ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【東京 丸の内仲通り】日曜の朝、『丸の内ストリートギャラリー』を歩く

こんにちは。パブリックアートが点在する『丸の内ストリートギャラリー』とも呼ばれる「丸の内仲通り」を散策します。
『丸の内ストリートギャラリー』は、三菱地所と公益財団法人彫刻の森芸術文化財団が、1972年から数年に一度、作品の入れ替えを行い”芸術性のある街づくり”を目指す取組みです。人通りも少ない”日曜の朝”にまったりと散歩しながら、パブリックアートを鑑賞します。

丸の内南口改札

ウィークデイはサラリーマンでごった返す「丸の内南口改札」も、日曜の朝、7時前だと、ほぼ誰も通りませんね。相変わらず駅舎内の装飾が素晴らしい。大正三年(1914年)開業当時の装飾が復元されています。人もいないので、様子を見計らって、大の字に寝っ転がりながら、天井の飾りを見たいと言う衝動に駆られましたが、何とか我慢。
今回の散策は、ここからスタート。

東京駅丸の内駅舎

「丸の内駅前広場」もガラガラ。皇居を走りに行くランナーの方達が、ポツリポツリと待ち合わせをしているくらいです。いやぁ、いいですね、空いている東京駅。
まずは、「丸の内オアゾ」前にあるパブリックアートを見に行きます。

「Animal 2017-01-B2」

三沢厚彦 作

『丸の内ストリートギャラリー』に3作品展示されている方の作品のひとつ。子供にも馴染まれそうな感じなのですが、眼光はなかなか鋭い。”空手のようなポーズ”をとっており、「丸の内オアゾ」の警備に一役買っている?のかも知れません。

後ろから見てみると、どことなく”哀愁漂う背中”の熊さんでした。

「さわり大黒」

永代通り沿い、三菱UFJ銀行の入る「丸の内永楽ビル」生垣の中にパブリックアート発見!『丸の内ストリートギャラリー』作品群ではない彫刻のようです。なかなか、おしゃれな大黒様ですね。場所柄、ご利益は商売繫盛・立身出世といったところでしょうか。

丸の内仲通り入口付近

『丸の内仲通り』入口に到着。順番に作品を見て行きます。

「ローマの公園」

淀井 敏夫 作

ザラザラした質感と”ベンチ”や人物の足”の細い骨組みが目を引きます。作者が実際にローマで見た光景をもとに製作されたらしい。
「石のとびら」

水井 康雄 作

やわらかな印象を受ける白い石の彫刻。もう少しで扉が開きそうなイメージでしょうか。

「風の椅子」

長谷 京治 作

天に突き出る背もたれの部分が印象的。キリンのような椅子ですね。

「the Garden(屋根裏の庭)」

國府 理 作

ガイドが無いと、アートな花壇かと思って通り過ぎてしまいそうな作品。HPの作品説明によると、パラボラアンテナの中に展示する場所のゆかりの土や植物を植えているとの事。

丸の内案内板

歩道に、丸の内のこんな案内板もあります。これはわかりやすい。

「東京海上日動ビル」前の広場に設置された大きなパブリックアート。作品名、作者名のプレートが見当たらず、詳細不明。

昔の丸の内

昔の丸の内界隈の地図のパネルがあり、現在の丸の内と比べてみます。こうして見ると、皇居とつながっている”お堀”が、昔は随分と東京駅の方面まで延びていたんですね。

行幸通り

『丸の内仲通り』と交差する「行幸通り」。
通常時は、東京駅丸の内中央口から皇居前内堀通りを結ぶ幅が73mもある歩道ですが、皇室行事等に利用される場合は、一般歩行者の通行は制限されます。
「東京都道404号皇居前東京停車場線」がこの通りの正式名称だそう。
「行幸通り」を横切り、『丸の内仲通り』を進んで行きます。

「Hard Boiled Daydream (Sculpture/Spook) #1」

金氏 徹平 作

”漫画・劇画の世界”から”現実の世界”に飛び出してきたものが、本当にそこに存在しているような感覚になりますね。不思議な作品です。

「Animal 2016-01B」

三沢 厚彦 作

本日二つ目の三沢厚彦氏の作品。動物をテーマにした「アニマルズ」と言うシリーズがあるようです。紫のたてがみがカッコいいライオンですね。

ライオンのパブリックアートの向いにある彫刻。何だか、”歯”をモチーフにした?ようなパブリックアートですが、作品名・作者など詳細不明。

「Bird 2014-03B」

三沢 厚彦 作

今度は”鳥”の作品ですね。これは実在する鳥をモチーフしたものなんだろうか。

迫力満点。”ラドン”のような怪鳥かも知れませんね。

「SPIRAL.UQ」

木戸 修 作

不思議ならせん状の形をしている作品。どことどこが繋がっているのか、目で追いかけたくなります。

通りの反対側には、先程、観賞した作品「Bird 2014-03B」が。”らせん”の真ん中から見えます。

リーチマイケル

お馴染み、リーチマイケルの「アートベンチ」。2019年のラグビーワールドカップから設置されています。

「つくしんぼう」

桑田 卓郎 作

何とも鮮やかな青色。ライトアップされる夜が綺麗かも知れません。

「コズミック・アーチ '89」

鹿田 淳史 作

アーチの2本の柱が”うねりながら繋がっている”ところがCosmic的と言う事でしょうか。ゴールド色がリッチな雰囲気、背景の「丸の内ブリックスクエア」と妙にマッチしています。

丸の内ブリックスクエア

「丸の内ブリックスクエア」のアーチをくぐり抜けて、「三菱一号館美術館」の広場に行きます。そこに3つパブリックアートの展示があります。

広場案内図

広場はこんな感じ。美術館前の小道のある中庭がいい雰囲気です。都会のオアシス的な場所ですね。

「恋人たち」

バーナード・メドウズ作

ゴールドの不思議な形が目を引く作品。中庭がよく整備されていて、何とも心地良い空間です。

「うずくまる女 No.3」

エミリオ・グレコ作

背景との調和が絶妙。レンガ造りの建物と合っています。

「拡散する水」

アギュスタン・カルデナス作

難解なタイトルですが、この角度からは人が腰をかがめているように見えます。

「われは南瓜」

草間 彌生 作

再び、通りに戻っての作品鑑賞を再開。うねった御影石に開けられた穴が面白い作品です。草間 彌生氏は、日本を代表する前衛芸術家。

穴の向こう側から顔を出したところ撮影すれば、面白い写真になりそう。

「無題」

加藤 泉 作

石を積み重ねて、それにペイントした作品のようですね。民族アートっぽい雰囲気を感じます。

これにて『丸の内ストリートギャラリー』の全作品鑑賞終了。
次回は、夜、ライトアップされた作品を見ながら散歩するのも良いかも知れませんね。
では、また。

アクセス

・名称:丸の内ストリートギャラリー
・『東京駅』丸の内口より徒歩3分

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