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ぶらりお散歩とプチ旅の参考書です。

【神奈川県南足柄市 大雄山最乗寺】「世界一の巨大下駄」と「筋肉痛必至の階段」がある天狗様のパワースポット

こんにちは。神奈川県南足柄市にある『大雄山最乗寺』に行ってきました。
奥深い山中にある『大雄山最乗寺』は、開創以来600年の歴史を持ち、天狗伝説でも有名な由緒あるお寺です。「世界一の巨大下駄」など見どころは多いのですが、350段余りの長い階段を上ってお参りする「奥の院」は外せません。ぜひチャレンジを。

概要

・山号:大雄山
・宗派:曹洞宗
・創建:應永元年(1394年)
・本尊:釈迦牟尼仏

見どころ 

案内図

今回は『大雄山最乗寺』の駐車場まで、車で直行。250台駐車可能の大きな駐車場です。本堂などの主要な建物は回廊構造により、皆つながっており、真ん中に中庭があります。ひと通り散策した後、「結界門」をくぐり、霊気満山の「奥の院」へお参りしに行きます。

境内

駐車場から歩いて程なく、中庭に到着します。小雨が降っていますが、しっとりと濡れた静かな境内も趣があります。正面に見えるお堂は「僧堂」と呼ばれる坐禅を行う道場。

回廊の途中に2か所の門があり。上の写真は瑠璃門。

奉納された団体の「木の額」。神社やお寺でよく見かけますが、何て言うのか名前がわかりません。江戸時代の火消しが持っている棒のデザインが気に入ったので、写真を一枚。

中庭の寺務所らしき場所の窓枠が、木彫りの”天狗のうちわ”になっています。『大雄山最乗寺』には天狗の伝説があります。曹洞宗の僧了庵慧明が最乗寺を開創した時、慧明の弟子であった道了は、怪力によりお寺の創建に貢献。了庵慧明がこの世を去ると、寺を永久に護るために、道了は天狗の姿に化身し、山中深くに飛び去ったと云われている。

本堂

昭和29年(1954年)再建の本堂。 

結界門の手間のあたり。緑が深くなんとも綺麗な参道。

灯篭

「天狗のうちわ」マークのある灯篭。参拝の気分を盛り上げてくれます。  

結界門と御供橋

「霊験あらたかな場所」と言う言葉がよくあてはまる所です。「結界門」から先にものすごい霊気が感じられるような気がします。「結界門」手前の橋は、真ん中の通れない部分を御供橋、両脇を圓通橋と呼ぶらしい。御供橋は修行僧が道了様へのお供えをする時に使用する為の橋で、普段は通行不可との事。「かながわの橋100選」に選定されている。
(引用元:大雄山最乗寺HPより)

「結界門」の創建時期はわかりませんが随分と古そうな雰囲気です。門両脇の「天狗像」が参拝者を出迎えます。 

結界門両脇の天狗像 

天狗には「大天狗」と「小天狗」がいて、鳥のような”クチバシ”を持つのが「小天狗」、高い鼻を持つ山伏姿をしているのが「大天狗」。 

 手水舎

手水舎付近

深い山中の苔むす岩がつくりだす「緑の世界」が素晴らしい。

奥の院への階段

350段あまりの「奥の院」への階段。見た目も声が出てしまう程、すごいのですが、実際に上ってみると、かなりキツイ。翌日の筋肉痛は必至。”舐めたらいけない”と言いたいところですが、舐めていても、舐めていなくても筋肉痛になる確率は高いかと。

階段下の天狗像/大天狗

小天狗

階段下、両脇にある天狗像。右側が「大天狗」、左側が「小天狗」です。 

奥の院

350段を上りきった、すぐの所にあります。まだ息も整わない中、参拝。「奥の院」には、十一面観世音菩薩が安置されています。

道了尊 天狗化身像

御真殿に行く途中にある天狗像。天狗に化身し、山中に飛び去ったと云われる道了の伝説を像にしたもの。蛇が手に絡まって、狐に乗っているスゴイ像です。

御真殿

妙覚宝殿とも言われる御真殿。結界門をくぐり、右手にある77段の階段を上ったところにあります。階段が多く鍛えられますね。御真殿には本尊に、当山守護妙覚道了大薩埵、両脇侍として、大天狗・小天狗が祀られています。

世界一の巨大下駄

「世界一大きい下駄」。金属製で、重さは3.8トンもあるそうです。下駄は左右一対そろって役割をなすところから、昔より”夫婦和合”の信仰があるとの事です。

色々な高下駄

 
大きいものから小さいものまで、奉納された金属製の下駄が、所狭しと並んでいます。『大雄山最乗寺』の最大の見どころ。立派な杉の木が立ち並ぶ境内で、ゆったりと”下駄”を観賞します。

洗心の滝

「結界門」をくぐる前に、「多宝塔」と呼ばれるお堂があります。そのまわりに、ちょっとした散策路が設けられており、「洗心の滝」と名付けらた小さな滝が流れ落ちる様子を見る事ができます。

多宝塔 

南足柄市の重要文化財に指定されている、文久3年(1863年)建立の方形層上円形木造二重の塔。

多宝塔前の風景。苔のついた石灯篭がいい雰囲気です。

鐘楼

鐘楼堂の柱に見事な龍の彫り物。見事だったので写真を一枚。

もうひとつの巨大下駄

瑠璃門近くの境内外に置かれている巨大下駄。御真殿となりにあった下駄よりは小さいですが、「世界で2番目に大きい下駄」かも知れませんね。

基本情報

・名称:大雄山最乗寺
・住所:神奈川県南足柄市大雄町1157
・電話:0465-74-3121
・駐車場:あり
・公式HP:https://daiyuuzan.or.jp/

アクセス

〇大雄山線
『大雄山駅』からバス
  バス停「道了尊」下車すぐ

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