、苔むした境内の中にひっそりと佇む、しっとりした静かなお寺です。

参道入口

金沢街道沿いにある参道入口。「鶴岡八幡宮」から徒歩12~13分くらいです。
拝観は有料で、一般(高校生以上)は300円。(2023年1月時点)
なお『杉本寺』の山号は大蔵山、御本尊は十一面観音、別名「杉本観音」とも呼ばれています。『杉本寺』のホームページによると、鎌倉時代火災が発生した際、御本尊が、自ら庭内の大杉の下へ行き、火を避けたので、「杉の本の観音」と呼ばれるようになったとの云い伝えがあるそうです。

仁王門

情緒ある茅葺屋根の仁王門。

運慶 作と伝えられる仁王像。

振り返って、山門の茅葺き屋根を見ると、なんとまぁ見事な苔!
何十年?かに一度は葺き替えを行っていると思いますが、今の状態がいいですね。

大蔵弁天堂

仁王門をくぐり、すぐ右にある「弁天堂」。
昔より、この弁天尊をお参りすると、大きな蔵が建つほど富に恵まれると言う云い伝えがあるとか。(引用元:杉本寺HPより)

弁天堂の境内の端にも、ちょっと気になる”苔スポット”があり、写真を一枚。

苔の階段

そして『杉本寺』が「苔の寺」と呼ばれる所以である”苔むした階段”。
階段は苔の観賞用で、立入禁止になっています。本堂までは左横の階段を使います。

恐らく、相当昔に整備されたであろう階段のガタツキ具合に味があり、それに苔がむしている雰囲気が抜群にいいですね!しかし、いつから通行禁止になったんでしょうか。

「苔の階段」横の階段を上って、本堂へ。

「苔の階段」以外にも、ちょっと気になる苔むした石が、参道脇にあります。
特にお地蔵さんを囲むように並べられた石に付いた苔がいい感じ。

本堂

茅葺屋根が目を引く本堂。安置されている木造十一面観音立像のうち、2体は国指定重要文化財、本堂(観音堂)は、神奈川県指定文化財です。
なお『杉本寺』は、天平六年(734年)、聖武天皇の后である光明皇后の御願により、藤原房前、行基菩薩によって建立。
(引用元:杉本寺HPより)

五輪塔群

本堂に向かって右側にある「五輪塔群」。
南北朝時代の戦による足利方の戦死者を供養するために建てられた石塔なのだそう。

七地蔵尊

7体並ぶお地蔵様。「六地蔵」に加え、右の一番大きなお地蔵様は「身代地蔵尊」。やはり、お揃いの赤い前掛けが印象的ですね。

鎌倉の観光エリアで言えば「二階堂エリア」にある『杉本寺』。この地区のお寺めぐりの際には、すぐ近くの竹の寺『報国寺』もいっしょに拝観されるのが良いかと。

基本情報

・名称:杉本寺
・住所:神奈川県鎌倉市二階堂903
・電話:0467-22-3463
・拝観時間:9~16時
・拝観料:一般/高校生以上 300円
     中学生200円、小学生100円
 ※2023年1月時点
・駐車場:なし
 ※近隣コインパーキング利用
・HP:杉本寺 公式サイト
・アクセス
 -JR横須賀線「鎌倉駅」から徒歩25分
 バスの場合/京急バス「杉本観音」下車1分