こんにちは。数回に分けて『相模六社めぐり』を紹介しようと思います。
昔、奈良・平安の時代、都から各国々に派遣された国司は、その国に到着するとその国の主な神様にお参りをして平和と安全を祈願した事が、その地の”神社めぐり”の始まりとされているそうです。現在の神奈川県、昔の相模国において、以下の神社参拝が『相模六社めぐり』とされています。
相模六社
・一之宮:寒川神社
・二之宮:川匂神社
・三之宮:比々多神社
・四之宮:前鳥神社
・平塚八幡宮(五之宮格)
・総社:六所神社
『相模六社』めぐりは、車であれば1日でまわる事も可能かと思います。神格が高く、大きな神社からまわっていく、所謂、一之宮から順番に参拝するのが良しともされていますが、この場合、移動距離にだいぶロスが出てしまう為、1日で参拝するのは難しいかと思います。最初に参拝するのは一之宮『寒川神社』として、その後、効率的にまわるのであれば、以下のコースがお薦めです。筆者もこのコースで参拝してみました。
相模六社めぐりモデルコース
寒川神社⇒前鳥神社⇒平塚八幡宮⇒六所神社⇒川匂神社⇒比々多神社
二之宮の川匂神社と三之宮の比々多神社が、一之宮・寒川神社からずいぶん離れた位置にあり、移動距離及び時間にロスが生じるので、近い順にまわって行くのがベターかと。
今回は、神奈川県内において、鎌倉の『鶴岡八幡宮』に次いで2番目に参拝者数の多い相模国一之宮『寒川神社』。全国で唯一の八方除けの神社として有名です。八方除けとは、家相、地相、方位、日柄等からくる全ての悪事や災難を取除くご祈願の事です。
御祭神
寒川大明神
-寒川比古命(さむかわひこのみこと)
-寒川比女命(さむかわひめのみこと)
ご由緒
創建時期の詳細不詳ながら、雄略天皇の時代(456~479年)から続く、約1600年の歴史を有していると云われる。
社号標
参拝を開始。社格の高い”国幣中社”。
神池橋
神池にかかる太鼓橋は「神池橋」と呼ばれており、2011年に架け替えられたようです。
神池
神池には噴水があります。この日はちょうど、差し込んだ朝日が吹き上げた水を照らし、キラキラ輝いていました。
案内板
無料駐車場は完備されていますが、お正月の初詣期間中は大混雑の為、閉鎖される模様。初詣や年中行事以外は、そんなに混む事もなく、ゆったりと駐車できるのかと。
参道
綺麗に整備された参道を進んで、神門へ向かいます。
狛犬
神門
1993年竣工の比較的新しめの神門。
神門の外から見た拝殿。
神門をくぐると、”気のいい”空間が広がっています。回廊が素晴らしい。
社殿
1997年竣工の社殿。さすがに大きな神社なので拝殿も大規模。
方位盤と渾天儀
今回の参拝で一番気に入ったものです。案内板によると、方位盤・四神の彫刻・渾天儀(こんてんぎ)という八方除に因む三つの構造物の構成による記念碑との事。何とも興味をそそられる建築物です。
「方位盤」は東西南北、北東・東南・南西・西北の八方位をわかりやすいように八角形にして、その中心に、天体の位置や星などを測定した「渾天儀」を付けています。4隅には「渾天儀」を支える龍を配置した”しゃれた”造りになっているのがいいですね。もし、このミニチュア版が売っているのなら欲しい。
基本情報
・名称:寒川神社
・住所:神奈川県高座郡寒川町宮山3916
・電話:0467-75-0004
・駐車場:あり
・公式HP:http://samukawajinjya.jp/
アクセス
〇JR相模線
『宮山駅』より徒歩6分
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