ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【昇仙峡】絶景の渓谷へ紅葉狩りに行こう!~昇仙峡と荒川ダム

こんにちは。山梨県甲府市にある”日本一の渓谷美”といわれる『昇仙峡』の紅葉狩りレポートです。正式名称は「御嶽昇仙峡(御岳昇仙峡)」。山梨県を代表する景勝地で、国の特別名勝に指定されています。渓谷は切り立った岩壁、巨岩や奇石が至る所で見られる絶景スポットで、年間を通して、多くの観光客で賑わいます。そんな『昇仙峡』の紅葉シーズンを散策してみました!

滝上駐車場付近

今回の散策ルートは「昇仙峡滝上」近くに車を停め、「水晶街道」と呼ばれるパワーストーンや宝石のお店が立ち並ぶ『昇仙峡』のメインストリートを抜けて、「仙娥滝」近くの「昇仙峡遊歩道」入口から散策します。
駐車場付近の木々が綺麗に紅葉しており、紅葉狩りのタイミングとしては良し。今年は紅葉が少し遅れ、11月10日以降が、見頃との事でした。
駐車場は、県営無料駐車場無料や「仙娥滝」近くの「滝上市営無料駐車場」など色々ありますが、今回は「昇仙峡無料駐車場」に駐車。すぐ近くに「滝上駐車場」「昇仙峡駐車場(ロープウェイ)」などもあるエリアです。駐車場はたくさんあるものの、紅葉シーズンや夏休み期間は、駐車場渋滞が発生するので、なるべく朝早い時間帯に行くのが良いかと。

渓谷遊歩道 入口

渓谷への入口「昇仙峡遊歩道」には、鳥居が建てられています。扁額には「金櫻神社」と彫られており、『昇仙峡』近くにご鎮座する山岳信仰の神社の事ですね。散策は、この鳥居からスタート。

案内図

『昇仙峡』のトレッキング・散策コースは、全長約6㎞、片道1時間30分。昇仙峡の玄関である「長潭橋(ながとろばし)」から「水晶街道・滝上駐車場付近」間ですが、今回は、『昇仙峡』渓谷散策コースの中でも人気の高い、主要な名所を回る”片道30分のコース”にしました。鳥居から渓谷まで一気に下っていきますが、その後はアップダウンの少ない遊歩道です。
「水晶街道」→「仙娥滝」→「昇仙橋」→「石門」→「覚円峰(夢の松島)」

布袋尊三願掛

鳥居近くの巨岩の下に、石像を発見。

体中に願い札が、ベタベタ貼り付けられている「布袋さま」でしたね。冷え込んできた、この時期に見ると妙に暖かそう。

蛙仙人

布袋さまの隣には、カエルの置物。よ~く見ると小さな鳥居がありますね。

これ、「蛙仙人」ならぬ、「叶える仙人(かなえるせんにん)」だって!「蛙」の漢字の部分に隠された「叶」なんて、よく思いつきましたね。願いを叶えたい人は、50円必要なのだそう。

仙人を取り囲むカエルたちも可愛らしい。

鳥居から180段ほどの階段を一気に下っていきます。

仙娥滝

階段を下り切ったところに、ど~んと待ち構える「仙娥滝(せんがたき)」。『昇仙峡』名所のひとつです。マイナスイオンが気持ちいい!

花崗岩の岩壁を流れ落ちる落差約30mの滝で、「日本の滝百選」に選定されています。
「仙娥(せんが)」とは、中国神話に登場する月に行った女性嫦娥のことらしい。豪快に流れ落ちる滝と言うよりも、優雅な雰囲気が漂う景観なので、このような名前がつけられたのかな。

「平成の名水百選」にも選定されているらしい。

遊歩道にせり出した巨岩の下をくぐります。遊歩道は綺麗に整備されているので、スニーカーでなくても歩けるかと思いますが、途中、河原に下りられる箇所もあったので、スニーカーのほうが良いかと。

昇仙橋

橋を渡って、川の反対側へ。

「昇仙橋」の上からの眺め。綺麗な渓谷です!川に大きな石が、ゴロゴロ転がっていて、散策が楽しい遊歩道ですよ。

『昇仙峡』のシンボル「覚円峰(かくえんぽう)」を斜め後ろから。散策のゴールは「覚円峰」を正面から見る「夢の松島」。

振り返って、遠くの「昇仙橋」を眺望します。しかし、”渓谷美日本一”の名に恥じない、いい渓谷ですね。「仙娥滝」の標高が720mとの事なので、夏は涼を求める事ができる場所かも知れませんね。

