こんにちは。前回に続き、早咲き桜『春めき桜』が咲く南足柄市の散策録です。
今回は、南足柄市を流れる「狩川」沿いの遊歩道のお花見スポット『春木径』と『幸せ道』のご紹介です。
神崎橋
『春めき桜』が植樹されている所は、狩川沿いに建つ、富士フィルム神奈川事業所足柄サイト近くにある「神崎橋」と「大泉河原橋」間の両岸。ここへのアクセスは大雄山線「富士フィルム前」駅から徒歩5分程度。車の場合は、「大雄山駅」付近の市営駐車場か、民間のコインパーキングを利用します。
また『春めき桜』が見頃の期間中、「春木径・幸せ道さくら祭り」が開催され、富士フイルム辻下グランウンドが、臨時駐車場になるようです。今回は「神崎橋」たもとにあるコインパーキングに駐車しました。
狩川
「神崎橋」からの眺めはこんな感じ。富士山の頂上部分が見えます!狩川は足柄平野を流れる酒匂川に合流する二級河川です。
春木径
『春めき桜』が植樹されている川沿いの遊歩道には名前が付けられており、ひとつは『春木径』。まずはこちら側から散策。
幸せ道
『春木径』の対岸にある、もうひとつの遊歩道『幸せ道』。帰りはこの遊歩道を通って戻ってきます。往復で1.7㎞前後の散策です。
川沿いの遊歩道
川の両岸には約170本ほどの『春めき桜』が植樹されているのだそう。
『春めき桜』は南足柄市発祥の桜で、農園経営者・古屋富雄氏が作出した、カンヒザクラ(寒緋桜)とシナミザクラ(支那実桜)の交雑種との事。
2024年は3月21日時点で、8分咲き。今年は寒の戻りが続いたせいか、例年の見頃である3月中旬よりも若干遅めの模様。それにしても、ソメイヨシノの開花する前後に見頃を迎えるので、お花見の楽しみをひとつ増やしてくれるので、ラッキーな感じ!ソメイヨシノよりも少し薄いピンク色がいいですね。
遊歩道を進んで行くと、川沿いに大きな常緑樹が見えてきます。その木の下に、小休止できる木のベンチがあります。
「春木径」の名前の由来は、富士フイルムの創設者である春木 榮氏から来ているものだったとは初耳。南足柄市に工場を建て、市の発展に貢献されたと言うことらしい。
「富士フイルム」の社名って、「フィルム」ではなく「フイルム」で「イ」は小書きではなかったんですね…。
水神様
『春木径』の名前の由来を書いた説明板の横にある小さな祠。昔、豪雨になると、このあたりは川が氾濫し大洪水になり、住民に大きな被害をもたらしてきたのですが、堤防を作り、水の神様を祀って平安息災を祈ってきたとの事。現在の水神様は、明治41年(1908年)に建立されたらしい。
少し先に見える「大泉河原橋」が散策の折り返し地点。川の対岸に渡り「幸せ道」に向かいます。
菜の花が咲いているエリアもあり、春らしい風景にほっこり。
富士山と矢倉岳
富士山の手前にある”おにぎり”の先っぽのような、ポコッと盛り上がった山は、標高870mの「矢倉岳」。気になる山ですよね。登山道も整備され、山頂から富士山を眺められる事から、初心者の方にも人気の山です。『春めき桜』とのコラボをしばし観賞。
この付近が「神崎橋」と「大泉河原橋」の真ん中あたりですかね。すぐ近くに富士フイルム辻下グランウンドがあり、桜まつり期間中は、祭りの会場および臨時駐車場になります。南足柄市のホームページで調べてみると、利用は有料(2024年時点、500円)で、桜の保全活動やグラウンドの維持管理等に充てるのだそう。
「水神様」が祀られている大きな木を対岸から。長閑な景色です。
枝の先にまとまって、ぼんぼりのように咲いているのでボリューム感たっぷりなんですね。ソメイヨシノよりも開花が早く、地元では卒業式に咲く桜として知られる『春めき桜』。この時期に箱根を訪れる方は、ぜひ南足柄に足を運んで、早咲きの桜のお花見をおススメします!
基本情報
・名称:春木径・幸せ道
・住所:神奈川県南足柄市中沼
・駐車場:なし
※市営ヴェルミ立体駐車場、民間コインパーキング利用、祭り期間中臨時駐車場あり(富士フイルム辻下グラウンド)
・観覧:24時間見学自由
・HP:https://mcity-kankokyokai.com/
※南足柄観光協会
・アクセス
-大雄山線「富士フィルム前」駅より徒歩5分