ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

『横浜・桜木町駅~北仲通~海岸通り』の野外彫刻&オブジェ探しの散策

こんにちは。今回は横浜市中区にある『桜木町駅』『馬車道駅』周辺と『海岸通り』付近に点在する野外彫刻とオブジェを巡る散策を中心にウォーキングします。ゴールは『開港広場公園』です。

桜木町駅

今回のスタート地点『桜木町駅』。
新橋ー横浜間で開通した日本初の鉄道の『横浜駅』が現在の『桜木町駅』です。1915年に現在の『横浜駅』開業の時に『桜木町駅』と改称しているんですね。

駅前広場

みなとみらい地区の玄関口である『桜木町駅』。駅前広場からは、ど~んと「横浜ランドマークタワー」がそびえ立っており、「動く歩道」の入口があります。

横浜エアキャビン

2021年4月に開業したばかりの都市型循環式ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」の乗り場。

「YOKOHAMA AIR CABIN」のロゴ。

『桜木町駅』から『運河パーク駅』間の約630ⅿを約5分で結びます。大人(中学生以上)片道1000円、往復1800円の料金がちと高い。(2021年10月現在)
約40ⅿの高さから眺望する”みなとみらい”も綺麗なんだろうけど、う~んって感じです。「汽車道」をてくてく歩いて「運河パーク」まで行くのが一番のお薦めなので、もし利用する場合は、行きは徒歩、帰りはロープウェイの選択が良いかもしれません。

桜木町周辺案内板

今回の散策は、みなとみらい方面には行かずに、『桜木町駅』から北仲通り、馬車道を通って、「象の鼻パーク」「開港広場公園」に向かいます。
まず、桜木町駅前広場の向いにある商業施設「クロスゲート」へ。

クロスゲート

吹き抜けの構造が印象的な「クロスゲート」。エントランス付近にカラフルなオブジェを発見。

「クロスゲート」のシンボルオブジェのようですね。5色のポールには、カモメやみなとみらい地区にある建造物のイラストが描かれています。

歩道のタイル

横浜にまつわるものが描かれたタイル。歩道のところどころに埋め込まれています。

横浜桜木郵便局

「クロスゲート」から横浜桜木郵便局の横を通り抜けて、「横浜市役所」へ向かいます。「横浜市役所」は2020年に新市庁舎へ引っ越したばかりです。

ポケモンのポスト

郵便局前に”ポケモンのポスト”を発見。「ポッチャマ」がポストの上に載っています。日本郵便がポケモンと連携、より多くの方に手紙や切手に関心を持って欲しいとの思いから、横浜市の協力により実現、期間限定で、2022年6月30日までの設置らしい。横浜市役所近くにも、もう2体あるみたいなので見に行ってみます。

横浜市役所

「横浜市役所」へは、『桜木町駅』から歩行者専用の高架歩道橋・ぺデストリアン・デッキを通れば、直通ノンストップで行く事が可能。ぺデストリアン・デッキは近くを流れる大岡川を渡って「横浜市役所」へと続いています。ぺデストリアン・デッキの下には「弁天橋」が架かっています。

弁天橋

遠くから見ると何の変哲もない橋のように見えますが、”かながわの橋100選”に選定されています。船の帆をモチーフにしたオブジェがデザインされた親柱が魅力の橋です。

「弁天橋」の上に架かっているのが、ぺデストリアン・デッキ。

親柱に造りこまれているオブジェの形が、4か所の親柱すべてデザインが異なっているのが見どころ。

4つの中で筆者が一番気に入ったデザインの親柱。

向きを変えて見て見ると随分と印象が変わりますね。

正に風を受けている船の帆のよう。

「横浜市役所」とのコラボ。

シドモア桜

「弁天橋」のたもとに案内板を発見。
日米友好のシンボルとして1912年に日本からワシントンへ贈られた桜の苗木3千本の植樹にあたり、貢献したエリザ・R・シドモア女史。1991年にワシントンから里帰りした桜の苗木5本が、横浜外国人墓地にあるシドモア墓の傍らに植えられ、その桜から接ぎ木によりさらに苗木がつくられたのが、写真のまだまだ小さいソメイヨシノ。”里帰り桜”の植樹30周年の記念らしい。

