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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【天王洲アイル】『アートの島』のパブリックアートとオブジェを巡る散歩

こんにちは。東京『天王洲アイル』に点在するパブリックアートとオブジェを巡りながら、運河の街を散歩します。
『天王洲アイル』は京浜運河と天王洲運河に囲まれた全域が埋立地でできた、小さな島。まだこの地域が海であった頃、海中から牛頭天王(ごずてんのう)の面が引き上げられた故事が、”天王洲”の地名の由来になっています。
今回は”アートの島”とも呼ばれる東京湾ウォーターフロント地区の散策です。

天王洲アイル駅

りんかい線「天王洲アイル駅」。今回の散策はここからスタート。
すぐ近くには、浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールの「天王洲アイル駅」もあります。

「千羽鶴」

加山又造 作

りんかい線「天王洲アイル駅」改札内のパブリックアート。
天王洲アイルに本社を置く”JAL”の日本航空創立50周年記念事業の一環として製作されたようです。散策前に写真を一枚。

天王洲アイル第九公園

りんかい線「天王洲アイル駅」に隣接する小さな公園の高台にあるオブジェ。
目立たない場所に、ひっそりと佇んでいるような公園ですが、夜景は綺麗そうですね。

「Anonymous」

加藤智大 作

早速、最初のパブリックアート発見!「天王洲パークサイドビル」前のオープンスペースに設置されています。”透明人間”のような彫刻ですね。
作品タイトルの「Anonymous(アニノマス)」を見て、今話題になっている”ハッカー集団”の事を思い出しました。「Anonymous」は、匿名、作者不明などを意味する単語で、なるほど、やはり”透明人間”なのかな。

ビルの谷間にそびえ立つ”トビウオ”のような大型のオブジェ。
「天王洲ビュータワー」と「天王洲パークサイドビル」の中間にある広場に設置されています。作者など詳細不明。

こんな”洒落た案内板”が、街の随所に。

4月10日時点、まだ残っていたサクラを発見。そう言えば、天王洲アイルには、”目黒川お花見クルーズ”の乗船場所があります。桜の季節に約1時間かけて、目黒川をのぼっていきます。

「See a Song」

Keenue作

公園の物置き?のシャッターに描かれたカラフルでポップなパブリックアート。
ここは「天王洲公園」の入口付近。運河が見える所まで遊歩道を歩いて行ってみます。

目黒川水門の「しながわ鯨」

天王洲運河の目黒川水門を眺望します。
水門に描かれた”クジラ”の絵。『しながわの鯨』と言う作品名らしい。何故、”クジラ”なのだろうか。

東品川海上公園

公園内にも、”くじらの遊具”。

くじらの遊具のそばに、クジラとの関係を説明するプレートがありました。江戸時代・寛政十年、天王洲にクジラが紛れ込む事件があったんですね。

「どこまでも繋がっていく」

淺井裕介 作

これはスゴイ。倉庫の壁面いっぱいに描かれた絵。優し気な目をした青い龍のような生き物ですね。よ~く見ると、龍の体に草木、花、動物など色々なものが描きこまれています。

「いしぶみ」

利根山光人 作

寺田倉庫株式会社本社ビル前に設置されたパブリックアート。作品の説明板によると、”マヤ文明”をモチーフにした作品のようです。

WHAT MUSEUM

2020年にオープンした、寺田倉庫が作家やコレクターから預かっているアート作品を公開する施設。美術品保管や輸送などを主業務としてきた倉庫業者が、美術館も運営するなんて、よく考えましたね。1950年創業の老舗の業者で、『天王洲アイル』のアートによる活性化に一役買っているのかと。

高級ピアノの「スタインウェイ&サンズ」。入口前のシャクナゲが綺麗なので、写真を一枚。

ボンドストリート

『天王洲アイル』の中心地区の案内板。雰囲気ありますね。「ボンドストリート」と呼ばれる「海岸通り」から、運河に架かる「ふれあい橋」までの200mほどの小径に、何点かパブリックアートが展示されていますので、順番に見て行きます。

