こんにちは。今回は東京都日野市にある『金剛寺』の参拝録です。
通称『高幡不動尊』として知られ、千葉県の「成田山新勝寺」とともに「関東三大不動」のひとつとされるお寺です。東京都内有数のアジサイの名所としても知られており、6月上旬から下旬くらいまでの間、境内及び境内に隣接する山に200種類以上、約7,500株のアジサイが咲き誇ります。
参道入口
京王線「高幡不動駅」を下車すると、すぐに参道入口。
高幡不動尊前 交差点より
参道入口から100mほど歩くと信号の向こうに『金剛寺』の「仁王門」が見えてきます。
高幡不動尊前の交差点近くには、新選組のイラストが気になる「元祖高幡まんじゅう本店」の松盛堂。『高幡不動尊 金剛寺』は土方歳三の菩提寺なんですね。このお店は、大正七年創業の老舗和菓子店らしい。
『金剛寺』は、山号 高幡山、真言宗智山派別格寺院のお寺。創建は、平安時代初期に慈覚大師円仁が、清和天皇の勅願により、この地を霊場と定め、山中に不動堂を建立、不動明王を安置したのが始まりとされています。(引用元:高幡不動尊 金剛寺ホームページより)
あじさいまつり
アジサイが有名なスポットと言う事で、毎年「あじさいまつり」が開催、2023年は6月30日(金)までの予定です。
仁王門
国指定重要文化財の「仁王門」。室町時代の建立なのだそう。1959年(昭和34年)に解体復元修理、屋根は銅板葺に変えられたとの事。
仁王門の反対側には、”不動明王”と書かれた大きな提灯が両側にありました。
境内案内図
境内は広いです。特に境内に隣接する裏山には、お地蔵様を巡るハイキングコースのような巡拝路が整備されており、アジサイ、山アジサイも観賞できます。
まずは、仏閣を参拝した後、アジサイを観に行く事にします。
境内には立派な木が多く、見どころの一つかも。綺麗に整えられている木や境内に倒れ込むように幹が斜めに伸びていたり…色々ありますね!
新東京百景・日本観光地百選
何やら記念碑が建てられていますが、「新東京百景」と「日本観光地百選」。
「新東京百景」は「都民の日」制定30周年を記念して制定されたものですが、「日本観光地百選」は、あまり聞いた事がないなぁ。
土方歳三の像
新選組・土方歳三の菩提寺なので、立派な銅像が建てられています。
『金剛寺』には他にも、近藤勇・土方歳三両雄の碑など、新選組に関する資料が多々あるとの事。
手水舎
水が流れ落ちる部分が風情ある造りの「手水舎」。
不動堂
「不動堂」は鎌倉時代建立の国指定重要文化財で、東京都最古の文化財建造物らしい。
横から見ても絵になるお堂ですね!
不動堂のお賽銭箱の横には、お賓頭盧さま。やはり、皆さん、頭と膝をよく撫でているんですね。
宝輪閣
不動堂に向かって右横には、護摩修行の受付所がある「宝輪閣」。
奥殿
文化財を収蔵・展示する為のお堂。拝観は有料で300円(2023年6月時点)
上杉憲顕の墳
「不動堂」の横にあるお堂。説明板によると、1455年、足利成氏の軍と立川河原に会戦、深手を負い高幡寺に入り自刃した方のお墓らしい。
お地蔵さんと香炉のドラえもんが気に入って、写真を一枚。
さて、お次は「五重塔」を観に行きます。
五重塔
土台を含む塔の高さは45m。5年の歳月をかけて建造されたとの事。「五重塔」の地下には無料休憩所があります。なお、「五重塔」は年1回、毎年開催される「春季大祭国宝まつり」の期間、内部が一般公開され、最上階の5階まで行けるみたいです。
五重塔のまわりには沢山のもみじ。秋が綺麗そうですね。高幡エリアにおいてはシンボル的な存在なのかも知れません。
大師堂
弘法大師を祀るお堂。安永8年(1779年)の大火により焼失しましたが、230年ぶりに再建されたらしい。
稲荷社
「大師堂」に行く途中にある「稲荷社」。
五輪塔
稲荷社の横には「五輪塔」。このあたりにも、もみじが多く紅葉の時期は良さげです。
修行大師像
草木に囲まれたエリアに佇む弘法大師の像。
にこにこ地蔵
「おそうじ小僧」と思いきや、「にこにこ地蔵」だそうな。
脇にアジサイが咲く階段を上り、「山門」へ。
大観音像
山門に向かう途中の木立の中には大きな観音様。
山門
「大日堂」の山門。左右に彫られた彫刻が目を引きます。
大日堂
高幡山の総本堂である「大日堂」。天井に描かれた「鳴り龍」が有名で、その他にも彫刻や襖絵が安置されています。拝観は有料で200円(2023年6月時点)
山内八十八ヶ所巡拝路
四国八十八ケ所巡拝を模して、それと同じご利益があるとされる「山内八十八ヶ所巡拝」。入口は「五重塔」の近くにあります。
巡拝路・ハイキングコースはこんな感じ。弘法大師像・八十八ヶ所を巡拝するのに約1時間ほどかかります。
「あじさいまつり」期間中は、巡拝路に計10問のクイズが出されます。正解者の中から抽選で150名に方に賞品が出るそうです。
山あじさい鑑賞路
そして、あじさいの鑑賞路へ。
「四季の道」と呼ばれる散策路に咲くアジサイ。
”あじさい寺”と呼ばれるお寺は多々ありますが、たくさんの種類を観賞できる『金剛寺』は珍しいお寺かも。境内や散策路を隅々まで散策するのがおすすめです。
お地蔵さんとアジサイ。梅雨の季節ならではの風景です。
弁天池と弁天堂
参拝の最後は、弁天池周辺の散策。
弁天池の島に建つ朱塗りの小堂で、福徳弁財天を祀っています。
弁天池の駐車場側には、植栽されたあじさいがいっぱい。
最寄りの駅からのアクセスも良く、参拝がしやすい『高幡不動尊 金剛寺』。
「あじさいまつり」の期間中に、参拝とハイキングの”あじさい巡り”をされてはいかがでしょうか。
基本情報
・名称:高幡不動尊 金剛寺
・住所:東京都日野市高幡733
・電話:042-591-0032
・有料拝観に関して
-奥殿:300円
-大日堂:200円
※拝観時間9時~16時,月曜日休館
※2023年6月時点
・駐車場:あり(無料)
・公式HP:https://www.takahatafudoson.or.jp/
・アクセス
-京王線及び多摩モノレール「高幡不動駅」徒歩5分