面白い形をした巨石群。ちゃんと名前が付けられているものもあります。ガイドを見ながら、石探しの散策も面白そう。

巨石のすき間の流れる小さな滝。

石門

自然に形成された花崗岩のアーチ。よくこんな形になりましたね!ここも『昇仙峡』の名所です。

よ~く見ると、このアーチ繋がってませんでした。別々の巨石なんですかね!石の上にお賽銭している方もいるみたいです。

「石門」を反対側から。崩れそうに見えてスリル満点。

「石門」と「覚円峰」のコラボ。迫力ある岩肌が絵になります。

「石門」を過ぎたあたりから、遊歩道付近の木々が綺麗に色づいている風景が多くなってきます。

まだ青もみじも残っており、緑と赤の美しいグラデーション。

あずまや付近の紅葉は、鮮やかな赤と橙色。

長田円右衛門の碑

『昇仙峡』の偉人「長田円右衛門」の石碑。あずまやの隣に建てられています。
『昇仙峡』に新道を開拓し、この地域に暮らす人々の生活を豊かにした地元の偉人の方のようです。ここまで来ると「覚円峰(夢の松島)」はもう少し。

あづまやから「覚円峰(夢の庭園)」に向かう途中の遊歩道の紅葉が見頃。このあたりが「もみじ回廊」と呼ばれている場所なのかな。

覚円峰(夢の松島)

「覚円峰(夢の松島)」に到着。『昇仙峡』のシンボル的存在の岩峰「覚円峰」の撮影ポイントとして紅葉シーズンのみならず、年間を通して人気のあるスポットです。手前の山の頂上付近、「覚円峰」の対岸にある岩壁の岩が「天狗岩」。

想像していたよりも綺麗に紅葉した渓谷。

下を見下ろすと、巨石が転がっている川が見えますが、川のほとりに出られる脇道があったので、下りてみる事にします。

正面に見えるのが「天狗岩」。川のほとりの石も間近で見ると、ホントに大きいです!石の上に腰かけて、しばし休憩。

結構、勢いよく水が流れていきます。どの巨石もみな存在感があって、見入ってしまう光景です。

ここで片道30分の散策は終了。元来た道を戻りますが、『昇仙峡』制覇を目指す方は、さらに遊歩道を進み、「天鼓林」を経由して、昇仙峡入口にある「長潭橋(ながとろばし)」を目指す事になります。

荒川ダム

場所変わって、ここは『荒川ダム』。
『昇仙峡』滝上駐車場から、車で5分ほどの山間にあります。時間がある方は、『昇仙峡』観光の時に立ち寄ってみて下さい。車は「荒川ダム 展望広場駐車場」に駐車します。

ダム湖の名前は「能泉湖」。遠くに見える橋は「荒川大橋」です。開放感抜群!

ダムの型式はロックフィルダムで、岩石や土砂を積み上げて建設されたものらしい。敷き詰められた岩が、なかなかの迫力!

ダムの上を散策してみます。ここから眺める「能泉湖」が美しい。ダムの上を通れるのは歩行者と自転車だけですが、開放しているのは紅葉シーズンのみなのだそう。通常時は、徒歩でも通行不可のようです。「荒川ダム」ホームページによると、2023年は10/1~11/30の9時から16時迄の間は、通行可能。ダム一周約3.3㎞を回る事ができますよ。

ダム周辺の紅葉した山々が綺麗。ここも山梨県内においては人気の紅葉スポットみたいですね。『昇仙峡』は日によっては、かなり混雑する観光地ですが、ここは紅葉シーズンでも、そんなに混雑する事もなく、ゆったりと紅葉狩りができるかと。

「荒川ダム 展望広場駐車場」の他に、荒川大橋近くの「記念館広場」と「取水塔前広場」にも駐車場があるようです。なお「荒川ダム 展望広場駐車場」前には食事処「民芸茶屋大黒屋荒川ダム店」があり、そばやほうとうを食べる事ができるので、『昇仙峡』観光後、静かなダム湖で、ランチするのも良いかも知れませんね。

基本情報

〇昇仙峡  
・住所:山梨県甲府市高成町
・電話:055-287-2555
 ※昇仙峡観光協会
・営業時間:見学自由
・駐車場:あり
 ※県営・市営無料駐車場及び有料駐車場
・アクセス
-JR中央本線「甲府駅」よりバス
「昇仙峡口」まで30分、「滝上」まで60分
 ※冬季(12/31~3/31)は「昇仙峡口」まで

〇荒川ダム(能泉湖)
・住所:山梨県甲府市川窪町
・電話:055-287-2006
 ※荒川ダム管理事務所
・駐車場:あり