こんにちは。『神奈川県庁本庁舎』の屋上展望台へ行ってきました。
愛称「キングの塔」として親しまれている「本庁舎」は、1928年竣工の歴史的建造物で、重要文化財にも指定されています。面白いのが「本庁舎」には平日限定で利用可能な”展望台”がある事。今回は、横浜港を一望する穴場スポットのご紹介です。
「象の鼻パーク」沿いの遊歩道「山下臨港線プロムナード」から『神奈川県庁本庁舎』を眺めます。遠くに見える三角屋根のレトロな外観の建物です。『神奈川県庁本庁舎』に向かいながら、「象の鼻パーク」をちょっと周辺を散歩。
象の鼻パーク
ドミノのように立ち並ぶスクリーンパネル。夜はパネルが点灯する人気の夜景スポット。
お馴染み、水色の小象「ぺリコ」。
横浜税関
横浜三塔のひとつである愛称「クイーン」。青銅色のドームがシンボルの1934年竣工の歴史的建造物です。
神奈川県庁本庁舎
現在の「本庁舎」は4代目。初代、2代目は火災で焼失、3代目は関東大震災の被害を受け、それにより4代目の建設に至ったとの事。
正面入口
レトロな雰囲気が漂う玄関ホール。
玄関ホールのすぐ左側に展示されている「神奈川非核兵器県宣言記念碑」。横浜ゆかりの彫刻家・井上信道氏の作品です。
90年以上前の建物なので、重厚感がスゴイですね。階段両脇の装飾灯が目を引きます。宝相華をモチーフにしているらしい。
廊下の雰囲気も時代を感じます。現役で活躍する都道府県庁舎の中では、大阪府庁本館についで、2番目に古い建物なんですね。
壁の装飾タイルや階段の手すり部分も宝相華がモチーフのデザインに統一されています。宝相華の形状の定義が今ひとつよくわかりませんが、調べてみると、想像上の植物をかたどった唐草模様の一種と出てきます。
歴史展示室
屋上展望台のある6階には、歴史展示室なる小部屋があります。「本庁舎」の歴史を解説したパネルなどが設置されており、見学は自由です。
床に描かれたMAPで位置を確認。10番が「神奈川県庁本庁舎」ですね。横浜公園から港に向かって真っすぐに延びる日本大通り沿いにあります。この付近は古い歴史的建造物がたくさん建っているので、一つ一つ巡りながらの散歩もおすすめ。
本庁舎と新庁舎の模型。
1927年(昭和2年)、建設中の写真。
コンペした作品の数々。応募数が400件ほどもあったんですね。
塔屋
塔屋は立入禁止になっていますが、構造的には9階まであります。最上階には横浜総鎮守「伊勢山皇大神宮」の分霊が祀られていたらしい。
6階屋上
塔屋をこんな間近で見るのは初めて。
なお、屋上は塔屋のまわりをぐるりと一周できる構造になっています。
平日しか開いていないせいか、あまり知られていないイメージのある「本庁舎」屋上。横浜港の眺望が素晴らしいです。
風化した石の表面が歴史を感じさせますね。
屋上展望台
これが、屋上展望台なんでしょうかね?展望台に上らずとも十分に眺めは良いのですが、少し高くなっている分、綺麗な背景の記念撮影が出来るのかと。
「大さん橋国際客船ターミナル」に停泊する飛鳥Ⅱ。その手前にある細長い建造物が、明治時代の姿に復元された「象の鼻防波堤」。ここから眺める防波堤が、一番、象の鼻っぽく見えるビューポイントです。
横浜ベイブリッジ。
「本庁舎」の屋上から眺める「横浜税関」も新鮮。
土日祝日は、役所はお休みなので、平日限定の公開ですが、お仕事などで近くまでいらした際、見学してみてはいかがでしょうか。
基本情報
・名称:神奈川県庁本庁舎 屋上展望台
・住所:横浜市中区日本大通1
・電話:045-210-2620
・見学可能日:月曜日~金曜日
※8時30分~17時15分
※祝日/休日/年末年始除く
・駐車場:なし
※近隣コインパーキング利用
・アクセス
-みなとみらい線
「日本大通り駅」県庁口出口からすぐ
-JR京浜東北線
「関内駅」から徒歩約10分