「東京/天王洲」

DIEGO作

「ボンドストリート」の入口から続く壁画アート。『天王洲アイル』に行き交う人々や運河の風景等、街の活気をイメージした作品との事。

「“The Shamisen” Shinagawa 2019」

ARYZ 作

ホテル東横INNの立体駐車場の壁に描かれた巨大な壁画。浮世絵を題材にして制作されたらしい。『天王洲アイル』の代表的なパブリックアートのひとつですね。

「猫も杓子も」

ダミアン・プーラン作

猫がカメラを持って、写真を撮っている可愛らしい作品。作品の説明板によると、スマホと言うカメラを一人一台、持ち歩いている現代、人間の被写体である猫が、逆に人間を撮影すると言うユーモアと皮肉が込められているとの事。

壁画アート「東京/天王洲」の一部を切り取ったアートなマンホール!

「ボンドストリート」は昔は倉庫街。現在は、倉庫を改装したお店やレストランが立ち並ぶ、お洒落な通りです。

行先案内のポールもいい感じ。

T.Y.HARBOR

1997年にオープンした、醸造所を併設したお洒落なブルワリーレストランで、『天王洲アイル』のランドマーク的な存在とも言えます。この付近は夜景が綺麗な人気スポットでもあります。

天王洲アイルの夜景

T.Y.HABOR

夜景はこんな感じです。「T.Y.HARBOR」近くのライトアップされた橋は「天王洲ふれあい橋」。(2019年撮影)

天王洲ふれあい橋

「天王洲ふれあい橋」を渡り、「港南公園」へ。一旦、”島”を離れます。

「Tap」

伊藤  誠 作  
橋を渡ってすぐの「港南公園」遊歩道に展示されたパブリックアート発見。ヘッドホンみたいですね。

ボードウォーク

再び、”島”へ戻ります。運河沿いの開放的なボードウォークにもパブリックアートが。

「創生の時空間」

日々淳史 作

天王洲ピア桟橋入口近くにあります。
何だか、キャンプの時に吊るされたダッジオーブンのような作品。”オームガイ”をモチーフにした作品だそうで、夜はライトアップされるようです。

「2005 SASAYAKI」

大隅秀雄 作

「天王洲セントラルタワー」前にあるパブリックアートですが、どうやら、風を受けることによって回転するみたいですね。

「Work 2012」

三島 喜美代 作

高さ約2.5mの巨大なゴミ箱。ホテル東横INNの入口近くに設置されている、インパクト大の作品です。中には酒類やタバコ、フルーツの空き箱が、ゴミ箱いっぱいに捨てられていると言う設定で、現代の大量消費社会への問題提起しているとの事。

「This is Mr. Shirai

コインパーキング デリバリー作

この作者の方、正体不明の覆面アーティストなのだそうです。この青い生き物は「白井さん」と言うコインパーキング デリバリーのオリジナルキャラクター。何故、「白井さん」なのか気になります。

みどりの広場

高層ビルの谷間にあり、木々の木陰に、ちょっとアートなベンチや椅子が置かれている心地よい広場。「スフィアタワー天王洲」の敷地にあるようですが、開放されており、サラリーマンや近隣に住む方の憩いの場所になっているようです。

シーフォートスクエア

オフィスビル、ホテル、商業施設等が一体化した複合施設。その中でも「シーフォートスクエア センタービルディング」の吹き抜け空間ガレリアの建築が素晴らしい。
1853年、浦賀沖にペリーが来航した事を受けて、海の要塞として台場を造ったのが、現在のシーフォートスクエアの場所だそうです。

『天王洲アイル』では2019年からアートフェスティバルが開催されており、毎年少しづつパブリックアートが増えています。今後もぜひとも、継続していって欲しいイベントですね。

アクセス

〇りんかい線/東京モノレール
『天王洲アイル駅』下車

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