こんにちは。今回は、街路樹がイルミネーションで装飾された夜の「丸の内ストリートギャラリー」の散歩です。
今年で21年目を迎える毎年恒例の街路樹の電飾イベント「丸の内イルミネーション」。例年11月中旬から翌年2月中旬の間に開催されますが、この期間ならではの”イルミネーションとパブリックアートのコラボ”を鑑賞しに行きます。
東京駅 丸の内口
夜の散歩のスタート地点は「東京駅」丸の内口。レトロな駅舎は、昼間見ても重厚感たっぷりですが、ライトアップされるとゴージャスな雰囲気も加わりますね。
丸の内仲通り
今回で21年目を迎えたなんて、意外と歴史のある「丸の内イルミネーション」。
「丸の内仲通り」を中心に、街路樹がシャンパンゴールド色のLED約120万球で飾られます。「丸の内仲通り」と言えば、三菱地所と彫刻の森芸術文化財団が進めるパブリックアートを展示する「丸の内ストリートギャラリー」のある通り。イルミネーションに彩られた街の夜景を楽しみながら、パブリックアートも鑑賞していきます。
気に入った作品を何点か、ピックアップしたので順番にご紹介。
「ニケ1989」
パヴェル・クルバレク作
「丸の内ストリートギャラリー」では最も大きな作品。
定期的に作品を入れ替えている三菱地所と彫刻の森芸術文化財団が進めるアートのプロジェクトも現在、第43回目なんですね。
「Trans-Double Yana(Mirror)」
名和晃平 作
夜に鑑賞すると、さらにカッコよく見えるこの作品、質感がスゴイ!
リーチマイケル
お馴染み、リーチマイケルの「アートベンチ」。躍動感を感じる作品ですね。
ラグビーのW杯から展示されているようなので、ほぼほぼ常設展示なのかな。リーチマイケルと言えば、髭がトレードマークですが、銅像だとあの手のヒゲは表現しづらいせいか、似ているような似ていないような…。
「私は街を飛ぶ」
舟越 桂 作
色彩豊かな彫刻なので目立ちますね。特に夜は。どなたをモデルにしたのか気になります。何となく、誰かに似ているような…。
「Matching Thoughts」
H&P.シャギャーン作
「われは南瓜」
草間彌生 作
「水玉模様」と「かぼちゃ」で有名な、あの草間彌生氏の初めての”石の彫刻”です。従来のカラフルなかぼちゃとは、ガラリと変わって黒御影石の作品。「丸の内ストリートギャラリー」の公式HPによると、耐久性に優れる半永久的に残る御影石で製作する事により、自身のテーマ「永遠」と重ね合わせたのだそうです。
小さな魚を大事そうに運ぶ女の子と金ピカの空を飛ぶ青い鳥
中谷ミチコ 作
長いタイトルの作品ですね。この作品は昨年、訪問した時には未設置だったので、今回が初めての鑑賞。女の子がスカートの裾に金魚を入れている微笑ましい光景ですが、観る位置を変えていく事により、女の子もいっしょに動くのです!
写真だとわからないのですが、鑑賞者が右に動いていくと、女の子も右側を向き、左に動いていくと女の子も同じように左側を向きます。
写真だと判別できませんが、実は一般的なレリーフとは異なり、凹凸が逆になっている作品で、女の子の部分が窪んでいる構造なんですね。それにより、鑑賞者の動きに同期するように女の子が動いて見えるようです。
作品の裏側はゴールドの鏡面仕上げになっており、イルミネーションが映りこんで綺麗ですね。”金ピカの空を飛ぶ青い鳥”…なるほどね。表側の”金魚の女の子”とは、全然違う雰囲気を醸し出しています。
「ルネッサンス」
キム・ハムスキー作
「展望台」
ジム・ダイン作
「恋人たち」
バーナード・メドウズ作
三菱一号館美術館前の広場にある作品。周りを建物に囲まれた中庭的な広場ですが、ここの樹木もイルミネーションで飾られているので、ゴールド色の作品に電飾が映りこんでゴージャス感がアップしています。
「丸の内イルミネーション2022」は、2023年2月19日(日)まで。シャンパンゴールド色の電飾とパブリックアートのコラボは、この期間限定ですので、夜に「東京駅」にお立ち寄りの際は、「丸の内仲通り」まで足を延ばしてみて下さい。
なお、イルミネーションが点灯されるのは、23時までです。
基本情報
・名称:丸の内ストリートギャラリー
・HP:丸の内ストリートギャラリー | Marunouchi.com
『東京駅』丸の内口より徒歩3分