ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

『川崎駅&ミューザ川崎』のパブリックアート鑑賞+神社参拝の散歩

こんにちは。『川崎駅』周辺のパブリックアート鑑賞と神社参拝の”まったり散歩”に行ってきました。
神奈川県内において横浜駅に次いで利用客の多い『川崎駅』ですが、日曜の朝7時頃は、まだ人もまばら。じっくりとパブリックアートを見て、心穏やかに詣でるにはピッタリの天気の良い朝に恵まれました。

JR川崎駅

川崎駅の歴史は古く、日本で3番目に開業した駅なんですね。今回の散歩はここからスタートします。

川崎市

通路に川崎市の形を表した円形のデザインを発見。川崎市は7つの区で構成されています。川崎区、幸区、中原区、高津区、多摩区、宮前区、麻生区の7つ。

「ミューザ川崎シンフォニーホール」を意識してか、駅の行先案内のポールも音楽に関連したデザイン。『ミューザ川崎』へ行く前に、まず川崎駅東口のパブリックアートを見に行く事にします。

川崎アゼリア

川崎駅東口の地下街「川崎アゼリア」。入口付近のエスカレーター上部に「アゼリア宇宙カプセル」と呼ばれるからくり時計があります。よく見ると、指揮者の人形がちょこんと載っていますね。時間になるとカプセルの上部が開いて、人形の楽団や沢山のベルが出てくるみたいですが、現在は故障中らしい?

「赤い浮きII」

Mary Ann Mears 作

「川崎ルフロン」前の広場にあるオレンジ色の巨大なオブジェ。川崎市とアメリカ・ボルチモア市の姉妹都市調印提携5周年の記念にボルチモア市から贈られたモニュメントだそうです。

角度を変えて、作品の様々な表情を見てみます。ペットボトルや缶やらのゴミが捨てられて放置されているのが何とも残念。

「希望」

粟津潔 作

「赤い浮きII」のすぐ近く、喫煙所の隣にそびえ立っています。巨石を5段に積み上げたようなデザインが目を引きます。

経緯度標

記念碑的なオブジェがあったので写真を一枚。測量の日に合わせて設置された記念碑らしい。国土地理院のHPを見てはじめて知りましたが、測量法が改正され、平成14年(2002年)に位置を表す基準が、日本測地系から世界測地系に移行したとの事。それ以前は、国によってバラバラだったそうです。

坂本九記念碑

東口駅前広場には、川崎市出身の坂本九さんの記念碑も。「上を向いて歩こう」の歌詞が刻まれています。「上を向いて歩こう」は、たしかJR川崎駅、京急川崎駅の駅メロにも使われているかと。

ミューザ川崎

西口にある『ミューザ川崎』へ向かいます。
『ミューザ川崎』は高層オフィスビルと2000席を有する巨大音楽ホールを中心としたビジネスと文化・商業施設のコラボ空間。川崎駅からはペデストリアンデッキで繋がっています。

何となく外国の都市っぽい雰囲気。

「コンチェルト エンジェル」と「マザーフォレスト」

『ミューザ川崎』前の広場には、何とも素晴らしいパブリックアートの空間。全て、鴻池朋子氏の作品だそうです。作品は二つに分けられるようで、黒いしっぽが付いたおたまじゃくしのような作品名が「コンチェルト エンジェル」。白い彫刻群が「マザーフォレスト」。

動物などの生き物をモチーフにしているんだとぱっと見でもわかります。曲線がやわらかく、何となく優し気な作品ですね。斜めに傾いているレンガ造り風の家が、パブリックアート空間の雰囲気を盛り上げています。
作品の前には「あぶないよ。のぼってあそぶのはぜったいダメだよ」のプレートが地面に貼られています。小さな子供には危ないし、そうでも書いておかないと壊されそうだし…と言う感じなのでしょうか。待ち合わせに座れるといいんだけど、まぁ仕方ない。

「コンチェルト エンジェル」

作品のまわりをぐるっと回り、色々な角度から鑑賞。やはり、”おたまじゃくし”もしくは首の長いフラミンゴのような鳥をモチーフにしていると思いましたが、『ミューザ川崎シンフォニーホール』で演奏される”音楽”をイメージした作品らしい。と言う事は音符がモチーフ?

