ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【葉山しおさい公園・神奈川県立近代美術館 葉山館】「日本庭園」と「アート」をめぐる散歩

こんにちは。前回からの続き、神奈川県・葉山町の公園めぐりです。
『あじさい公園』を後にして、『葉山しおさい公園』と『神奈川県立近代美術館 葉山館』に向かいます。

散歩コース

あじさい公園 ⇒ 葉山しおさい公園 ⇒ 神奈川県立近代美術館

実際は『はやま三ヶ岡山緑地』ハイキングコースを「真名瀬海岸」へ抜けましたが、ハイキングコースを使わない場合は、海沿いを走る「森戸海岸線」を進んでいきます。
途中、公道を外れて「一色海岸」の波打ち際を歩いて『葉山しおさい公園』へ。

葉山しおさい公園

『葉山しおさい公園』正門前到着。
『葉山しおさい公園』は、葉山御用邸付属邸跡地に開設された有料で観覧する公園で、「葉山御用邸」の隣りに位置しています。園内のは日本庭園もあり、公園と言うよりも庭園なのかと。なお、公園は大正天皇崩御・昭和天皇皇位継承の地として町の史跡に指定されています。

案内図

入園料は一般(高校生以上)300円。
園内には「しおさい博物館」と呼ばれる相模湾の海洋生物の標本等を展示した”ミニ博物館”もあります。まずは庭園を見学。

日本庭園

池泉回遊式庭園ですね。池は井戸水を汲み上げて造られています。

「噴井(ふけい)の滝」と呼ばれる落差3mほどの滝もあります。

池には錦鯉がいっぱい。人影を見るや否や、わぁーっと寄ってきて、口をパクパク。

錦鯉を押しのけて、カメまで寄ってきたのにはビックリ!しかも、エサを貰おうと身を乗り出して、つぶらな瞳で訴えていますね。園の方にいつもエサを貰っているのかと思いますが、今は何も出てこないよと。

紫陽花

梅雨の季節は、園内のあじさいが綺麗。黒松樹林の中の遊歩道沿いに咲いています。

パーゴラテラス

黒松樹林を抜けると海が見えてきました。良さげなベンチがあったので、潮騒の音を聞きながら、しばし休憩。

葉山しおさい博物館

園内をまわり終え、最後に「葉山しおさい博物館」へ。博物館への入場は無料です。

葉山の海に生息する魚類、貝類や相模湾の深海に棲む海洋生物の標本などが展示のメインですが、昭和天皇のコレクションである御下賜標本など、皇室ゆかりの品々も展示されています。

『葉山しおさい公園』見学を終え、隣りの『神奈川県立近代美術館』へ。

神奈川県立近代美術館 葉山館

『神奈川県立近代美術館 』は、日本初の公立の近代美術館。「葉山館」と「鎌倉別館」の二つで構成されます。
訪問した日は、ちょうど展示替期間だった為、残念ながら、美術館は休館。ただ、何故か敷地内への門は開いていたので、屋外作品を鑑賞する事にしました。

「BELT」

清水九兵衛 作

駐車場付近に設置されている作品。見る角度によって、だいぶ印象が変わります。

「地表面の耐久性について」

若林奮 作

美術館正面入口の脇に展示されています。難解なタイトルです。作品が、地中に埋め込まれているのが面白い。

「軌 09」

中島幹夫 作

作品名の”軌”は、”軌道”を意味するようです。シンプルですが味わい深い。

「項」

李禹煥 作

4つの巨石がひそひそ話をしているように見える作品。石の下に敷かれた鉄板も作品の一部なのでしょう。

「地平の幕舎」

保田春彦 作

この作者の方、”幕舎”が好きな方らしく、東京「府中の森公園」や瀬戸内海しまなみ海道・生口島「島ごと美術館」にも”幕舎”をモチーフにしたパブリックアートがあります。

「ハーモニーⅡ」

富樫一 作

大きな平たい石の上に載った球体の石、と思いきや、角度を変えて見ると、球体の石は半分に割れていましたね。

「こけし」

イサム・ノグチ作

美術館の中庭にある彫刻。この2体が”親子”か”夫婦”か”恋人”かは、観る人それぞれ。大きな方のこけしの肩のあたりから、手らしきものが、ちょこっと伸びているのがいいですね。観る人を幸せにしてくれる作品です。

石人

「こけし」と同じく、中庭に展示されている彫刻。
美術館のHPを見ると、福岡県八女市にある岩戸山古墳から出土した、古墳時代・6世紀前半のものを模して製作されたよう。

しおさいこみち

最後に「しおさいこみち」と名付けられた細い路地に行ってみます。
「しおさいこみち」とは美術館と『葉山しおさい公園』の間にある海岸につながる細い小道。Google Map上には、史跡・名勝・天然記念物マーク「⛬」がついています。

左側が美術館への出入口、まっすぐに延びる道が「しおさいこみち」。

細い道の向こうに海が広がっている風景は、何故かノスタルジックな雰囲気があり、ワクワクした気持ちになってきます。

「一色海岸」に到着。過去に「世界の厳選ビーチ100」にも選定されている海岸です。皇室の別荘「葉山御用邸」のある海岸なので、何となく気品も漂っているような…。

もうすぐ海開き。海の家の準備が急ピッチで進められています。
コロナウィルスの影響により、2020年は海開き中止、2021年は制限付き海開きで、海の家などの施設は休止の期間もあったり、やっと、3年振りの”正常な海開き”になりそうですね。

基本情報

〇葉山しおさい公園
・住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2123-1
・電話:046-876-1140
・開園:8時30分~17時
・休園日:月曜日、祝日の翌日、年末年始
・入場料:高校生以上/300円、小中学生/150円
 ※2022年6月時点
・駐車場:あり(20台)
・HP:葉山しおさい公園/葉山町

〇神奈川県立近代美術館葉山館
・住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
・電話:046-875-2800
・開館:9時30分~17時
・休館日:月曜日(祝日および振替休日の場合は開館)、展示替期間、年末年始
・観覧料:一般/250円(コレクション展)
  ※中学生以下は無料
   ※企画展の観覧料は展覧会によって異なる
  ※2022年6月時点
・駐車場:あり(有料)
  ※企画展観覧、レストラン等の利用で割引あり
・HP:http://www.moma.pref.kanagawa.jp/

アクセス

〇JR横須賀線
『逗子駅』下車、バス利用
〇京浜急行線
『逗子葉山駅』下車、バス利用
※バス「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車