横浜市役所全景

つい先日、”60億円かけて耐震補強した横浜旧庁舎を7700万円で売却”のニュースが話題になりましたが、随分と立派になったもんです。

市役所敷地案内

市役所のまわりは川沿いの”水辺テラス”など憩いのスペースが設けられています。

本町通りに面した1階のセブンイレブン前にある木のベンチ。少し大きめの花壇に囲まれているので、天気の良い日に、ぼ~っとゆったり過ごすのが楽しいかと。

花壇は季節の花がいっぱい。

水辺テラス

大岡川沿いには、気持ちよさそうなボードウォーク。

レンガ造り倉庫基礎

水辺プラザと呼ばれる場所に展示されている明治時代の煉瓦造倉庫の基礎部分の遺構。

ポケモンポスト

横浜市役所前、みなとみらい線「馬車道」駅 1a 出口前にある「ポケモンポスト」。期間限定2022年6月30日間までの設置です。

ピカチュウのポスト。

イーブイのポスト。期間限定なのが残念ですが、こういう”ほっこり”するものが街頭にあるのはいいですね。

日刊新聞発祥の地の碑

横浜市役所敷地内にある日本で最初の日本語の日刊新聞がこの地で創刊された事の記念碑。「横浜毎日新聞」との名称だったそうです。

横浜アイランドタワー・旧第一銀行 横浜支店

「横浜市役所」の隣にあるビル。歴史的建築物である旧横浜銀行本店別館(元第一銀行横浜支店)の保存・復元と現代の建物のデザインを調和させた面白い構造になっています。

作品名は不明ですが、作者はエットーレ・スパレッティと言うイタリア人のパブリックアートらしい。「横浜アイランドタワー」本町通り側のビル前広場に設置されています。

この後、運河沿いの公園「北仲通北第二公園」へと向かいます。

ビルボードライブ横浜

道路を挟んで「横浜市役所」の向いにあるショッピングモール「北仲ブリック&ホワイト」内のライブ・レストラン「Billboard Live横浜」。2020年にオープンしたばかりです。

ザ・タワー横浜北仲 

「ザ・タワー横浜北仲・北仲ブリック&ホワイト」のアーケードを通り抜けます。

ショッピングモールを抜け、エスカレーターを上ると開放的なデッキスペースに到着。遠くに見える建物は「アパホテル&リゾート」。

ノートルダム横浜 みなとみらい

「ザ・タワー横浜北仲」から運河沿いにある「ノートルダム横浜みなとみらい」に到着。「ノートルダム横浜みなとみらい」は結婚式場なのですが、建物の外におしゃれなテーブルやイスが置かれており、終日利用可能な模様。朝、運河沿いを散歩されている方の憩いの場所みたいですね。

現在地を確認するとこんな感じ。運河を挟んだ向こう側には「汽車道」があります。
「ノートルダム横浜みなとみらい」前にある「北仲通北第二公園」を通り、水際線プロムナードと呼ばれる遊歩道を進んで行きます。

北仲通北第二公園

運河沿いの静かな公園。

公園入口にはジャングルジム?のような不思議なオブジェ。

汽車道

運河の向こうの「汽車道」を見ながら水際線プロムナードを進み、万国橋から馬車道方面へ歩いて行きます。人工島に架かる橋を渡って「運河パーク」まで辿り着く「汽車道」はやはり雰囲気がいいですね。橋は近代化産業遺産に認定されています。

本町4丁目交差点にあるローソン前で発見したパブリックアート?ローソンの持ちでは無さそうだ。

「財布をくわえた犬(どうしようかな?)」

藤原吉志子 作

ローソンの裏の北仲通り沿いにある「商工組合中央金庫 横浜支店」の生垣の中に野外彫刻を発見。素通りしてしまいそうな目立たない場所にあります。
”がま口”をくわえたワンちゃんの彫刻ですね。作品タイトルの「財布をくわえた犬(どうしようかな?)」が面白いですね。「どうしようかな?」って言ったって「商工組合中央金庫」に預けるのが一番でしょ…と言う解釈でしょうか。

