こんにちは。今回は埼玉県所沢市にある『荒幡の富士』のご紹介です。
富士山信仰のひとつの形として、富士山を模して造った人工の山「富士塚」は、東京都内にもたくさんありますが、『荒幡の富士』も明治時代初期に築かれた100年以上も歴史のある「富士塚」で、しかも頂上からの眺望が素晴らしい”登頂おすすめ”の「富士塚」です!
荒幡富士周辺
『荒幡の富士』の場所は、「西武園ゆうえんち」近くにあります。最寄りの駅は西武狭山線の「下山口駅」で徒歩15分くらいですが、西武山口線「西武園ゆうえんち駅」からも徒歩20分ほど。
荒幡富士市民の森 案内図
『荒幡の富士』は「荒幡富士市民の森」の中にあります。園内には、公園の中心的な施設「埼玉県狭山丘陵ふれあいの里センター」があり、自動車での訪問の際、ここの駐車場を利用できますが、センターから少し離れた場所にあります。駐車スペースは6~7台分と少なめ。周辺には予約制駐車場も何軒かあるようです。
駐車場の近くに「荒幡富士市民の森」の入口があります。看板の矢印に従い進んで行きます。
園内の散策路はこんな感じ。木々が生い茂る森を歩いていきます。市民の森は「西武園ゴルフ場」に隣接しているので、森の向こう側にはコースがあるのかも知れませんね。
荒幡富士
『荒幡の富士』に到着。駐車場から徒歩5分程度でした。富士山らしい形状の見事な富士塚ですね!18mほど土を盛って造り上げた人工の富士山で標高は119m。
荒幡富士 由緒
『荒幡の富士』のふもとには神社がありますが、これは「浅間神社」。所沢市のホームページによると、明治14年(1881年)に、村内の民心の統一をはかる為に、荒幡村にあった三島神社・氷川神社・神明神社・松尾神社の4社を、村社の浅間神社に合祀。さらに村の和を増大させるため、明治17年(1884年)から旧浅間神社の建つ場所にあった富士塚の移転作業を開始、明治32年(1899年)、15年の歳月をかけて「荒幡の富士」は完成。完成後も関東大震災により崩落するなど、様々な苦難に見舞われますが、そのたびに住民たちが復興に尽力し、今日まで原形の保存に努めてきたとの事です。
この鳥居をくぐって『荒幡富士』を登頂する前に、まず「荒幡浅間神社」を参拝します。
荒幡浅間神社
ここが「荒幡浅間神社」参道の入口です。
位置的には、社殿の後ろに『荒幡富士』がありますね。
「浅間神社」の御祭神と言えば木花咲耶姫命。「荒幡浅間神社」の創建年代は不詳ながら、「富士講」が盛んであった江戸時代の創建らしい。主祭神・木花咲耶姫命の他に旧荒幡村にあった神社の御祭神・少名彦命、素戔嗚尊などが合祀されています。
社殿に向かって左手に広場があり、そこから眺める『荒幡富士』が見事ですよ!ネットで調べると、住民たちがバケツリレーで盛り土したようなのですが、よくこんな立派な「富士塚」を造り上げましたね!
先程通り過ぎた鳥居をくぐり登頂スタート。
登山口には猿田彦大神。
登山道はしっかり整備されています。頂上までつづら折りの道が続きます。
拝殿・本殿を上から見下ろす高さまで上ってきました。
あっという間に五合目。
頂上直下からの眺め。
そして、山頂に到着!
山頂の中央に鎮座するのは石の祠。奥宮ですかね。思ったよりも広い頂上です。
遠くに見える山々の展望図。晴れていれば富士山を望むこともできます。この日は雲がかかっており、残念ながら確認することは出来ず。
頂上からの眺め
森の向こう側に「西武園ゆうえんち」のアトラクション・富士見展望塔(ジャイロタワー)が見えます。360度パノラマの眺望は気持ちいいですね。もともと狭山丘陵の高台に造られた割と大きめの富士塚なので、遮るものがないのが『荒幡富士』の魅力。ここは、富士山の遥拝所・パワースポットなのかも知れませんね。
基本情報
・名称:荒幡の富士
・住所:埼玉県所沢市荒幡748
・電話:04-2998-9373
・入園:見学自由
・駐車場:あり(6~7台)
※狭山丘陵いきものふれいセンター駐車場
・アクセス
-西武狭山線「下山口」徒歩15分