こんにちは。今回は静岡県・JR三島駅からも徒歩でアクセス可能な『割狐塚稲荷神社』の参拝録です。
いわゆる地域の稲荷神社なのですが、一万年前に噴火した富士山から流れ出た「三島溶岩流」の末端に形成された溶岩の丘に建てられている神社なんです!
「わりこづか稲荷神社」と読みます。
主祭神は宇賀御魂神(うかのみたかのかみ)。大田命(おおたのみこと)、大宮女神(おおみやのめのかみ)が相殿神として祀られています。近隣に住む方々から崇敬を集めていそうですね。
参道入口
この地に古くから鎮座しているようで、寛永元年(1624年)の勧請と云われています。
写真は神社の正面入口です。社号標の後ろにあるのが社務所、社務所前の空き地が駐車場です。
手水舎と千本鳥居
手水舎のすぐ先には「千本鳥居」。
綺麗な朱塗りの鳥居が青空に映えます。鳥居のメンテナンスもしっかりとされているようです。この参道が表参道なんですかね。
「溶岩塚」と呼ばれる溶岩の丘は、こんなこんもりとした小さな森の中にあります。
さきほどの表参道とは別に、この森の下に連なる鳥居をくぐっても社殿に行く事ができますよ。
溶岩塚の千本鳥居
「溶岩塚」は、おおよそ周囲80mの広さ、高さは5~6mほどです。「溶岩塚」の斜面に立つ鳥居をくぐって頂上へ向かいます。
あっという間に「溶岩塚」の上に到着。想像以上にゴツゴツとした岩が多いです。これ全部、溶岩ですね。
注連縄が巻かれた大きな岩を発見!
割狐岩
神社名の由来と言われている「割狐岩」。
この大きな溶岩の亀裂からきつねが飛び出したとか、老狐が住み着いたとかの伝説があるようです。
社務所・駐車場側の反対側の参道。いずれの参道も「割狐岩」付近で合流します。
溶岩に囲まれた参道というのも珍しい。三島市と富士山ってだいぶ離れていると思いますが、ここまで流れ着くなんて、自然のパワーはスゴイですね!
1000℃近い高温の溶岩の表面は、空気や地面に触れてすぐに固まってしまいますが、内部に留まっている溶岩はドロドロに溶けたままの状態。なので、後から溶岩が流れてくると、表面の固くなった部分を押し上げて、ドーム状の地形になるらしい。こうして形成された丘が「溶岩塚」なのだそう。
そして、「割狐岩」の少し先にある朱塗りの社殿に到着。
社殿までの参道を振り返ると、こんな感じ。
愛嬌ある顔が印象的な狛犬。
社殿
『割狐塚稲荷神社』のホームページによると、江戸時代に、幕府より除地二石余を給せられ、明治八年には村社に列せられたとの事。富士山の”パワー”が充満していそうな稲荷神社ですよ!
ちなみに、社殿にセンサーがついているらしく、近づくと自動で扉が開きました!
あまり知られていないのかも知れませんが、『割狐塚稲荷神社』は「伊豆半島ジオパーク」のひとつ。JR三島駅から徒歩20分程度、シェアサイクルやレンタサイクルを利用すれば、10分もかからないくらいの距離かと。三島市の他の観光名所といっしょに参拝する事をおすすめします!
基本情報
・名称:割狐塚稲荷神社
・住所:静岡県駿東郡長泉町下土狩663
・電話:055-989-4904
・駐車場:あり
・HP:割狐塚稲荷神社
・アクセス
-JR御殿場線「下土狩駅」徒歩5分
-JR「三島駅」徒歩約20分