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【神奈川県伊勢原市 日向薬師 宝城坊】古木・巨木が佇む「日本三薬師」参拝

こんにちは。今回は、神奈川県伊勢原市にある『日向薬師 宝城坊』の参拝録です。
諸説あるようですが、「日本三薬師」の一つとされています。
廃仏毀釈以前は「霊山寺」と呼ばれ、その後の正式名称は「宝城坊」なのですが、薬師如来の霊場として信仰を集めている事から、『日向薬師』の名称で広く知られています。

山門

この地域は、秋には彼岸花の群生地として知られています。そのすぐ近くにお寺の駐車場があり、山門までは徒歩3分程度。
Wikipediaによると、現在の仁王像は、天保四年(1833年)製作、伊勢原市指定文化財なのだそう。

日向薬師 宝城坊 概要
・山号:日向山
・宗派:高野山真言宗
・創建:霊亀2年(716年)
・本尊:薬師三尊

奈良時代に、行基により開山、かつては日向山霊山寺と呼ばれていたとの事。

日向薬師の寺林

山門を抜けると、山の奥までずっと続く参道。
この辺り一帯のスダジイ、モミ、タブノキ、杉などの木々は「日向薬師の寺林」として、神奈川県指定天然記念物になっています。

風情ある苔むす風景を見ながら、参道を進んで行きます。

本堂までの最後の石段。

『日向薬師 宝城坊』本堂に到着。

『日向薬師』は「かながわの景勝50選」にも選定。

本堂

国指定重要文化財の茅葺の大本堂。
建築された年代は、万治三年(1660年)。延享二年(1745年)に改修したらしいのですが、虫害や歪み等の老朽化により、平成22年から28年間に大規模な改修工事が実施され、現在に至ります。

参拝を終えて、境内の散策へ。

虚空蔵菩薩

知恵の菩薩として、人々に知恵を授けるとも言われる「虚空蔵菩薩」。
説明板によると「虚空蔵菩薩」は、丑・寅年に生まれた人々の守り本尊との事。
それにしても、幹が空洞になっている「シラカシ」がスゴイなぁ。

鐘堂

『日向薬師 宝城坊』の見どころのひとつである「幡かけの杉」がそびえ立っていますが、まずは「鐘堂」から見ていきます。
何とも風情ある茅葺屋根の鐘堂で、伊勢原市指定文化財なのだそう。鐘堂の鐘は、暦応三年(1340年)銘文を持つ、国指定重要文化財との事。

宝城坊の二本杉

神奈川県指定天然記念物の古木・巨木「宝城坊」の二本杉。「かながわの名木100選」にも選定されています。
説明板によると、足利基氏が幡をかけ、平和と幸せ・五穀の豊かな実りを祈った「幡かけの杉」として親しまれているとの事。

「二本杉」は、樹高33mと35m、胸高周囲6.3mと7.85m、そして樹齢推定800年の古木・巨木です。

見れば見るほど立派な杉。鐘堂とのコラボもいい雰囲気。古木から、沢山のパワーをもらえそうです。

宝物殿

「宝物殿」は写真撮影NGですが、収蔵されている仏像一覧の看板がありました。これだけの国指定文化財があるのは貴重ですね。
『日向薬師 宝城坊』は、伊勢原市の観光スポットとしては、少し目立たない存在ですが、一見の価値ありです。

基本情報

・名称:日向薬師 宝城坊
・住所:神奈川県伊勢原市日向1644
・電話:0463-95-1416
・駐車場:あり
・HP:http://hinatayakushi.com/

アクセス

〇車
・新東名「伊勢原大山IC」より約10分
〇小田急線
『伊勢原駅』よりバス
「日向薬師行」終点下車(神奈中バス)