ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

「古墳」と「野外彫刻」をめぐる散歩【横浜 市ヶ尾彫刻プロムナード・市ヶ尾遺跡公園】

こんにちは。横浜市青葉区にある田園都市線『市が尾駅』周辺に点在する「野外彫刻・パブリックアート」、そして「古墳群」を巡る散歩に行ってきました。
『市が尾駅』周辺には、「市ヶ尾彫刻プロムナード」と呼ばれるパブリックアートが点在するコースが整備されています。
また、『市が尾』は”横穴古墳群”の史跡がある事でも知られており、散歩がてら気軽に歴史を学ぶ事ができます。

田園都市線・市が尾駅

今回の散策スタート地点である田園都市線『市が尾駅』西口。
「渋谷駅」まで30分程度の都内へのアクセスが便利なロケーション。また、東名高速道路「横浜青葉IC」も近くにあり、車利用も便利な場所です。

案内板

今回の散歩は、まず「市ヶ尾彫刻プロムナード」の野外彫刻メイン場所とも言える「市ヶ尾第三公園」を散策後、「市ヶ尾おさかな広場」⇒「市ヶ尾遺跡公園」⇒「青葉区役所」へと移動していきます。「市ヶ尾第三公園」に行く前に、駅前の二つのパブリックアートを鑑賞。

「伸びゆく」

雨宮 淳 作

『市が尾駅』のバスターミナルに設置されている彫刻。背骨を伸ばしている人の曲線に見えます。清々しい朝の風景に合っていますね。

「本を読むネコ」

関 孝行 作

『市が尾駅』西口を出て、道路を反対側に渡った所にあります。日本宝くじ協会寄贈の彫刻らしい。ネコがあぐらをかいて、分厚い本を読みふけっています。

読みふけるほどの内容は、”おさかな図鑑”でした。ネコにとって”おさかな”の勉強は欠かせないと言う事ですね。

市ヶ尾第三公園

「本を読むネコ」から1分程度、坂を下っていったところに「市ヶ尾第三公園」があります。タイルで飾られた手作り感のある公園石銘板。味がありますね。

よく見ると、「市ヶ尾彫刻のプロムナード」の文字があり、屋外彫刻・パブリックアートの場所を示している地図になっているんですね。

公園としては、ごく普通の小さな公園ですが、3つの彫刻が展示されています。

「ユニコーンのいるバードテーブル」

中野滋、宮内淳吉、平井一嘉 作

この作品も日本宝くじ協会寄贈。3名の方の合作なんでしょうか。”バードテーブル”って鳥のエサ台の事かと思いますが、女性の像の頭に載っている台と手で抱えている壺のようなものが”バードテーブル”?また、ユニコーンって頭から一本、角が生えた馬のような動物だと思っていましたが、作品には見当たらず、かわりに小さい角が生えた恐竜?のような生物の像が、上から見下ろしている。これがユニコーン?

「イチガオ・スイング」

黒川晃彦 作

ベンチと一体化したような彫刻。サックスの音が聞こえてきそうな雰囲気があります。

「きら星からにばる ASTRAL CARNIVAL」

中野滋 作

「きら星からにばる」との作品タイトルがわかりずらいのですが、英語表記の”ASTRAL CARNIVAL”=星のカーニバルで納得。楽器を奏でる少年がまたがっているのは、馬では無くユニコーン?

『市が尾駅』前の野外彫刻を見終えて、「市ヶ尾おさかな広場」と「市ヶ尾遺跡公園」へ。

歩道橋を渡って、『市が尾駅』のそばを走る国道246号を越えて行きます。

国道246号。東名高速「横浜青葉IC」が見えます。歩道橋を渡ってから200mくらいで「市ヶ尾おさかな広場」に到着。

市ヶ尾おさかな広場

「市ヶ尾おさかな広場」との名前の交差点にあります。

ベンチが何個か設置されている、公園と言うよりは休憩スペース的な場所です。

「魚 風景 Poisson-Paysage」

フランソワ=クザヴィエ・ラランヌ作

「おさかな広場」と言う広場の名前は、この魚の彫刻に由来しているとの事。この魚はサケ?

