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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

「神社」と「ダム」と「巨木」をめぐるドライブ【神奈川 出雲大社~丹沢湖~中川の箒杉】

こんにちは。コロナもだいぶ落ち着いてきたので、神奈川県の中西部から西部へドライブに行ってきました。
今回のコースは次の通り。自然豊かな”神奈川県の奥地”をめぐってみます。
『出雲大社相模分祠』~『丹沢湖・三保ダム』~『中川の箒杉(ほうきスギ)』

出雲大社相模分祠

大国主大神と事代主大神を主祭神とする『出雲大社相模分祠』。相変わらず”気”の良い境内でリピート参拝したくなる神社です。エメラルドグリーンと白のツートンカラーの鳥居も印象的。『出雲大社相模分祠』の創建は明治時代、出雲の大神の御分霊を勧請したのが始まり。

「花手水」が、風情あり和みます。

境内は、もう七五三モード。記念撮影用のパネルが設置されています。

島根の『出雲大社』には及ばないものの見事な”しめ縄”。

二礼四拍手一礼

普通の神社における拝礼作法は「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社は「2礼4拍手1礼」。
出雲大社のHPによると、年1回、5月14日の例祭では、古くより無限を意味する「8」を重んじ、神様に対して限りない拍手を「8拍手」として行う事を拝礼作法としますが、平素、日常的には「8拍手」の半分の「4拍手」で神様をお讃えするとの事。
また、参拝の際には、出雲大社ならではの「神語」も唱えます。
『さきみたま くしみたま まもりたまい さきはえたまえ』
3回繰り返すと、何となく”祈り”が通じているような気がしてきました。

龍蛇神の社

「龍蛇神の社」が御鎮座する「千年の杜」の入口。「千年の杜」とはふるさとの森の再興の為、境内に植樹された木々が育ち、森になった場所です。

鳥居のオブジェ

「千年の杜」の入口にある3本足の鳥居のオブジェ。鳥居の三本の足はそれぞれ「水」「緑」「人」を表しているそうです。

「千年の杜」の一番奥には、杜の守り神として「龍蛇神」が祀られています。
大国主大神のお使いで「縁結びの神様」「幸福を授ける神様」との事。

ゆずりの水

「ゆずりの水」と呼ばれる全国名水百選にも選定されている「秦野の名水」の水汲み場。「龍蛇神の社」の前にあります。秦野市には「秦野盆地湧き水群」が市内に点在しています。

御嶽神社

日本武命 ・大己貴命 ・少彦名命 ・櫛真智命をお祀りする境内社「御嶽神社」。創立年歴は不詳であるが、建久三年(1192年)頃より、この地平沢村の鎮守神であったらしい。

御神木・千年の大ケヤキ

秦野市文化財指定木で、樹齢1000年とも云われる御嶽神社の境内にある御神木。周囲約4.8mの立派な巨木です。

秦野七福神

「南はだの村七福神」が正式名称で、『出雲大社相模分祠』には「ダイコク様」、『御嶽神社』には「えびす様」がいます。

大黒様

手水舎近くの「千年の杜」入口に御鎮座する”ダイコク様”。

えびす様

御嶽神社境内にある「厄除けえびす」。案内板によると平成二十三年(2011年)に関東地方を襲った台風15号は神奈川県に甚大な災害をもたらし、御嶽神社においても倒木などにより甚大な被害を受けたが、えびす様だけは難を逃れた為、「厄除けえびす」と呼ばれているそうです。

ももちゃん

神社のマスコット的存在?のヤギの”ももちゃん”。鳥居の手前、参道脇の小屋で飼われています。女の子で令和2年生まれだそうです。
”めぇーめぇー”と引っ切り無しに鳴いているので、見に行くと、柵から首がとれなくなって身動きができない為、鳴いていたみたいです。この後、神社の方に助けられていました。首を突っ込んだはいいが、抜くときはツノが引っかかって抜けないらしく、一日の内に何度か、この状態になってしまうと神社の方が苦笑いされていました。