獅子頭共用栓

「北仲通り」沿いにもうひとつオブジェを発見。
説明板によると、横浜水道が出来た明治二十年(1887年)生みの親であるパーマー氏が、イギリスから約600基を取り寄せたもののうちの一つとの事。

「北仲通り」から「海岸通り」へ向かい、途中「象の鼻パーク」へ立ち寄り、ゴールである「開港広場公園」を目指します。

神奈川県警察本部

「海岸通り沿い」に神奈川県警察本部がありますが、作者不明の野外彫刻が二つあります。ひとつ目は、何となく”昭和の香り漂う”警察官と子供たち”の作品。警察官が指さす先には何があるのだろうか?、一番上のお兄ちゃんの手に汗握るポーズ、一番小さい弟は、何に対して叫んでいるのか、”妄想”がどんどん膨らんでいきそうな彫刻ですね。

二つ目は随分と大型の作品です。4~5mはあるのではないでしょうか。警察本部側には木々が生い茂っていて、ちょっと休憩するには”良さげ”な場所です。

象の鼻パーク

「海岸通り」から「みなと大通り」へ入って「象の鼻パーク」へ到着。小象の「ぺリコ」も健在。

園内から、横浜三塔「クイーン」の愛称で親しまれる「横浜税関」を眺めます。

園内にある何か袋のようなものが沢山ぶら下っている木を発見。

近づいてみると、子供が描いたようなニコニコ顔の絵。
ちょうど2021年10月2日~24日間に「ZOU-NO-HANA FUTURESCAPE PROJECT2021」のイベントが開催中で、どうやら、その中のプログラムのひとつである”ひかりの実”の事らしい。
2020年も同様の企画がされたとの事ですが、今年は東日本大震災から10年。災害の記憶を風化させず、笑顔でいられることの尊さを忘れないよう、全国各地から東北に「笑顔」を届ける参加交流型アートプロジェクトを通して描かれたものみたいです。袋の中にLED電球が入っているらしく、ライトアップされる夜が綺麗そうです。

『象の鼻パーク』散策を終え、再び、「海岸通り」に戻ります。

「海岸通り」沿いにある古いレトロなビルの前に置かれていたちょっと不気味な”ゾウの置物”。よく見ると、ボロボロになってはいますが、ゾウの体には世界の国旗が貼られていますね。年季の入った一品です。

「海岸通り」開港広場前交差点にある北欧料理レストラン「SCANDIA(スカンディヤ)」。1963年創業の老舗レストランです。何故かお店の角に”人魚の像”が。
調べてみるとお店のオーナーがデンマーク人の夫と開業したお店なので、デンマークと言えば、”アンデルセン童話”、その中の代表作の”人魚姫”と言う事なのだろうか。

開港広場公園

「開港広場公園」に到着。日米和親条約締結の地として有名ですが、公園はちょっと地味め。

日米和親条約締結の碑

説明板によると、安政元年(1854年)日米代表が横浜村の海岸で会見、和親条約を結んだとの事。海岸で会見って、立ち話でもして決めたんでしょうか。

旧居留地90番地の大砲

園内にはこんな古そうな大砲も。明治維新の頃の遺物で関東大震災時に埋没していたものが、昭和の時代の工事中に発見されたらしい。

横浜海岸協会

「開港広場公園」に隣接する教会で、1872年(明治5年)に設立された日本で最初のプロテスタント教会。やはり、教会って建造物的には惹かれるものがあります。

今回は散策これにて終了。もう少ししたらこの辺りも秋の景色に変わって行くので、その頃、また来てみよう。 

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アクセス

〇JR京浜東北線/市営地下鉄
『桜木町駅』下車

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