ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【箱根美術館】紅葉と苔の競演が素晴らしい『名勝 神仙郷』

こんにちは。箱根・強羅エリアの紅葉の名所『箱根美術館』へ行ってきました。
『箱根美術館』の創立者は、岡田茂吉氏。静岡県熱海市の「MOA美術館」も創立した方です。縄文時代の土器から江戸時代の陶磁器などの展示を行う美術館ですが、最大の見所は、令和3年に国の名勝指定を受けた庭園「神仙郷」。特に秋の紅葉時期の苔庭が素晴らしく、”紅葉と苔のコラボ”は一見の価値があります。
なお、紅葉の見頃は、例年11月上旬~11月中旬ですが、今年は見頃の時期が、若干遅くなっている感があります。

「公園上駅」前

『箱根美術館』の入口は、箱根登山ケーブルカー「公園上駅」下車すぐ。「箱根強羅公園」西門の近くでもあります。上の写真は駅のホーム付近から撮影したもの。

散策MAP

美術館なのですが、庭園があまりに素晴らしすぎて、個人的には、庭園がメイン、美術館がサブ的なイメージを受けました。
MAPに書いてある通り、約130種の苔と約220本のモミジが植えられている「苔庭」が見応えありますよ。

紅葉の苔庭

チケットを購入して庭園に入ると、いきなり絶景!

苔に覆われた岩場を流れる小川と滝、そしてもみじの紅葉。”ミニ渓谷”ですね!
庭園への入場口を右に行けば、すぐに美術館ですが、庭園をじっくり見た後、最後に美術館へ行く事にします。

苔と紅葉のコラボが風情ある景色をつくりあげていますね。
しかし、苔と石畳の小道がいいなぁ…。唸ってしまうくらい、苔が見事。

苔の絨毯、凄すぎ。120種類もの品種は見分けられませんが、明らかに色や形状が異なる苔を見比べるのは面白いですね。これは見入ってしまう。

いやぁ~、苔いいですね!紅葉そっちのけで”苔萌え”モードに入ってしまいました。
新緑と苔のコラボも良さそうだな。

苔ともみじの落葉。”わびさび”の世界、満喫状態です。

石楽園

さて、「苔の庭」から庭園の奥に進むと、「石楽園」と呼ばれる奥庭が現れます。
「苔庭」から打って変わってダイナミックな景観です。

絶妙に配された大小様々な岩でつくられた渓流の庭。緩やかな斜面に造られた庭なので、眺めが良く開放的な和の雰囲気を感じます。

庭園には茶室のような非公開の建物がいくつか。上の写真は「観山亭」、その奥の中華風の屋根をした建物が美術館です。

「石楽園」の池と滝のあるエリア。
ここも紅葉が綺麗な場所で、皆さん、池を背景に記念撮影をされていました。

美術館

さて、最後に美術館へ。
姉妹館である熱海「MOA美術館」のような大きくゴージャスな美術館ではありませんが、箱根の中では最も古い美術館なのだそう。

展示品

展示品は、縄文土器・埴輪や鎌倉・室町時代に製作された大きな壺など。
上の写真の右側の埴輪「天冠をつけた男子」が重要文化財のようですね。なお、殆どの作品が写真撮影可能のようでした。

これにて『箱根美術館』散策は終了。
”苔萌え”されたい方には、ぜひおすすめしたい場所です。

基本情報

・名称:箱根美術館
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
・電話:0460-82-2623
・開館時間:4-11月/9~16時30分
      12~3月/9~16時
・休館日:木曜日,年末年始,展示替え日
・入館料:一般/900円,大高生/400円
     中学生以下/無料
 ※2022年11月時点    
・駐車場:あり(無料)
・公式HP:箱根美術館

アクセス

〇箱根登山ケーブルカー
「公園上駅」下車すぐ
※箱根登山鉄道で小田原駅から強羅駅まで約60分
 ケーブルカーで強羅駅から公園上駅まで約5分