ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

熱海散歩【渚デッキ~スカイデッキ~ムーンテラス~ジャカランダ遊歩道】

こんにちは。今回は「熱海サンビーチ」沿いの公園、遊歩道の散策レポートです。
「熱海」と聞くと、昭和の香りが漂う温泉観光地と言うイメージがありますよね。一時期、衰退した観光地になったものの、近年は若い方にも人気の観光スポットとして定着しつつあります。もともと観光資源が多かった事に加え、”映えスポット”も増えてきた事、そして、都内からの抜群のアクセスが人気の理由なのかと。
今回、散策したのは「親水公園」から「お宮緑地」までの約1.2km。”熱海観光”王道の散策コースです。

親水公園

散策のスタートは「熱海親水公園」の「渚デッキ」から。南国風のヤシの並木が印象的です。ナポリ港をイメージした造りなのだそう。

遊歩道から「熱海城」を遠望。「熱海城」は実在したお城ではなく、天守を模して造られた観光施設です。

スカイデッキ&レインボーデッキ

「スカイデッキ」と「レインボーデッキ」と呼ばれる遊歩道を進んで行きます。フェンスがくねくね曲がっているのが面白いですね。南欧コートダジュールや北イタリアのサンレモ、リビエラ海岸をイメージして造られたらしい。熱海って地中海北部のリゾート地を意識して整備されていたんですね。

ムーンテラス

そして、”恋人の聖地”にも認定されている「ムーンテラス」。海に突き出ている広場で開放感があります。夜はライトアップされてロマンチックな雰囲気に!

個人的には恐竜のあばら骨のように見える緩やかなカーブのオブジェ。これ、どうやら電灯のようです。

水が流れ落ちる塔の天辺には鳥のオブジェ。噴水池には、”恋人の聖地”の碑があります。

「ムーンテラス」へ下りる階段側面の装飾が可愛らしい。

釜鳴屋平七夫婦像

澤田政廣 作

木陰の下の雰囲気の良い高台にあるパブリックアートです。作者の澤田政廣氏は、熱海市で最初の名誉市民になった方との事。彫刻のモデルの釜鳴屋平七(かまなりや へいしち)は、江戸時代・安政年間の頃、漁民と網元間の紛争を解決する為に奔走した熱海の偉人らしい。

熱海サンビーチ

長さ約400mの人工の海浜。海岸沿いにはリゾートホテルが立ち並ぶ人気の海水浴場です。もうすぐ、海開き。海水浴客で賑わうんでしょうね。

ヤシの木にも種類があるらしい。個人的には、樹高が高くヒョロ長いタイプがヤシの木のイメージとしてありますが、調べてみると数千種類もあるのだそう!これは葉っぱが生えている付け根のあたりが、こんもりしています。

熱海市の花である「梅」のタイルが歩道に埋め込まれていました。
観光名所「熱海梅園」は、日本で一番早咲きの梅として知られています。

ヤシの並木とその向こう側のホテルを切り取ってみると、日本じゃないみたいですね。

サンデッキ広場

ところどころにモザイクが施された外壁の飾り。随分昔に造られたのかと思いますが、ちょっと気になるデザインです。

広場の片隅には子供たち?とハートのオブジェ。

サンデッキ広場床面の方位盤のデザインが気に入り、写真を一枚。

ジャカランダ遊歩道

「ジャカランダ遊歩道」の入口に到着。
ジャカランダは5月下旬から6月上旬頃に青紫色の花が咲く、中南米原産の木です。珍しい木なので、咲いている場所も限定されますが、熱海市のこの遊歩道は、ジャカランダを観賞できる貴重な小径です!

熱海市とカスカイス市

熱海市はポルトガルのカスカイス市と姉妹都市提携をしていますが、その記念としてジャカランダが植樹されたらしい。

遊歩道には、こんな感じで竹灯籠が置かれています。ライトアップする夜が綺麗そう。

ジャカランダ

「ジャカランダ」は世界三大花木のひとつで、他の二つは「カエンボク」「ホウオウボク」なのだそう。アガパンサスみたいな涼し気な色ですよね。

遊歩道には100本以上のジャカランダが植樹されているとの事。6月中旬の遊歩道は、一年を通して一番華やかな季節です。

毎年の見頃は、6月10日前後がベストな状態みたいです。熱海市のホームページで開花状況を更新しているようなので、お出掛けの際にチェックするのが良いかと。

「ジャカランダ遊歩道」の外側の歩道には、熱海の名所を刻んだいくつかの石板が設置されています。上の写真は「伊豆山神社」。源頼朝ゆかりの神社です。

貫一お宮之像

熱海散策には見逃せない「お宮緑地」にある「貫一お宮之像」。
ご存知、尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の名場面、熱海の海岸で貫一が、お宮を蹴り飛ばすシーンの彫刻です。製作は館野弘青氏。

ここだけを切り取って見るとDVっぽく見えますね。実際、この像の構図を発表した際、女性蔑視の抗議の声も上がった模様。貫一との恋愛よりも富豪との結婚を選択したお宮、あっさり心変わりしたお宮を「愛よりも金か」と絶望する貫一…「金色夜叉」を読んだ事は無くとも、このシーンだけは多くの方に知られています。

こんなご当地マンホールもありました。

お宮の松

「貫一お宮之像」の隣りに植樹されている「お宮の松」。尾崎紅葉の「金色夜叉」により一躍脚光を浴び、有名な観光地になっていく過程で、いつの頃からか「お宮の松」と呼ばれるように。

初代お宮の松

現在、植樹されている「お宮の松」は2代目なんですね。初代の「お宮の松」もこの通りに遊歩道沿いの展示されています。

パブリックアートらしきオブジェを発見。説明板を探しましたが、見当たらず詳細は不明。ここも竹灯籠がライトアップされる夜が良さげですね。

東京から新幹線の乗れば、気軽に行けるアクセス抜群の観光地「熱海」。
「来宮神社」「伊豆山神社」「MOA美術館」など熱海の王道スポットの観光の合間に「熱海親水公園」から「ジャカランダ遊歩道」の散策をおすすめします!

今回の散策ルート

渚デッキ⇒スカイデッキ⇒ムーンテラス⇒サンデッキ広場⇒ジャカランダ遊歩道