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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

『横浜の成田山』と『関東のお伊勢さま』ぶらり参詣【横浜 成田山横浜別院 延命院・伊勢山皇大神宮】

こんにちは。今回は横浜「桜木町駅」近くの神社仏閣巡り。
横浜の成田山『成田山横浜別院 延命院』と関東のお伊勢さま『伊勢山皇大神宮』を参詣します。横浜開港の頃から皆に親しまれ、近代化を見届けてきたお寺と神社です。

成田山横浜別院入口

まずは『成田山横浜別院 延命院』から参拝。
JRまたは市営地下鉄『桜木町駅』か、京浜急行『日ノ出町駅』からの2ルートありますが、今回は『桜木町駅』から。徒歩10分程度と近いのですが、表通りから奥まった場所にあるので、若干わかりずらいかも知れません。

〇成田山横浜別院 延命院概要
・山号:成田山
・宗派:真言宗智山派
・本尊:不動明王
・創建:明治三年(1870年)

千葉の「成田山新勝寺」から分霊を勧請したのが始まりで、2020年に創建150年を迎えています。成田山の不動尊の信仰は厚く、千葉まで行くのは大変なので、横浜にも成田山を建ててほしいとの強い要望があり、最初は遥拝所からスタートしたらしい。
現在は、通称「野毛山不動尊」と呼ばれ親しまれています。

崖の上にど~んと建つ赤いビル。この建物が『成田山横浜別院 延命院』です。
この角度からでは見えませんが、ビル屋上に本堂があります。

『成田山横浜別院 延命院』は、関東大震災、横浜大空襲の時、2度焼失、現在の建物は2015年に新築された本堂です。その前年2014年の工事中に直撃した台風18号により、土砂崩れが発生、仮本堂等一部が倒壊し、若いお坊さんが生き埋めになり死亡すると言う痛ましい事故が発生しました。

不動明王像

本堂に上がって行く前に、交通安全御祈願所の回りに”像”や”稲荷社”など色々あるので、見て回ります。まずは「不動明王像」。

「不動明王」の両隣にいる”お付き”は誰なんだろう。「不動明王」の眷属・八大童子の中の二人?

炎に包まれたお馴染み「不動明王」。

調べて見ると、「不動明王」の脇侍「制吒迦童子(せいたかどうじ)」と「矜羯羅童子 (こんがらどうじ)」のようだ。向かって左側が「制吒迦童子(せいたかどうじ)」のようだが、他の「制吒迦童子」像と比べると、随分ずんぐりむっくりしています。

「不動明王」が持っている剣だろうか。

交通安全御祈願所の隅にある古そうな井戸。木製のポンプが付いています。

井戸のまわりに何故か、「カエルの像」が何体が置かれています。何を意味するのだろうか。井戸と蛙と言えば、「井の中の蛙大海を知らず」を連想してしまいますが、”もっと広い世界を見よう”と言う事?

交通安全御祈願所の奥にある「開運出世稲荷」に行ってみます。

本堂との位置関係はこんな感じ。

鳥居がボロボロになっていますね。昭和57年奉納なので、約40年前の設置。痛々しいのでメンテナンスしてあげたい。

小さな池があり、池の真ん中に「弁財天」。

「神狐」像。子ぎつねがお乳を飲んでいる像は珍しいかも知れませんね。

「開運出世稲荷」の小さな祠。

「開運出世稲荷」近くにある銅像。太田徳次郎と太田三吉と書かれていますが、説明板が見当たらず詳細不明。成田山横浜別院に貢献された人なのだろうか。

早速、本堂が建つビル屋上まで階段を上って行きます。

途中、私有地の階段があります。崖から少しベランダがはみ出ているお宅の階段でしょうか。間違って行ってしまう参拝者もいるので”立札”を置いているんですね。

ビルのふもとに到着。曜日や時間帯によってはエレベーターを使って屋上迄行く事もできるみたいです。

屋上までビル5階分を上っていきます。最後のラストスパート。

屋上へ到着。早朝なのでまだ開いていません。

小さな龍の手水舎が本堂の脇にありました。ちょうどお坊さんが出勤?して、水栓を開けて水を流し始めたところです。

境内からの眺望

境内からの眺めは良く、「横浜ランドマークタワー」もすぐ近くに見えます。

『成田山横浜別院 延命院』での参拝を終え、『伊勢山皇大神宮』へ移動します。

「関東のお伊勢さま」と呼ばれる横浜総鎮守『伊勢山皇大神宮』。
『成田山横浜別院』屋上本堂から神社の社号標までは、徒歩1分くらい。

〇主祭神
・天照大御神(あまてらすおおみかみ)
〇ご由緒
往古に武蔵国の国司が勅命を奉じて伊勢より勧請し、戸部の地に鎮座していた旧祠にあると伝わる。明治三年(1870年)、横浜開港により急速に近代化を遂げていく中、当時の神奈川県知事・井関盛良は横浜の象徴となり、人々の心の拠り所となる守り神が必要と考え、戸部の旧祠を再興し、港と町を一望する丘の上に遷座、これが伊勢山皇大神宮の創建となる。
(引用元:伊勢山皇大神宮リーフレットより)

二の鳥居と参道の階段両側の提灯が絵になります。
2021年は「創建150年奉祝大祭」が行われた年。本来は2020年が150年目にあたる年なのですが、コロナによる緊急事態宣言発出の為、祭事は延期されたんですね。

大注連柱

明治二十三年(1890年)奉納の注連柱で、東日本のものとしては最大級との事。
両側から眺めます。

社殿

本殿は茅葺の神明造で、2018年に創建150年の記念事業の一環として、伊勢神宮・内宮の旧西宝殿が下げ渡され、伊勢にあった姿のままに移築されたとの事です。
「関東のお伊勢さま」と呼ばれるには相応しい事かと。

照四海(しょうしかい)

大正十五年(1926年)建立の高さ6mの常夜灯で、2015年に修復されています。
『伊勢山皇大神宮』の見どころの一つ。

12月中旬時点、境内のもみじはまだ見頃。

賽銭箱の横に、新型コロナウイルス感染症の鎮静を祈念し、疫病鎮めのお札が置いてあり、頂けるとの事なので頂戴してきました。オミクロン株が徐々に広がってきていますが、早く沈静化するといいですね。一刻も早い終息を願います。

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基本情報

〇成田山横浜別院 延命院
・住所:横浜市西区宮崎町30
・電話:045-231-4935
・駐車場:あり(台数少)
・公式HP:野毛山不動尊 横浜成田山

〇伊勢山皇大神宮
・住所:横浜市西区宮崎町64
・電話:045-241-1122
・駐車場:あり(約30台程度)
・公式HP:横浜総鎮守 伊勢山皇大神宮

アクセス

〇JR京浜東北線/市営地下鉄
『桜木町駅』より徒歩10~12分
〇京浜急行線
『日ノ出町駅』より徒歩10~12分

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成田山横浜別院 延命院⇒伊勢山皇大神宮