『出雲大社相模分祠』の参拝を終え、『丹沢湖』へ向かいます。

丹沢湖・三保ダム

『丹沢湖』に到着。
『丹沢湖』は『三保ダム』の建設によって誕生した人造湖。まずダムの上部付近の駐車場に車を止めて散策します。

『三保ダム』の石碑。ここから遊歩道を通って『丹沢湖』の畔とダム放流口上部まで歩いていきます。

左側がダムの斜面、右側は『丹沢湖』。開放的な場所で、風が心地よいです。

遠くに見える橋は『丹沢湖』のシンボル的な存在でもある「永歳橋」。かながわの橋100選に選定されています。
ダム湖百選

『丹沢湖』は「ダム湖百選」に選定されているほかに、「かながわの景勝50選」でもある風光明媚な場所です。

ダムの放流口の事を正式には「洪水吐(こうずいばき)」と呼ぶそうです。

「洪水吐」から下流を見下ろします。

今度は、ダムの天辺からダムの下まで下り、ダムを下から見上げてみようと思います。ダム斜面に整備された遊歩道を通って、「ダム広場」へ下って行きます。ダム広場にも駐車場がある為、『丹沢湖』の畔まで上ってくる事もできます。

ダム広場

ダム広場の案内板。思っていたよりも広い。

ダム広場駐車場の階段を下ると、手前に彫刻があり、奥には開放的な芝生の空間が広がっていました。ピクニックができそうですね。

広場には、昔、ダム建設や発電に使用されていた部品が展示されています。

記念撮影用のフォトフレームも。三保ダムのHPには、「ダムカード風フォトフレーム」と紹介されていました。ダムカードの存在は知っていましたが、そのデザインを見るのは初めて。フレームの右上に”FWP”とあり、何だろうと思って、国土交通省のHPで調べてみると、ダムの目的を表すものである事が判明。
F:洪水調整、N:河川の正常な流量の維持、W:上下水道、I:工業用水、A:かんがい、P:発電

三保ダム

『三保ダム』を正面から見ます。ダム・マニアならずとも巨大な建造物を前にすると、やはり感動しますね。

『丹沢湖・三保ダム』の散策を終え、『中川の箒杉(ほうきすぎ)』へ向かいます。

中川の箒杉(ほうきすぎ)

『丹沢湖』から県道76号線を中川方面へ6㎞くらい進んでいくと、遠くから見ても一目で”巨木”とわかる杉が目に飛び込んできます。
杉の木のほうへ上って行く脇道がありますが、県道76号線をそれて、その脇道へ入ってしまうと駐車場がありませんので、脇道には入らずに、300m程度、県道76号線を進んで「箒杉公園駐車場」に向かいます。

箒杉公園駐車場

程なく「箒杉公園駐車場」に到着。駐車場は10台ほど駐車可能なスペース。

清流が傍を流れる静かな山間にあります。

開けた丘の上に佇んでいる様が、巨木ぶりを際立たせていますね。

箒杉の水

箒杉の真下から、「箒杉の水」と呼ばれる天然水が湧き出ています。「箒杉」が根を張る地下を通って湧き出ているとの事。推定樹齢2000年と云われる「箒杉の水」は、長寿のご利益もある?

『中川の箒杉』に到着。鳥居が見学の入口です。

国指定天然記念物で「かながわの名木100選」にも選定。

神々しい雰囲気がありますね。早速、階段を上り、間近で「箒杉」を見てみます。

御鎮座する神社は「熊野神社」。

国指定天然記念物の碑。

樹高約45m、幹回り約12m、樹齢推定2000年の神奈川を代表する、堂々たる”古木・巨木”です。スゴイ存在感に圧倒されます。

「箒杉」は柵で囲まれていて触れる事は出来ませんが、柵のまわりを1周できる散策路が設けられています。

「箒杉(ほうきすぎ)」の名前は、木の形が、”ほうき”に似ていた事から、そのように呼ばれた、あるいは、昔この地が「宝木沢(ほうきさわ)」と呼ばれていた事からきているのか諸説あるらしい。

箒杉のすぐ隣には、グランピング施設がありました。このあたりは場所柄、キャンプ場が多いのですが、まさかこんなところにですね。
「西丹沢 民宿喫茶 箒沢荘」が運営するグランピングエリアとの事。箒杉の近くには、民宿と茶屋の2軒のお店があります。

今回のドライブはこれにて終了、『丹沢湖』周辺は紅葉が綺麗なエリアなので、次回、紅葉狩りのレポートが出来れば…と考えています。では。

基本情報

〇出雲大社相模分祠
・住所:神奈川県秦野市平沢1221
・電話:0463-81-1122
・駐車場:あり
・公式HP:https://www.izumosan.com/

〇丹沢湖・三保ダム
・住所:神奈川県足柄上郡山北町神尾田
・駐車場:あり

〇中川の箒杉
・住所:神奈川県足柄上郡山北町中川
・駐車場:あり
 ※箒杉公園駐車場利用(10台駐車可)

アクセス

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出雲大社相模分祠⇒三保ダム⇒中川の箒杉