ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

『東京・町田市』のパブリックアート巡りの散歩【町田中央図書館・芹が谷公園】

こんにちは。今回は、東京都町田市のパブリックアート巡りの散歩。
JRと小田急『町田駅』駅前から『町田中央図書館』を経由して『芹が谷公園』を目指す野外彫刻観賞の散策です。

JR町田駅まほろデッキ

今回の散策は、『JR町田駅』ペデストリアンデッキ「まほろデッキ」からスタート。
正面の建物は「町田東急ツインズ」。

「光の舞」

伊藤隆道 作

早速、「まほろデッキ」で最初のパブリックアート発見。
色々な所でよく見かける”動く彫刻”です。

説明板によると作者の伊藤隆道氏は、日本を代表する「動く彫刻」の第一人者だそう。
「箱根彫刻の森美術館」の有名な作品「16本の回転する曲がった棒」も同氏の作品でした。「光の舞」は時間帯により、時計回り、反時計回りに回転が変化するようです。

WALL ART PROJECT IN MACHIDA作戦

町田に関係するアーティストによって描かれるウォールアートによって町田の活性化を図っていく2018年からスタートした取組み「WALL ART PROJECT IN MACHIDA作戦」。写真は町田市在住のイラストレーター、本田亮氏の作品。町田のお店や碑を紹介したイラストのようです。
駅周辺の色々な所にウォールアートが点在しているみたいなので、じっくり探し回るのも面白いかも知れませんね。

「花吹雪」

北村 西望 作

「町田東急ツインズ」前にある彫刻・パブリックアート。
あの有名な長崎平和公園の平和祈念像を手掛けた北村西望氏の作品です。

調べて見ると同じ彫刻が、京都や札幌など色々な場所に設置されているんですね。
花吹雪の中、天女が舞っているのをイメージした彫刻のようです。

カリヨン広場

小田急線「町田駅」駅前の「カリヨン広場」に到着。
良く見かける「ロータリークラブ」の記念碑が設置されています。「国際ロータリー」は、会員が120万人以上の国際的な社会奉仕団体みたいですが、調べてみると、入会資格が大企業の管理職が望ましいとか、入会費も年間24万円と、お金持ち向けのボランティア団体の雰囲気があります。ライオンズクラブのほうがもっと庶民的で敷居も低いのかな。

「絹の道」の碑。
町田市は、昔、群馬県や埼玉県で生産された生糸を横浜へと運ぶ「絹の道」の拠点として栄えたんですね。

「WOMAN」

朝倉 響子 作

「絹の道」の碑の近くに彫刻・パブリックアート発見。椅子に座った女性の彫刻ですが、この角度からでは、この彫刻の面白さはわかりません。

何とまぁ長い脚!身長の6割くらいが脚ですね。初見の瞬間は、あまりにひょろ長いので違和感を覚えるのですが、見慣れると何だかやたらとカッコいい。

大黒天像

「カリヨン広場」の隅に”大黒天様”が佇んでいるのを発見。
町田駅周辺に「原町田七福神」と言う七福神めぐりがあるらしいです。

町田中央図書館

小田急駅前「カリヨン広場」から、「町田中央図書館」へ移動。
建物のまわりに3つのパブリックアートがあります。

「アポリネール記念碑」のための習作

オシップ ザッキン 作

図書館入口前に、ひとつ目のパブリックアート発見。何とも難解なタイトルである。

色々調べて見ると、「アポリネール」とは昔のフランスの詩人・美術文芸評論家だった人で、習作とは、文芸、絵画、彫刻、音楽などで、練習のために作品を作る事を意味するようです。
前衛芸術にずいぶんと関わりを持った人で、この分野では有名な方らしい。
この作品はそんな「アポリネール」に尊敬の念を抱いて製作された彫刻なのかと。彫刻が読んでいる本も「アポリネール」の詩集なのでしょうか。

「肩車」

工藤健 作

図書館入口前の階段を下って行くと、二つ目の彫刻・パブリックアート。

肩車の親子って感じでしょうか。ほっこりする彫刻ですね。

「であい」

六崎 敏光 作

3つ目のパブリックアート。ちょっとわかりずらいかも知れませんが、図書館裏の歩道脇に設置されています。

ちょうど朝陽があたり、金ピカで綺麗。宇宙人達の交遊って感じに見えます。

芹が谷公園

「町田中央図書館」から徒歩7~8分ほどで「芹が谷公園」に到着。

「芹が谷公園」の一角には「町田市立国際版画美術館」があるせいか、入口の公園名も版画っぽい”つくり”になっています。

12月上旬の園内はちょうど紅葉も見頃。

「my sky hole 88-4」

井上武吉 作

早速、パブリックアートを発見。大きな金属の球体です。何となくスターウォーズの”デス・スター”を連想してしまいました。

作品タイトルから推測すると1988年4月製作と言う事でしょうか。
この方の作品で、上野公園にある東京都美術館の入口付近に作品名「my sky hole 85-2 光と影」と言う似た金属球体が展示されています。『芹が谷公園』のはシリーズ2作目なのかな。

金属の球体に施された”穴”の中を覗いて、反対側の風景を見て見ます。

金属球体の中を覗くと、万華鏡のような世界が広がっていました。

「開かれた宇宙」

高橋清 作

「my sky hole 88-4」から階段を「国際版画美術館」方面へ下りきったところにあります。
勝手な推測ですが、確か「宇宙は膨張したり収縮したりしている」と言う理論があったと思いますが、それを形で表現した?ようにも感じます。

国際版画美術館

『芹が谷公園』内にある日本国内においては珍しい、版画中心の美術館として1987年に開館。彫刻「開かれた宇宙」のすぐ隣にあります。

「彫刻 噴水シーソー」

飯田善国 作

かなり大型のパブリックアートです。園内「虹と水の広場」に設置されています。

シーソーのように上下するオブジェから水が降り注ぐ仕組みになっています。真夏には子供たちの水遊びの場所になるんですね。

色々なマンホールの蓋

カラフルなマンホールの蓋を見つけたので、写真を一枚。
鳥の絵のマンホールの蓋は、町田市が2018年に30年振りに新しくした、カワセミと市の花であるサルビアを配置した、学生からデザインを公募したものらしい。
もう一つのポケモンのマンホールの蓋は、株式会社ポケモンが各地の来訪促進を目的に、全国に寄贈している「ポケふた」と呼ばれるもの。
『芹が谷公園』の「ポケふた」は、東京都内で初めての設置らしく、全部で6種類あるみたいです。

今回の散歩はこれにて終了。
町田駅周辺には、まだまだパブリックアートが設置されているところがあり、また次回散策して見ようと思います。

基本情報

〇町田中央図書館
・住所:町田市原町田3-2-9
・電話:042-728-8220

〇芹が谷公園
・住所:町田市原町田5-16
・電話:042-724-4399

アクセス

〇JR横浜線/小田急線
『町田駅』下車

Google Map
JR町田駅⇒カリヨン広場⇒町田中央図書館⇒芹が谷公園