ぶらりうぉーかー

ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【横浜 いたち川プロムナード】”徒然なるまま”遊歩道沿いのパブリックアート散策

こんにちは。横浜市栄区の『いたち川プロムナード』へパブリックアート鑑賞の散歩へ行ってきました。
「いたち川遊歩道」とも呼ばれ、自然環境を残しつつ、綺麗に整備された遊歩道を散歩していると、カワセミやサギなどの野鳥にも出会える自然豊かな場所です。
では早速、散策!

あーすぷらざ

JR京浜東北・根岸線「本郷台駅」近くの「あーすぷらざ(地球市民かながわプラザ)」前から散策スタート。
やはり何度見ても”地球防衛軍”的な建物に見えます。この界隈のランドマーク的な建物ですね。

「宙の彼方へ」

竹中健悟 作

「あーすぷらざ」から「いたち川プロムナード」方面へ歩いて行くと程なく、最初のパブリックアート発見!柏陽高校交差点にあります。
「宙」を「そら」と読ませていますが、”宙の彼方へ”舞い上がって行く丸い二つの球体は何なのでしょうか。何となく”解き放たれている魂”を感じます。
この作品タイトルを見ていたら、往年のロックバンド、BOSTONの”More Than a Feeling"の日本語タイトル「宇宙の彼方へ」を連想してしまいました。アルバム・ジャケットも宇宙に舞い上がるUFOだし。

いたち川

「いたち川」到着。ふりがなが無いと”いたち”とは読めないですね。
「いたち川」の名前の由来は、「出⽴川(いでたちがわ)」の呼び名が訛り、いつの頃からか「いたち川」となり、現在に⾄ったと云われています。
「出立」とは、鎌倉街道を下っていく際に、「いざ出立」と安全を祈ったという鎌倉時代の出発の儀式に由来しているらしい。

タッチーくん

今では川のマスコットキャラクターも”タッチーくん”なる”いたち”。

綺麗に整備された川沿いの遊歩道。何やら看板があります。

「いたち川」は、あの”徒然草”の作者・兼好法師(吉田兼好)ゆかりの地で、いたち川ほとりの宿駅から旅立つ時に短歌を詠んだと伝えられているんですね。

「いたち川プロムナード」のウォーキングマップ。川の片側3.8㎞、両側も通って1周すると7㎞超のコースになります。

「あーすぷらざ」から歩いて、いたち川に辿り着く所が「城山橋」、『いたち川プロムナード』の入口です。ここから川沿いに歩いて行き、まずは「大いたち橋・小いたち橋」を目指します。

川の中に”いたち”の石像を3体発見。スマホのズームなのでこれが限界ですね。
よ~く見て見ると”カワウソ”にも見えてきました。考えて見ると「いたちって陸上生物なのに、そもそも泳げるのだろうか?いたちとカワウソって何が違うのだろうか?」と言う疑問が湧き上がってきました。調べてみたら面白い事が判明。
”いたち”は獲物である魚を仕留める為、川に下りては行くが、上手に泳げる程ではない。カワウソは、イタチ科カワウソ亜科の分類で、イタチが進化して水の中を自由に泳ぎ回れるようになった動物との事らしい。なるほど!

「急がば回れ」

小室正光 作

本日二つ目のパブリックアート。この作品は意図的にサビっぽい表面処理にしているのだろうか、それとも経年劣化で錆びてしまったのだろうか?
作品の向こう側は柏陽高校グランド。

大いたち橋・小いたち橋

「大いたち橋・小いたち橋」が見えてきました。短いほうが「小いたち橋」、長いほうが「大いたち橋」です。

橋ごとに設けられた案内板。「大いたち橋・小いたち橋」は「いたち川プロムナード」のちょうど中間地点。

「小いたち橋」を渡って橋の真ん中まで行ってみます。川の向こう側は「栄区役所」。

橋の親柱に施された”いたち”のデザインがいいですね。

「大いたち橋」と「小いたち橋」の中間にある広場。ここから川に下りて行く事ができます。なかなか良く出来ている場所だと思っていたら、”手づくり郷土賞”なるものを受賞した場所であるようだ。

