ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【横浜 黄金町】高架下のアートを探しながら散歩してみよう!

こんにちは。横浜『黄金町』へ”アート探し”の散歩に行ってきました。
戦後、売春や麻薬密売の温床だった『黄金町』。黒沢明監督の映画「天国と地獄」でも悪の巣窟のような場所として描かれていたのを覚えている方も多いかもしれません。
2002年に劣悪な環境を改善する為、地域住民、行政、警察等が連携して、環境浄化推進に乗り出す一方、街のイメージアップの為、アートを活かした街づくりを目指し、2008年に”黄金町バザール”なるアートイベントを開催。アーティスト達がその地域に住んで、作品を創造、発信する街となり今日に至っています。

京浜急行「黄金町駅」

今回の散歩のスタート地点の京浜急行線「黄金町駅」。横浜駅から3駅、横須賀方面に進んだロケーションにあります。正確には『黄金町』付近の「初音町」「日ノ出町」を含んだ一帯の事を、通称『黄金町』とされているようです。

大岡川

近くには、大岡川が流れており、「大岡川プロムナード」と呼ばれる全長3.5㎞にも及ぶ桜並木が有名な遊歩道があります。この大岡川に沿って『黄金町』の高架下が続いています。

太田橋

『黄金町駅』のすぐ近くにある「太田橋」。常夜灯のような飾りのある朱色の親柱が印象的な橋です。橋のたもとの”しだれ柳”も雰囲気満点で、写真を一枚。

では早速、京浜急行の高架下を『日ノ出駅』方面に向かいアートを探しながら散歩していきます。

イセタカ君

黄金町駅から高架下を歩いていくと、程なく、交番が見えてきます。伊勢佐木警察署 黄金町交番。何故か、交番の屋根には”タカ”がとまっています。「悪事を働く奴はいないか」と言っているかのごとく、遠くまで見張っているように見えます。”タカ”に守られた安全・安心な地域ですね。
それにしても、どういう経緯で”タカ”が設置されるようになったのでしょうか。伊勢佐木警察署のHPを調べてみると、「イセタカ君」と名付けられたマスコット・キャラクターである事が判明。堂々とした姿と、飛翔し獲物を狙う姿が、パトロールをする警察官に似ている事から、タカのキャラクターを選んだとの事。
県内の交番でモニュメントが設置されているのは、黄金町交番だけだそうです。

交番脇の細い路地を進んで行くと、何やら面白そうな看板を見つけました。
この漫画の看板もアート作品?「するめちゃん~黄金町探訪編」というタイトルです。

「するめちゃん」の近くにポップな作品を発見。タイトル、作者の情報が見当たりませんが、なかなか色合いの良い作品です。描かれているのは野菜や果物?

イラストレーターのイクタケ マコト氏の作品名「黄金町」。なるほど、よ~く見ると京浜急行の高架下が描かれているんですね。

アートに関連する事務所のような場所?を発見。Google Mapで確認すると「黄金町エリアマネジメントセンター」と出ます。アートによるまちづくりを目指すNPO法人ですね。以下ホームページ。

黄金町エリアマネジメントセンター|KOGANECHO AREA MANAGEMENT CENTER

何ともインパクトのあるダストボックス?

作品、作者の情報はありませんが、これもイクタケ マコト氏の作品かと。

ダストボックスをつくった作者と同じ方の”おじさん達のイラスト”だと思います。何故、おじさん達は皆、目をつむっているのだろうか。

家の壁面をキャンパスがわりにした大作。定期的に書き換えるのかもしれませんね。

アーティストの方の工房?”黄龍城実験室”って、一体何を実験するのでしょうか?

飲み屋さん。

ここはアーティストの方の住処?

”Made in Koganecho”と書かれている作品をディスプレイする場所が、路地裏に何か所かあります。黄金町で生まれた作品やグッズ、商品を「黄金町産」としてブランディングしていくプロジェクトなのだそうです。

アート工房らしき場所の前にある小さな庭に”積み上げられた石”。ちょっと気になり、写真を一枚。

作品名「Kogane CHANEL」作者 太湯雅晴 

路地裏のギャラリーがいい雰囲気です。

スティールに直接書かれた作品。”鋼板ペインティング”と言うらしい。作品名、作者の情報見当たらず。

作品名『旅の途中、そのどこか』、作者 キム・ガウン氏。2020年に製作されたものだそうです。

ちびっ子工房のような所で、壁の絵は子供達が描いたものかと。

何となくメルヘンチックな壁画を路地裏で発見。

川の駅・大岡川桜桟橋

高架下のすぐ近くを流れる「大岡川」のほとりも散策してみます。道の駅ならぬ”川の駅”を発見。”川の駅”なんてネーミングがいいのですね。ボートなどの船着き場らしい。

横浜日ノ出桟橋

2020年に出来たばかりの桟橋。小型クルーズ船の乗降場所のようです。

長谷川伸の碑

明治十七年(1884年)に日ノ出町近くで生まれた小説・劇作家の長谷川伸の”生誕の地”の碑。

これにて『黄金町』高架下の散策は終了。駅1区間分のまったり散歩でした。
ちなみに今年のアートフェスティバル「黄金町バザール2021」の開催は、10月1日(土)~10月31日(日)。コロナも落ち着いてきたし、芸術の秋を感じに行ってみようかな。

burariwalking.hatenablog.com

アクセス

〇京浜急行線
『黄金町駅』下車

Google Map

黄金町駅⇒横浜日の出桟橋