こんにちは。前回に続き、山中湖「紅葉めぐり」、今回は『山中湖文学の森公園』を散策します。自然豊かな森の中をめぐる散策路から、バードウォッチングや四季の山野草を観察できて、山中湖にちなんだ句碑・歌碑が点在している公園です。
「旭日丘湖畔緑地公園」よりも知名度が低いせいか、あまり混雑しておらず、紅葉の季節には、ゆったりと散策ができる穴場的な公園かも知れませんね。
山中湖観光案内所
「旭日丘湖畔緑地公園」から東富士五湖道路・山中湖IC方面に、国道413号線を進んでいくと、程なく「山中湖観光案内所」の看板が見えてきます。『山中湖文学の森公園』に隣接しており、今回は、この駐車場に車を停めて、公園散策に向かいます。
いい感じに紅葉が進んでいます。グラデーションが綺麗。
幸せの鐘
「山中湖観光案内所」近くのひっそりとした木陰で見つけた「幸せの鐘」。見落としてしまいそうな場所にありました。
文学の森公園案内図
園内は広く、緩やかな斜面の森の中を進んでいきます。公園の一番奥に「三島由紀夫文学館」と「徳富蘇峰館」があるのですが、ここの駐車場も利用可能です。
階段を上り、早速、園内の散策へ。
散策路には、せせらぎに掛けられた小橋を渡る所もあります。
山中尋常高等小学校
明治時代に建築された古い建物らしい。現在は公園の施設「山中湖情報創造館」の学習室・研究室として活用するために、移築されたとの事です。
「山門」のような門をくぐって、さらに森の奥のほうへ。このあたりの紅葉が鮮やかでした。
蒼生庵
100年以上前の古民家を移築した民具展示館。先程の門のすぐ近くにあります。
俳句の館 風生庵
この古民家も築150年以上のものを移設・改装したらしいです。ここは、俳人・富安風生の資料館で、晩年毎年夏に、山中湖を訪れて地元俳人達の育成に尽力したのだそう。
木彫りの船が目を引きますね。
調度品もレトロなものが、たくさん展示されていました。
句碑・歌碑
散策路の傍らに置かれている大きな句碑・歌碑。
文学の小径案内図
句碑の場所と詳細を記した案内板を発見。これを見ながら、散策路をまわると良いかと。行かれる方は活用して下さい。
かくれんぼ広場
小さなお子さん連れの方にピッタリの「かくれんぼ広場」。
徳富蘇峰館
山中湖ゆかりの方、徳富蘇峰の資料館「徳富蘇峰館」。入館は有料で、「三島由紀夫文学館」との両館共通チケットで、一般500円(2023年11月時点)
山中湖畔に別荘を建てた、明治から昭和初期にかけて活躍した思想家・歴史家・ジャーナリスト。このあたりの地名「旭日丘」を命名した方でもあるらしい。
それにしても、入口前のもみじが見事!枝の広がり方がいいですね。
「万歳千秋」碑
大きくインパクトのある石碑「万歳」と「千秋」。実際、山中湖の徳富蘇峰の別荘内にも建てられていたらしく、これは複製品との事。長寿を祝福し、いつまでも穏やかである事を願うという意味が込められている言葉なんですね。
三島由紀夫文学館
三島由紀夫の直筆原稿、創作・取材ノートなどを展示している資料館。タイルのような白い外壁が印象的です。ミシュラン・グリーンガイド2009で、2つ星を獲得したらしい。入館料は「徳富蘇峰館」との両館共通チケットで、一般500円(2023年11月時点)
「三島由紀夫文学館」前の木々の紅葉。
アポロ像
「三島由紀夫文学館」は、どうやら、三島由紀夫が住んでいた東京の邸宅を模した造りになっているようです。中庭には、このような像が建てられているのですが、実際の邸宅にも飾られていたんですかね。
”秋日和”に紅葉を見ながら、散歩するにはちょうど良い『山中湖文学の森公園』。文学の秋に浸るには、ピッタリの公園です!
基本情報
・名称:山中湖文学の森公園
・住所:山梨県南都留郡山中湖村平野506-296
・電話:0555-62-3100
※山中湖観光協会
・入園:見学自由
※三島由紀夫文学館、徳富蘇峰館は入館料必要
・駐車場:あり(無料)
・HP:山中湖観光協会 公式ホームページ