こんにちは。
今回は『横浜人形の家』の見物記。
『横浜人形の家』は世界100か国以上、1万点以上の人形を収蔵した国内唯一の人形博物館です。
横浜マリンタワー
山下公園から見た「横浜マリンタワー」。2022年9月1日にリニューアルオープン予定で、準備が急ピッチで進んでいるようです。
今回は、山下公園を通って『横浜人形の家』へ向かいます。
青の螺旋階段
山下公園駐車場付近の「青の螺旋階段」。
螺旋階段の真ん中に立って、下から見上げるとアートっぽくて、いいですね。
これを上って『横浜人形の家』へ。
山下公園と『横浜人形の家』を結ぶ「ポーリン橋」の入口。橋の向こうに見えるのが『横浜人形の家』です。
ポーリン橋
緩やかにS字に曲がっている印象的な橋。この橋から見る「山下公園通り」のイチョウ並木の黄葉は絶景です！
橋のたもとにある「青い目の人形像」。
像のモデルになった人形が、ポーリンと言う名前だった事から「ポーリン橋」と呼ばれています。
横浜人形の家
開館は1986年。ドールハウスっぽい外観と近代的な外観が、うまくマッチしています。
入口前で、お出迎えしてくれるメルヘンチックな像が可愛らしい。
早速、館内へ入ります。常設展の観覧は、大人(高校生以上)400円。フラッシュは禁止ですが、写真撮影はOKです。
最初の展示室は主に「青い目の人形と答礼人形」について。
1920年代、日米関係がギクシャクしていた頃、その緊張を文化的に和らげ、国際親善をはかる為、アメリカより約13,000体の「青い目の人形」が寄贈、日本からもその答礼として、市松人形が贈られた。このやりとりに関して、日本側は渋沢栄一が奔走したとの事です。
日本各地の人形と世界各国の人形が展示されている広い部屋。
展示室の中央に置かれたドールハウス。良くできていますね！
日本各地の人形を展示したコーナーには、今まで見た事もなかった人形もいっぱい。地域によって、色々な特色があるんですね。
世界各国の人形を集めたコーナー。気に入ったものを何点かピックアップ。
それぞれの国の風俗や習慣を人形たちを通して、学べたりもします。
3階の展示室に行く途中にあった「リカちゃん」と「モンチッチ」。
両方とも、まだ現役で活躍中なんですね。
西洋の人形
西洋のアンティークで貴重な人形やその時代に流行った人形を展示するエリア。
2010年に常設展示室はリニューアルされており、「開運!なんでも鑑定団」でお馴染みのおもちゃコレクター・北原照久氏がプロデュースしています。
常設展示/人間国宝・平田郷陽「無心有楽」
さて、今回のお目当てでもある人間国宝・平田郷陽氏の展示室。
平田郷陽氏は、1903年～1981年に活躍した重要無形文化財保持者に認定された人形作家です。展示は、常設展チケットで鑑賞する事ができます。ここも写真撮影はOK。
会期は2022年6月14日（火）～2023年4月16日(日)。
「粧ひ（よそおひ）」
これは、ぜひ、実物を見る事をおすすめします！木彫りと言うのも驚きですが、まるで生きているかのような表情。魂が宿っていそうで、今にも喋り出しそうですね。凄すぎ！
「児と女房」
「粧ひ（よそおひ）」同様、平田郷陽氏の初期の頃の作品。
これもスゴイなぁ…。目が生きているように見えます！
「泣く児」
この作品もリアルですね。江戸時代から明治にかけて、実際に生きている人間のように見える、精巧につくられた人形の事を「生き人形」と呼んだのだそう。
「児戯興趣（じぎきょうしゅ）」
無邪気に遊ぶ、子供たちの表情の絶妙なつくり。唸ってしまう出来ですね！
「獅子遊び」
「夢」
「戯れ」と「端午」
これらは、昭和30～40年代（1955～1974年）に製作された作品。「生き人形」のようなリアルさはありませんが、童子の仕草が可愛らしい。
「明月」
水の入ったおけに、空に浮かんだ月が映りこんで、童子が手をのばして触ろうとしている場面なのだそう。ほんわかする作品ですね。
『横浜人形の家』は、「山下公園」「横浜中華街」観光の際に、ふらっと立ち寄る事をおすすめしたいスポットです。
基本情報
・名称：横浜人形の家
・住所：横浜市中区山下町18
・電話：045-671-9361
・開館：9時30分～17時
・休館日：月曜日、年末年始等
・入館料：大人/400円（高校生以上）
小人/200円（小中学生）
※企画展は別途観覧料必要
※2022年8月時点
・駐車場：あり（有料）
・HP：https://www.doll-museum.jp/
アクセス
〇みなとみらい線
『元町・中華街駅』4番出口より徒歩3分
〇JR根岸線
『石川町駅』より徒歩13分
