こんにちは。今回は、山梨県大月市・笹子峠の「矢立の杉」のご紹介です。
甲州街道の旧道が通る笹子峠の山中にある樹齢1000年以上といわれる杉の古木なのですが、存在感抜群の巨木でした!
「矢立の杉」遊歩道入口
車で甲州街道を大月から勝沼方面へ向かう際、笹子トンネル手前を左折して「旧甲州街道」(現在は、山梨県道212号/日陰笹子線)を進む事、4キロほど。山奥の道路脇に大きな看板が見えてきます。ここが「矢立の杉」遊歩道の入口です。
ちゃんとした駐車場はありませんので、道の傍らの駐車できそうなスペースに車を停めます。近くに仮設トイレはありました。
この看板から「矢立の杉」までは約100m。
どうやら「矢立の杉」は、俳優・歌手の杉良太郎さんと関係が深いようですね。
調べてみると、杉良太郎さんが舞台の脚本を執筆中に、「矢立の杉」の事を知り、ストーリーに取り入れ、また自らが作詞・作曲した歌までつくってしまったようですね。杉さんにとって、ここは”運命の地”なのだそう。
綺麗に整備された遊歩道を下って行きます。
遊歩道入口からすぐに、ウッドデッキの休憩スペースに到着。1分もかかりません。
杉良太郎さんのコーナー。「矢立の杉」歌碑と杉さん寄贈の石仏です。
歌碑
初めて知りましたが、作詞・作曲の「大地 良」って、杉 良太郎さんのペンネームなんですね。
身代わり両面地蔵菩薩
人々の安全と平和のシンボルとして、杉良太郎さんから寄贈された「身代わり両面地蔵菩薩」。両面に顔がある石仏で、表の顔は杉良太郎さんの顔、裏面は、妻の伍代夏子さんの顔をモチーフに製作されたのだそう。
ゼンマイ式音声ガイド
観光地でたまに見掛ける「ゼンマイ式音声ガイド」。「矢立の杉」の基本情報と「矢立の杉」のメロディーを聴く事ができます。
デッキの向こう側に、圧倒的存在感の杉を発見!
矢立の杉
スゴイ巨木ですね。樹齢1000年を超すといわれる、この杉の木は、平安時代の頃、この地に生えたのだそうです。戦国時代になると、笹子峠を通って合戦に赴く武士たちが、必勝を祈願して、この杉の木に矢を射った事から「矢立の杉」と呼ばれるようになったとの事。近くまで見に行く事にします。
樹高約26.5m、目通り幹囲は約9mの巨木です!
なお、現在は樹幹が空洞になっている事もあり、杉の周囲にはロープは張られており、触る事はできません。
山梨県の天然記念物に指定されています。
「矢立の杉」の周囲をまわって、じっくりと観賞。山の斜面に近いところに立っていました。上の写真の向かって左側は谷になっています。
神々しい雰囲気が漂っていますね!
幹に穴のあいた部分を見てみます。地上約22mのところで折損しており、木の中は空洞になっているとの事。
空洞になっている部分は柵が設けられており、杉の延命の為、立入禁止です。
車じゃないとアクセスしずらい場所にある『笹子峠の矢立の杉』ですが、山梨観光の際は、ちょっと足を伸ばして、ドライブがてら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
基本情報
・名称:矢立の杉
・住所:山梨県大月市笹子町黒野田
・電話:0554-22-2942
※大月市観光協会
・営業時間:見学自由
・駐車場:駐車スペースあり
※車数台分/道路脇のスペース
・アクセス
-中央道/大月ICから車で40分
-JR中央本線「笹子駅」徒歩約2時間