こんにちは。今回は、埼玉県・浦和にご鎮座する『調神社』の参拝録です。
「つきじんじゃ」と読みます。地元の方達からは「つきのみや(調宮)」の愛称で親しまれているようです。調(つき)= 月(つき)の繋がりから、月待信仰との結びつきを強めていったとの事。さらには、月(つき)= ツキと結びつき、”ツキを呼び込む、縁起の良い幸運の神社”とも言われるように。2023年の干支は「うさぎ」、12年に一度の幸運を求めて、今年は参拝者が多いのかも知れません。
社号標と由緒板
御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊宇気姫命(とようけひめのみこと)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の三柱。
「調宮縁起」によれば、第10代崇神天皇の勅命により創建との事。また、由緒板に書かれているように、この神社には鳥居がありません。伊勢神宮へ納める貢物の搬入の妨げになる為、鳥居や神門は取り払ったと伝えられているようです。
狛うさぎ
JR「浦和駅」から徒歩10分ほどで、入口に到着。埼玉県道213号沿いにあります。
早速「狛兎」がお出迎え。
「調(つき)」と言う名前が、「月」と同じ読み方である事から、月待信仰と結びつき、神様の使いとされるウサギが「狛兎」として境内を守っているんですね。
このウサギさん達、狛犬みたいに”阿吽”の違いはあるのだろうか。
注連柱
緑豊かな境内。ケヤキ・ムクノキを中心とした鎮守の森で、「調神社の境内林」として、さいたま市の天然記念物に指定されています。
宮司像
参道を進むと、左手に宮司さんの像を発見。元調神社宮司・吉田英一と書かれています。どんな功績を残されたかは不明。浦和では有名な方なのだろうか。
手水舎
そして、手水舎の大きなウサギ!もっと小さなウサギの石像の手水舎は観た事がありますが、こんなに大きなのは初めてです。
調神社の境内林と社殿
社殿前に到着。緑が眩しいです。
社殿
安政年間に造営された古い社殿。
「ツキ」を呼び込むと言う事で、勝負運のパワースポットとして知られているみたいですね。兎年の今年は、12年に一度のチャンスなので、祈願される方も多いんだろうな。
参拝を終え、境内を散策。またまた”うさぎ”を発見。これは、昔に奉納された初代「狛兎」かも。
神楽殿
神楽殿の中には兎年の大絵馬。「うさぎ神社」のうさぎの大絵馬なんて縁起が良さそうですね。
神池
「神池」の真ん中に、水を注いでいる”ウサギさん”を発見。注いでいると言うより、噴き出しているって感じかな。この神社には、「調神社の七不思議」と言う云い伝えがあるらしく、その中に境内に蠅や蚊がいない…と言うのもある。これだけ水辺があるのですが、実際はどうなんだろうか。
池の畔にある赤い鳥居をくぐって、境内の奥へ。
稲荷神社
神池の奥にご鎮座する境内社の稲荷神社。社殿は調神社旧本殿らしく、さいたま市指定文化財なのだそう。
境内林の中にポツンと置かれた石像が気になり、写真を一枚。調べてみると、どうやら「素戔嗚尊」の石像らしいです。参拝に行かれる方は、ぜひ探してみて下さい。
『調(つき)神社』なんて、やはり社名がいいですよね。しっかりと参拝してきたので、「ツキ」が手に入ったかも。
基本情報
・名称:調神社
・住所:さいたま市浦和区岸町3-17-25
・電話:048-822-2254
・駐車場:あり(スペース小)
・アクセス
-JR「浦和駅」西口より徒歩10分