「マザーフォレスト」

リスがモチーフみたいです。しっぽのグルグルが可愛らしい。リスは2体あって、大きいこちらのほうは親リス。

子リス。親リスに向き合うように置かれています。

チョウですね。羽根を開いている作品と閉じている作品の2体が置かれています。

羽根を閉じているチョウ。

うさぎかと思ったのですが、”てんとう虫”なのだそうです。どの作品も軽く腰を下ろして、座れそう、または座れる設計になっていそうなのですが、「あぶないよ。のぼってあそぶのはぜったいダメだよ」とあるので止めておきます。

生垣のなかにあったキノコのオブジェ。これは鴻池朋子氏の作品では無さそうだ。

『ミューザ川崎』のパブリックアート鑑賞終了。2か所の神社参拝に向かいます。
1か所目は、”デパートの屋上に佇む出雲神社”を詣でます。

ラゾーナ川崎プラザ

『ラゾーナ川崎プラザ』は川崎駅直結の三井不動産が運営する大型ショッピングモール。ここに島根の出雲大社から分祠されている『ラゾーナ出雲神社』が御鎮座しています。

何だか、スタジアムのような『ラゾーナ川崎プラザ』。『ラゾーナ出雲神社』は4階の屋上庭園付近にあります。

ラゾーナ出雲神社

『ラゾーナ川崎プラザ』と『ラゾーナ出雲神社』の関係を調べてみましたが、1916年頃、東芝の前進である東京電気の川崎工場に安全と繁栄を祈念し分祠され、2006年の『ラゾーナ川崎プラザ』の完成時に現在の地に遷座されたとの事。
『ラゾーナ出雲神社』隣接したビルは「東芝未来科学館」が入る建物。長年、東芝の繁栄を見守ってきたと言う事なんですね。

2か所目の神社は『ラゾーナ川崎プラザ』の裏に御鎮座する『女躰大神』。

女躰大神

『女躰大神(にょたいおおかみ)』または『女躰神社(にょたいじんじゃ)』と呼びます。創建の詳細は不詳も、永禄年間(1558~1570年)の頃らしい。近くを流れる多摩川の氾濫を鎮める為に、身を投じた女性を祀ったのが始まりとされています。
主祭神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命 (いざなみのみこと)。

境内にこども園(幼稚園・保育園)があるせいか、鳥居前に門扉が設けられています。物騒な世の中でもあるのでセキュリティ強化の一環なのでしょう。参拝の方は少し回り込んで境内に入ります。境内から『ラゾーナ川崎プラザ』の裏が見えます。

拝殿の龍の彫刻がなかなか見事。多摩川に水害をもたらした”水神・龍”なのでしょうか。ご由緒の通り、この神社は女性の悩みを取り除き、願いを叶えるご利益があるとされているので、『ラゾーナ川崎プラザ』でショッピングされた女性の方は、ぶらり立ち寄っての参拝が良いかも知れませんね。

基本情報

〇ミューザ川崎
・住所:川崎市幸区大宮町1310
・電話:044-555-8341
・公式HP:ミューザ川崎

〇ラゾーナ川崎プラザ
・住所:川崎市幸区堀川町72-1
・公式HP:ラゾーナ川崎プラザ

〇女躰大神
・住所:川崎市幸区幸町1-994
・電話:044-522-4607

アクセス

〇JR東海道/京浜東北/南武線
『川崎駅』下車
〇京浜急行線
『京急川崎駅』下車

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JR川崎駅東口⇒ミューザ川崎⇒ラゾーナ川崎プラザ⇒女躰神社