「魚 風景 Poisson-Paysage」の近くに恐竜?のオブジェが。作品名、作者の情報が見当たらず詳細不明。さっき「市ヶ尾第三公園」にあった野外彫刻「ユニコーンのいるバードテーブル」のユニコーン?にそっくり。こっちのほうがもっと大きめです。同じ作者の作品でしょうか。

「市ヶ尾おさかな広場」を後にして、「市ヶ尾遺跡公園」に向かいます。「市ヶ尾おさかな広場」から徒歩5~6分ほどで到着します。

市ヶ尾遺跡公園

「市ヶ尾遺跡公園」入口に到着。”市ヶ尾横穴古墳群”と書かれた大きな看板が目印。神奈川県指定史跡に指定されています。

横穴古墳群にはA群とB群があり。まずはA群から見て行きます。

A群は全部で12個の横穴墓があり。

こんな感じの横穴ですが、ほとんどが立ち入り禁止で塞がれています。

ひとつ、塞がれていない穴に入ってみます。

穴の中から外を見るとこんな感じ。しかし、やたらと蚊が多い。蚊の季節の見学には、半袖、半ズボンは避けたほうが良いかもしれません。耳元に蚊が数匹プーン、プーンと寄ってくるので、そそくさと穴から出ます。

竹林の中を通って、B群へ。

B群は全部で7個の横穴墓。6世紀後半から7世紀後半のものなんですね。

ほとんどの横穴は塞がれていて、中には入れません。ひとつだけ入れそうな横穴がありましたが、蚊がたくさんいそうなので止めておきました。

「古墳」見学を終え、再び、パブリックアート鑑賞の為、「青葉区役所」に向かいます。

青葉区総合庁舎・青葉区役所

「市ヶ尾遺跡公園」からは徒歩5~6分くらいで、「青葉区総合庁舎」へ到着。

敷地には「青葉区役所」と「青葉公会堂」の建物があり、その周りに彫刻が点在しています。

「緑の朝」

中野滋 作

青葉区制20周年記念花壇に展示されたパブリックアート・彫刻。
「市ヶ尾第三公園」に展示されていた「ユニコーンのいるバードテーブル」の作者のひとりの方の作品です。

「このまちはぼくたちのもの We own this town」

渡辺豊重 作

「市ヶ尾彫刻プロムナード」で、一番大きな作品。平成七年(1995年)の青葉区総合庁舎の竣工時から設置されているそうです。

青葉区総合庁舎の建物を県道12号横浜上麻生線のほうへ回り込んでみると、草でディスプレイした壁面がありました。ウエルカム・スペースみたいですね。

「FRIENDS」

JUN HONMA作

メルヘンチックな作品ですね。ネコや魚などの友達=フレンズが沢山集まっています。ネコには作品名が書かれているんですね。

「田園ふあんたじい」

宮内淳吉、関 孝行 作

作品の説明を見るとネコの名前は「猫太」、蛇の名前は「蛇助」と呼ぶらしい。作者の一人の関 孝行氏は「市が尾駅」前の「本を読むネコ」の作者と方と同じみたいです。

秋バラ

これにて「古墳」と「野外彫刻」をめぐる散歩は終了。
青葉総合庁舎の花壇にはちょうどバラが咲き始めていました。秋バラにしては若干早いような気がしますが、今週末から、もう10月。秋バラのシーズン本番の到来ですね。

基本情報

〇市ヶ尾第三公園
・住所:横浜市青葉区市ケ尾町1153-1
・見学自由
〇市ヶ尾おさかな広場
・住所:横浜市青葉区市ヶ尾町1170-17
・見学自由
〇横浜市青葉区役所
・住所:横浜市青葉区市ケ尾町31-4
・敷地内野外彫刻、見学自由

アクセス

〇田園都市線
『市が尾駅』下車

Google Map

市ヶ尾第三公園⇒市ヶ尾おさかな公園⇒市ヶ尾遺跡公園⇒青葉区役所