「小いたち橋」同様、「大いたち橋」の親柱にも”いたち”のデザインが施されており、何とも可愛らしい。

「大いたち橋」の反対側の親柱。”いたち”の尻尾?でしょうか。

川へ下りて見ます。静かで落ち着く場所です。何か生き物はいるのだろうか。

川岸に下りた瞬間に、わぁーっと群がってくる”鯉”。随分、餌付けされているようです。それにしても結構多いです。昔、ボウフラ対策で2万匹放流したらしいから沢山いるのかな。

「誕生」

楢原北悠 作

「いたち川プロムナード」をさらに進むと、鎌倉街道にぶつかり、遊歩道は一旦、寸断されます。その鎌倉街道沿い・天神橋近くにパブリックアート!

正面と反対側の両方から、じっくり観賞。この作品は見れば見るほど”物体X”を連想してしまうのは筆者だけだろうか。

扇橋

プロムナードを進んで行くと、鮮やかな赤色の橋が見えてきました。

なかなか立派な太鼓橋です。散歩途中にこんな橋を渡るのは何とも気持ちが良い。

扇橋の水辺

「扇橋の水辺」と名付けられた小川が流れる原っぱ。自然豊かな遊歩道ですね。

稲荷森の水辺

「稲荷森の水辺」と呼ばれる川のほとりの遊歩道。このエリアの外れにパブリックアートがあります。

「流レニ 乗ッテ ドコマデモ」

杉野みちの 作

面白い作品名ですね。

作品近くには”あずまや”があり、作品を見ながらしばし休憩。
『いたち川プロムナード』の端まで行き、折り返します。

「風譜-trio-」

山上れい 作
一番最初に見た作品「急がば回れ」の反対側の遊歩道にあるパブリックアート。
タイトルの通り、両端と真ん中、3つの形が組み合わさって奏でる”三重奏”を表現しているのでしょうか。

「歩み」

伏石康男 作

「城山橋」近くの遊歩道に設置されたパブリックアート。

「丸」と「三角」と「四角」を組み合わせた作品。”知恵の輪”を連想させる彫刻です。

神奈川県警察学校

遊歩道途中にあった「神奈川県警察学校」の建物。年代を感じさせる造りですね。
正面の建物は本館だそうですが、その前の広場に彫刻があるのが見えます。近くまで行って見たい所ですが、”関係者以外立入禁止”とあるし、勝手に入ったら、不審者と見なされそうだし、遠くから観賞。

「WOMAN」

佐々木実 作

陽気な気分にさせてくれる作品ですが、一人だけ後ろを向いているのは何故だろうか。

作品「WOMAN」のすぐ先ににもパブリックアートが。
個人的には『いたち川プロムナード』で一番好きな作品です。

「ライダー・トリックスターIX」 

星野健司 作

何とも”カッコいい”作品。

朝陽があたり、輝いている様がいい雰囲気です。経年劣化により、所どころ錆びついてきていますが、メンテナンスして末長く残して欲しいものです。

調べてみると、同じ方の「ライダー・トリックスターIVエレファント」と言う作品が、愛知県みよし市の三戸口公園に設置されています。

「ムーンダンス」

田中寿 作

月が踊っているイメージの作品でしょうか。月の大きさからすると三日月と言う事になりますが、三日月の顔の部分は凹んでいるほうなので、お尻をくっ付けて踊っていると言う事かな。

これにて『いたち川プロムナード』の散策は終了。本郷台駅へ戻ります。
充実した内容のパブリックアート群を鑑賞しながら、しっかりとウォーキングも出来るお薦めの散策コースです。

基本情報

・名称:いたち川プロムナード
   (いたち川遊歩道)
・住所:横浜市栄区桂町

アクセス

〇JR京浜東北根岸線
『本郷台駅』より徒歩5分

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