こんにちは。今回は東京・西多摩郡にある『神戸岩』のご紹介です。
東京唯一の村「檜原村(ひのはらむら)」のはずれにある秘境感たっぷりの渓谷は、東京都の天然記念物にも指定されています。名前に”神”が付けられている通り、ここは神々しい雰囲気の漂うパワースポットですよ!
神戸岩見学者駐車場
都道205号線(水根本宿線)を神戸園キャンプ場の方面にそれて、2㎞ほど走ると『神戸岩』駐車場に辿り着きます。駐車場の先は林道が続いていますが一般車両は通行止めです。駐車スペースは10台くらい。ここに車を停めて、渓谷入口まで歩いていきます。駐車場にトイレはあり。駐車場にある『神戸岩』の看板を見ると、切り立った岩壁が『神戸岩』なのかな。
正面の岩壁を見ながら歩くこと数分、『神戸岩』の全貌が明らかになってきます。
神戸岩
檜原村観光協会のホームページで調べてみると、”高さ約100mの岩盤が両側にそそり立つ奇勝「神戸岩」”と書かれていますが、やはりこの渓谷の岩壁のことのようです。露出した岩肌は、2億5千万年前のものらしい。
都天然記念物
渓谷の入口近くにあった天然記念物の碑。指定されたのは昭和35年(1960年)。
渓谷歩き入口
駐車場から徒歩2~3分で『神戸岩』の渓谷入口に到着。ガードレールの切れ目のところが遊歩道のスタート地点です。渓谷歩きはそんなに長くはなく、約60mほど。所要時間は15分くらいです。
『神戸岩』の名前の由来は、川下から見ると岩の扉が開きかけているように見え、その隙間の延長線上に大岳神社があることから、この場所を神域への出入口に見立て、神域の戸岩⇒神の戸岩⇒神戸岩になったという説が有力らしい。
目の前にど~んと現れたのは、こんな景色!小さな滝の横にあるのは、巨石の間に架けられた木の板と岩場のハシゴ!冒険心を掻き立てられますね。なお、散策は滑りやすい靴は危ないのでスニーカーが望ましいかと。
落差3~4mほどの滝ですが、水量も多く見応えがあります。
ハシゴを登って、渓谷の奥へ。
ハシゴを登り切ったところから振り返り、遠くの山々を眺めます。
鎖場
鎖場に到着。谷底の幅は4~5mほどでしょうか。渓谷と言うより峡谷ですね。
断崖絶壁の谷底は内側にえぐられている地形。それに沿うように鎖場が続いています。
なかなかスリリングな場所ですが、低学年の小学生でも保護者の方同伴なら大丈夫かと思います。
さらに峡谷の奥へ。
風情ある苔むす岩場を鎖をつたって進んでいきます。
何だか、本当に岩の扉が開きかけているように見えますね。静寂な山奥の中、渓流の音だけが聞こえ、神々しい雰囲気を感じます。
しかし、見れば見るほどダイナミックな岩場!よくもまぁ、こんな地形になりましたね。長い年月をかけてつくり出された自然のアートですな。
裏から見た”岩の扉”のような岩壁。2億5千万年の間にどんな変化をしてきたんでしょうね。
峡谷を抜けたところには小さな滝がありました!夏はここで涼がとれそう。
神戸隧道
帰りはこのトンネル「神戸隧道」を通って戻ります。このトンネルは素掘りのトンネルで、中でカーブしている為、出口が見えず、灯りも付いていないので真っ暗です!冒険の締めくくりには面白いですね。天井からは水滴が絶えず滴っていますので、濡れても良い洋服で散策するのが良いかも知れません。
東京とは思えない奥深い山の中にある『神戸岩』で、プチ・パワースポット巡りをされてはいかがでしょうか!
基本情報
・名称:神戸岩
・住所:東京都西多摩郡檜原村神戸
・電話:042-598-0069
※檜原村観光協会
・駐車場:あり(無料)トイレ有
※約10台程度
・アクセス
-西東京バス
「神戸岩入口」下車 徒歩約40分