ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【柿田川公園】神秘的なコバルトブルーの湧水は富士山伏流水

こんにちは。今回は静岡県・三島近くにある『柿田川公園』の散策です。
「柿田川」は流れるほぼ全ての水が湧水で、国の天然記念物にも指定されている清流です。河川が天然記念物なんて、非常に珍しいのですが、この湧水は富士山の雪解け水や雨水が湧き出てきたもの。公園内のいたるところで、澄んだ水が湧き出てくるのを観察する事ができますよ。

柿田川公園

『柿田川公園』は、国指定天然記念物「柿田川」を眺めながら、散策ができる遊歩道を整備したエリア。公園への出入りは自由です。

柿田川湧水群

「名水百選」に選定されている『柿田川湧水群』。1日100万tも湧き出ているのだそう。「柿田川」は長良川、四万十川に並んで「日本三大清流」のひとつに数えられています。また、一級河川なのですが、全長は1.2㎞しかなく、”日本で最も短い一級河川”らしい。

案内図

園内はこんな感じ。
最初に「第一展望台」を観て、その後「第二展望台」「貴船神社」「木製八つ橋」を散策する事に。特に「第二展望台」の青く澄んだ湧水が最大の見どころです!

芝生広場付近

『柿田川公園』正面入口付近の様子。
どなたが詠まれたのか柿田川の詩が刻まれた立派な石碑。
「天地のゆたけき  心ここにあり  この富士の山 この柿田川」

第一展望台

まずは「第一展望台」を散策。

透明度が高いですね!富士山の湧水スゴイ!

三島溶岩がもたらす湧水

約1万年くらい前に富士山が噴火した時に溶岩が流れて下り、三島付近にまで到達。「三島溶岩」と呼ばれる溶岩は、その後、土砂などにより埋もれてしまうが、富士山の雪解け水や上流に降った雨は、「三島溶岩」の中を流れ、地下水となり、溶岩の末端に位置する三島や柿田川から湧き出て来るらしい。

「名水百選」「日本の自然100選」

「名水百選」と「日本の自然100選」の認定書の看板がありました。

第二展望台

次に「第二展望台」を散策します。レンガの壁から、ぽこっと突き出た所から、下を見下ろすとビックリする光景が…。

このコバルトブルーの湧水…滅茶苦茶、神秘的ですね!何だか、吸い込まれてしまいそうな青さです。湧水場が円形になっているのは、昔、工場の井戸として使われていた為らしいです。

よ~く、旧井戸の底を見ると、砂が動いて、地下水がコポコポと湧き上がってくるのが確認できます。『柿田川公園』最大の見どころを絶対に見逃さないように‼

貴船神社

公園内にご鎮座する「貴船神社」を参拝します。
京都・貴船神社総本宮の分社ですが、水源を守り、水の供給を司る「水の神様・高龗神(たかおかのかみ)」を祀っています。”水つながり”なので、貴船神社なんでしょうね。

水みくじ

水に浸すと占いの結果が浮き出てくる、お馴染み「水みくじ」。ただ、京都・貴船神社では「水占みくじ(みずうらみくじ)」と言うんですよね。

水五訓

富士山がデザインされた御影石の立派な碑を発見。豊臣秀吉にも仕えた天才軍師・黒田官兵衛の「水五訓」が刻まれています。これも”水つながり”ですね。
一.自ら活動して他を働かしむるは水なり
一.障害に逢ひて激しくその勢力を倍加するは水なり
一.常に己の進路を求めてやまざるは水なり
一.自ら潔くして他の汚濁を洗ひ清濁併せ容るは水なり
一.洋々として大海を充たし発して雲となり雨と変じ凍りては玲瓏たる氷雲と化してその性を失はざるは水なり

湧水広場

「貴船神社」から散策路を少し下ったところにある「湧水広場」。

ぽこぽこ湧き間

水が湧き出て来る「湧き間」を観察する場所もあります。

船付場

散策路をさらに進むと、湧水が溢れ出る井戸跡がありました。あちこちで富士山の伏流水が、こんこんと湧いているんですね。

八つ橋

「八つ橋」と呼ばれる木造の橋の散策路から「柿田川」を眺めます。

対岸まで数十メートルはある川ですが、湧水がこんなに立派な河川になってしまうんですね。

湧水の道

公園の散策を終え、隣接する「湧水の道」に立ち寄ります。カフェや食事処、ビジターセンターなどがあります。駐車場のすぐ隣です。

富士山百年水

ミネラルウォーターも豆腐も美味しそう。”富士山百年水”ってネーミングがいいですねな。

清水町のイメージキャラクター「ゆうすいくん」。
もしかしたら、頭の形は富士山なんですかね。清水町のホームページを見ると”テーマ曲”や”ゆうすいくん音頭”まであるようです。

ちょっと気になるカフェ。

記念撮影にはピッタリの映える小物がたくさんディスプレイされています。

看板にしがみつく猫ちゃんが可愛らしく、写真を一枚。

レトロな外観が目を引きますね。ここは昔の蔵を改装した喫茶店で「湧水コーヒー」「湧水紅茶」などがあります。

ここも古民家を改装したお店かな。名物・とうふアイスクリームなんて惹かれますね。

湧水汲み場

とうふアイスのお店の前にある「湧水の汲み場」。そのまま飲めるとの事なので、ペットボトルを用意すれば、お持ち帰りできますね。自宅で「湧水コーヒー」を飲む事にしようかな。
三島観光の際には、ぜひ立ち寄りたい『柿田川公園』のご紹介でした。

基本情報

・名称:柿田川公園
・住所:静岡県駿東郡清水町伏見
・電話:055-981-8224
・入園:見学自由
・駐車場:あり(有料)
   ※8時30分~16時30分(入庫16時迄)
 ※普通車/1回200円
 ※2023年10月時点
・アクセス
-JR「三島駅」からバス
※「柿田川湧水公園前」下車徒歩1分